優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2017年11月

冬うらら
麗か(うららか)というのは春ののんびりした暖かな天候を意味します。初冬のいまごろ、風がなく日差しが穏やかに降り注ぐ日には、日中は春のような気分になることがあります。それが「冬うらら」です。

先日、伊予富士に登りましたが、ドライブの途中で軽のオープンカーを見ました。山陽自動車道では、幌をかけた十台ほどのユーノスロードスターが連なって走っているのを見ました。愛好者の倶楽部が集まって走行しているのでしょう。

日本は雨が多く、夏は高温多湿で、ヨーロッパなどに比べるとオープンカーを楽しめる時期が少ないように思います。荷物を積める場所も少ないのですが、それゆえに愛好者は思いいれが強くなるのかもしれません。
IMG_4844

木枯
朝から青空ですが、風があります。木枯しです。北国では雪になっているところもあるでしょう。昨日、伊丹から戻るときに、JRの案内板に、北陸と関西を結ぶ特急サンダーバードが、強風のため湖西線を回避して米原経由で運転する、とのお知らせが出ていました。

瀬戸内沿岸部の姫路では、寒波がきても11月中に雪が降ることはまずありません。風はあっても青空が澄んで透明度が増し、日差しが明るく輝きます。冬の紅葉がその日差しに映えています。
PB191069


保健師の仕事で伊丹に行っていました。今朝は雨で、駅からの桜並木は雨に打たれ、落葉が進んでいました。今ごろは出かけていくときの服に迷います。真冬になってしまえば、最も寒い時期にそなえたスタイルで出かけます。

しかし、まだ寒さがそれほどでもない時期なので、防寒しすぎると汗をかくこともあります。施設の暖房のかかり具合などでも大きく違ってきます。温度調節を容易にするため、薄手のものを脱ぎ着できるようにしておくのがいいようです。

雨は昼すぎにはあがり、少し寒くなりました。紅葉の時期がしだいに終わり、木々が木の葉を落とす11月末から12月初旬は、雨ごとに冬が本格化していきます。日暮れが最も早い時期に入り、木枯しも吹き、街ではクリスマスソングが流れます。
IMG_4836


山登りのときはいつもトレッキングポールを持って行きます。伊予富士登山の最後の最後、これで登山道が終わり、というところでトレッキングポールの先の部分を、飛び出ていた木の根にひっかけてねじり、折ってしまいました。最後まで気を抜いてはいけない、というのはこういうことがあるからです。

使っているのはHelinoxのトレッキングポールです。伸縮するトレッキングポールは、捻って長さを固定するものが多く、それらは歩いているうちに衝撃でゆるみがちです。しかし、このポールは固定方式が特殊で、まったくゆるみませんし、縮めるときは一瞬でできるという優れた特徴があります。それだけに値段も結構するのです。

Amazonで見ると、トレッキングポールといいながら数千円以内で買えるようなものもあります。ああいうのはやめておいた方が無難です。重いうえにすぐガタがくるものが多いからです。このポールは近所のアウトドアショップで勧められて購入しました。修理できないかな、と思って検索すると、Helinoxを日本で販売しているのはモンベルです。

モンベルはオンラインの販売サイトを持っており、そこに修理受付窓口もあります。電話して確認したら、宅配便で送れば、部品を取り替えてもらえるとのことでした。ショップに持っていくよりも、手早くできそうです。14日に送ったところ、今日修理されて戻ってきました。送料をあわせての修理代が6000円ほどかかりましたが、新品を買うことを考えると十分です。

軽いものなので、クロネコの女性配達員さんが持ってきてくださいました。カードで支払えるというので、カードを出しました。スマホのような機械で通信し、別にカードを読み取らせる機械にカードを入れて決済です。腰周りにさまざまな機械を入れるベルトを装着されていて、「なかなか大変ですね」というと、「そうなんですよ、覚えるのが…」ということでした。

Amazonのヘビーユーザーであるため、私はクロネコメンバーズになっています。そこで、送るときもクロネコを使いました。クロネコメンバーズなら、自宅のPCで送付票を印刷できるようになっています。それを持って近所のセブンイレブンにいきます。こうすることで、利用者は記入の手間なく簡単に送れますし、クロネコ側は記入の間違いや抜け、不備を防げるうえに送付票の消費を減らせます。双方都合がいいのです。
IMG_4883
IMG_4876

冬紅葉
最初の予定では、伊予富士登山は11日土曜日でした。しかし、朝方雨があった影響で、到着したころ現地の雨はあがっていたものの、伊予富士の稜線には雲がかかっていました。これでは見晴らしは望めないと判断し、その日のお昼は富郷渓谷へ行きました。

キャンプ場の設備がありますが、冬のいまはほかに人影はありません。周囲の山々の紅葉を愛でつつ、渓谷の中央でお湯をわかし、コンビニで買ったおむすびを食べました。
IMG_4850
IMG_4855

耐寒登山
伊予富士の山頂でお昼ご飯を食べていたら、10代と思われる少年と少女のグループが十数人登ってきました。引率らしい先生の姿もあります。記念撮影をしているのを見ていると、「食べますか?」といって女の子がじゃがりこを差し出してくれました。

「高校生?」とたずねると、「中学生も高校生もいます」とのこと。愛光学園という名前を聞いて、愛媛出身の友人が「あ、優秀だ」ともらしました。中高一貫で西日本有数の進学校のようです。寮生活をしているらしく、そんな話も聞こえてきました。
IMG_4912
IMG_4913

冬麗
伊予富士の山頂直下はそれまでのなだらかな笹原の稜線とはうって変わった急登です。山頂から下ってくる人とすれ違うために、ときおり休んで周囲を眺め頂を見上げます。登りきった先の頂上部分は意外に狭く、数人のグループがいくつか立てばいっぱいになってしまうでしょう。

中央に山名を記した標識があります。360度の展望をほしいままにできるので、標識もどちらにも向くようになっています。東南方向をむく場所に空いたところがあったので、そこに座ってお昼ごはんにしました。
IMG_4904
IMG_4905
IMG_4906
IMG_4907

冬うらら
伊予富士は標高1756m、桑瀬峠は標高1451mなので、山頂に至る稜線は1500mから1700mの間です。平地よりかなり気温は低いはずですが、風がほとんど無く、樹氷の下を歩いたとき以外は日差しを浴びて暖かでした。

北東から南西にむかって稜線は走っており、高度があがってくると寒風山の向こうに笹ヶ峰、さらに遠く赤石山系の山なみも見えてきました。西には石鎚山の姿があります。
IMG_4900
IMG_4895

冬日和
燧灘(ひうちなだ)は瀬戸内海のうち、香川県の荘内半島と愛媛県の高縄半島の間を占める海域を指します。伊予富士の稜線は笹原で、遮るものが全くありません。北を望むと、西条市から今治市にかけての高縄半島の沿岸部、しまなみ海道の来島海峡大橋が見えました。
IMG_4869

IMG_4867

樹氷
桑瀬峠から伊予富士の山頂までは周囲を見渡せる笹原の中を歩いて行きました。傾斜もなだらかで周囲の眺めを楽しみながら、ゆったり歩くことができます。登山にきている人は多く、さえぎるものの無い笹尾根で、先を行く人たちの姿が遠くに見えます。支尾根を越えると伊予富士の山頂が見えてきます。
IMG_4863

IMG_4866


このページのトップヘ