優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2017年12月

年の夜
あと数時間で2017年が去っていこうとしています。今年の自分自身のトピックは、5月14日から描き始めた筆ペンの絵画です。七ヶ月半ほど描いてきて、この絵は自分にあっているのかも、と思っています。

題材が世界遺産で、ネットから写真を拾ってそれをもとに描いています。画材は筆ペンと水筆ペンと墨汁と筆、0.9mmシャープペンに消しゴム、マルマンのスケッチブックです。いずれもどこの文房具店にもある小学生が使うようなものばかりです。これで気楽に描くのがよかったです。

描き始めたころと比べると絵は変化しています。これもおもしろいことでした。ブログの『筆ペンで描く日々』をつくって毎日絵をアップしてきました。365日は一日も欠かさずアップしようと思っているので、来年の目標はこれを5月13日に完成させることです。

筆ペンでの絵はその後も描くと思います。いまは一日一枚という制限を設けているので、その範囲で描ける絵を描いています。365枚の後はもっと時間をかけて一枚を仕上げるような方法で描いてみたい、とも思います。どういう方法になるか、まだ具体的には決まっていませんが、それも楽しみです。
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小晦日
よく晴れて暖かな小晦日(こつごもり)でした。冬至から一週間が過ぎ、夕暮れは遅くなっています。昼間の日の光も心なしか明るくなっている感じがあります。三が日が過ぎればそれは特にはっきりし、寒の入りのころには、日が長くなったと感じます。

俳句をやってよかったなと思うのは、こうした細やかな季節の移り変わりを敏感に感じ取れるようになったことです。俳句という道具がなければ、そうしたことに目を向ける機会がなく、なんとなくのんべんだらりと日を過ごしていただろうと思います。

お正月といっても、子どものときのような特別なワクワク感はありません。ああいう感覚は子どもだからこそ持てるものなんだ、と思います。それでも小晦日ともなれば、今年もあと一日か、と一年を振り返って感慨を覚えたりします。
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第九
スーパーへ買物に行ったら、お節料理の材料が大量に並んでいました。納豆のスペースがお正月用のかまぼこの売場になって、納豆は隅に小さくなっていました。年末最後の買出しの人をあてこんで今日と明日は5%割引です。クリスマス前まではクリスマスソングが絶え間なく流れていた売場には「第九」が流れていました。

「第九」はベートーヴェンの交響曲第九番ニ短調「合唱付き」の略称です。第四楽章でシラーの詩「歓喜に寄す」を合唱で歌い上げます。年末に各地でこの第九のコンサートがおこなわれ、風物詩となって季語にもなっています。

なぜ年末になると第九なのか、第九にまつわるエピソードがこちらにありました。ベートーヴェンがこれを作曲したころは、難聴が進みほとんど耳が聞こえなくなっていたといいます。それを思うと奇跡の楽曲です。


数え日
押し詰まり、今年もあと指折り数えられるくらいになったころを「数え日」といいます。冬至から一週間が過ぎ、少しずつ光に力が戻っている感じがします。昨日は風が吹き荒れ寒い一日でしたが、今日は風がおさまり、午前中はよく晴れていました。

久しぶりに午前の間に山へ散歩に行きました。落葉の季節は終わり、木々は裸になっています。冬でも山を歩けば汗ばんできます。山頂に出ると正午が近く、太陽が南から差して播磨灘を眩しく照らしていました。
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年の暮
クリスマスが終わり、迎春ムードが高まってきます。街へ出るとお正月用品の大売出しをやっていますし、テレビでは一年の出来事を振り返る番組が多いようです。カレンダーを新年のものに換えて、これで自分自身の正月準備は終わりです。

