優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2017年12月

年の暮
今日は風もなく比較的暖かでした。明日は冬至です。近くの山の落葉がほぼ終わり、稜線に裸木が透けるようになりました。冬至を過ぎ、クリスマスも終わるとあとは新年を迎えるばかりです。人と会って別れ際には、「よいお年をお迎えください」と言う時期になっています。一年を振り返り、来る年に思いを馳せるころでもあります。
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十二月
自宅でのインターネットの接続には3年前からUQWiMAXを使っています。制限無しのプランを使っているので、ギガ数を気にすることなく動画が見られます。これまでは、とくとくBBと契約していましたが、来年からはBroad WiMaxと契約することにしました。

UQWiMAXはモバイルWi-Fiとしてもっともポピュラーでしょう。小さな携帯電話ほどのルーターなので、場所をとりませんし、工事も不要です。外に持ち出すこともできます。とくとくBBで特に不満もなく使っていましたが、ある事実を知って乗り換えようと思いました。

とくとくBBと契約したとき、比較サイトでは最も値段が安いのがここだったのです。UQWiMAXはどこと契約しても同じものを受信しますから、品質に変わりはありません。だから値段で選びました。しかし、とくとくBBの安値には巧妙な仕掛けがあったのです。

とくとくBBは各月単位で見ると安くはありません。安いのはキャッシュバックがあるからです。このキャッシュバックが曲者で、これの手続を促すメールが、とくとくBBが提供するメールアドレスへ契約から11ヶ月目に送られてきます。

このアドレスには普段大量の広告メールが入っており、その中に埋没しています。しかもキャッシュバック手続は一ヶ月以内にすませないと、受け取れなくなります。契約から11ヶ月なんて、だいたい忘れていますし、大量の広告メールに埋もれ、契約者の6割がこのキャッシュバックを受け取れていないというのです。

もちろん、私も受け取り損ねた一人でした。そのことに気づいてさえいませんでした。これを知ったら、自分がうかつだったと思うと同時に、とくとくBBのやり方が姑息だ、と思えたのです。

まだ契約期間が残っているので、いま乗り換えると違約金が発生しますが、その分はBroad WiMaxが支払ってくれます。それが乗り換えの決め手になりました。最新の機種になり、4GLTEに接続できるため、UQWiMAXがつながらないエリアに入っても途切れることなく使えます。UQWiMAXは郊外や地下では使えないところが多いのです。しかも3年契約にすれば4GLTEへの接続が無料になります。
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社会鍋
先日、大阪タカシマヤの『浅田真央展』に行った際、店の前で紺色の軍服のような服を着てトランペットを吹いている人がいました。前には三脚に吊るされた鉄鍋が置かれ、「社会鍋」とありました。季語になっているのですが、実際に見たのは初めてです。

社会鍋はキリスト教救世軍が歳末におこなう街頭募金活動です。世界128の国と地域で伝道事業、社会福祉事業、教育事業、医療事業を推進するキリスト教(プロテスタント)の教派団体です。トランペットで奏でられるクリスマスキャロルは優しい音色で、心にしみるものがありました。
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霜の朝
今朝はよく晴れて一面に霜がおりていました。晴天で放射冷却のために朝は冷え込み、日中は晴れて気温があがる、というのが瀬戸内海沿岸部の典型的な冬の一日です。週末、兵庫県の北部は雪だったようです。車で90分ほども走れば北部です。それほど距離は離れていないのに、分水嶺の峠を越えれば別世界になります。
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師走
先日行った大阪タカシマヤの『浅田真央展』で、「まおむすび」を買って食べました。彼女がCMキャラクターをつとめている新潟コシヒカリとのコラボレーション企画です。このネーミングを考えた人は偉いなあと思いました。まお+おむすびで「まおむすび」。

おにぎりという呼び名もあり、「まおにぎり」でもよさそうですが、音の感覚として「まおにぎり」だと握り鮨と混同しそう。だからやはり「まおむすび」が的確なのです。また「むすぶ」という言葉がなかなかいい感じです。

「おにぎり」と「おむすび」、ふたつの言葉があるということは、何か違いがあるのだろうかと思い、検索してみたら、いろいろな説がありました。

そのうちのひとつ、日本おにぎり協会によれば、---カタチと握り方の違い 。神の力を授かるために米を、山型(神の形)にかたどって食べたものが「おむすび」。「 おにぎり」は「にぎりめし」の転じたものと言われています。 つまり「おむすび」は三角形でないといけなくて、「おにぎり」はどんな形でも良いという説が濃厚です。

ふだん、自分がどちらを使うかといえば…どちらも使うかなあ。この説に違わず、「まおむすび」は三角形でした。古市庵製で、全国のタカシマヤでも販売されています。大阪限定バージョンもあり、そのひとつが「たこやき風」。オープニングのために来場した真央さん自身が美味しそうに食べている画像があがっていました。
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冬の午後
あべのハルカスでは無料で登れる16階の展望スポットへ行きました。58階、59階、60階の展望フロアは有料で大人は1,500円必要です。ここからは、見通しがよい日には、京都から六甲山系、明石海峡大橋から淡路島、生駒山系、そして関西国際空港などまで見えるとか。

これまで、それらの場所からあべのハルカスを見てきました。16階でも大阪の街は一望でき、すぐ隣に通天閣が見えました。あべのハルカスは地上300mと日本一背の高いビルで、一方の通天閣は108mです。
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冬空
先日、信貴山に登ったあと、夕食を食べにあべのハルカスへ行きました。京阪神の山に登っていると、ほぼどこからでもあべのハルカスを見ることができます。梅田の高層ビル群もよくわかりますが、あべのハルカスはひとつだけぽつんと高いから、目立つのです。あべのハルカスに来たのはこれが初めてです。あちこちからこれを見た山歩きのことが思い出されました。
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日短か
昨日は仕事で大阪に行っていました。午後の早めの時間に終わったので、昨日からタカシマヤで開かれている『浅田真央展』に行きました。予定を見て、これに行けるラッキーと思いました。入場は無料で、衣装やメダル、パネル写真を見ることができます。

前回、ソチ五輪の年にも開かれていて、そのときも見に行きました