断捨離以来、こまめに片付けと掃除をしているので、年末だからといって特別に片付けたり大掃除をしたりということもありません。心理的に一年を振り返り、新しい年への心構えをするのが、これからの数日かな、と思っています。
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古暦
今年も残り一週間をきりました。いただいている来年のカレンダーを古いカレンダーと入れ替えました。古いカレンダーは適度な大きさに切り揃え、ダブルクリップではさみ、メモ用紙にしています。ダブルクリップに紐をつけて壁からつるしておけば、いつでも手が届き、邪魔にもならず、廃物利用で便利です。
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クリスマス
駐車している車の左後ろのタイヤの空気圧が減っているのに気がつきました。パンクです。出かけていたときだったので、JAFの救援をお願いしました。見ていただいたところ、釘を踏んでいたようです。

ただ、今日のパンクというわけではなく、拾った釘から少しずつ空気が漏れてこういう状態になったようでした。応急処置も無理とのことで、ディーラーまでレッカー移動してタイヤ交換することにしました。JAFの車の助手席に乗せていただきました。

タイヤはすでにかなすり減っていてそろそろ交換だと思っていました。今日はいいお天気で暖かく、急な用事があったわけでもなく、ラッキーでした。
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牡蠣
昨日は、備前市の夕立受山に登ったあと、日生へかきおこ(牡蠣入りお好み焼き)を食べに行きました。兵庫県の相生あたりから岡山県の日生にかけての海沿いでは、静かな湾内に筏を浮かべて牡蠣の養殖をおこなっています。夕立受山の山頂からも牡蠣の養殖筏が、片上湾にずらりと並んでいるのが見えました。

いっしょに登る仲間のひとりがかきおこに詳しく、「タマちゃん」というお勧めの店に連れて行ってもらいました。かきおこにオリーブオイルを使い、岩塩で味付けしているというのがこの店の特徴です。店は市街地にある普通のお好み焼き店の大きさです。お客さんが詰め掛けているため、店の前の一角を仕切ってストーブをおき、待合場所が作ってあります。

予約はとっておらず、店に行って注文し、席があいたら呼んでもらいます。20分ほど待って中に入ることができました。シーズンは混むため、順に詰めた相席で、追加注文は無しです。

店の奥で焼かれたかきおこが目の前の鉄板に並べられます。岩塩で味付けしてある部分とソースで味付けしてある分がハーフハーフです。ぱりっとした舌触りで、美味しくいただけました。まだシーズン序盤のため牡蠣は小さめです。年が明けるともっと大きなものが入っているとか。ネギといっしょに調理されたメニューも美味しかったです。
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落葉
岡山県備前市にある夕立受山(209.7m)に登ってきました。登山といっても途中の駐車場まで車であがり、そこから400mほど歩けば山頂です。山頂からは日生諸島、ブルーラインの片上大橋などが眺められます。

そこから40分ほどさらに遊歩道が続いていて、もっと素晴らしい展望がある、ときいていたので行ってみましたが、周囲の木が大きくなっていて眺めは山頂の方がよかったです。今日は日生でかきおこ(牡蠣入りのお好み焼き)を食べるのが主な目的で、山はそれに間に合うようにすぐに登れる見晴らしのいいところということで、ここを選びました。

夕立受山(ゆうだちうけやま)という珍しい名前は、その昔、日照りで困った農民がこの山に登り、雨乞いの焚火をしたところ、にわかに大夕立がやってきた、との言い伝えによります。
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冬至
快晴で暖かな冬至でした。冬の極に振れ、これからは少しずつ日中の時間が長くなっていきます。寒さはこれからが本格的ですが、日差しは明るさを取り戻し始めます。お正月が明けるとはっきりと日が長くなったことが実感できますし、大寒のころともなれば、日差しは春の気配です。あのころの明るさが好きです。

今日はお正月を控えての墓掃除と墓参りに行ってきました。暑い時期とは異なり、お墓の周りに雑草はほとんど生えていません。軽く落葉を掃いて花筒にシキミをたて線香をあげました。母にとっては年内に済ませておくべき最も大事な行事です。
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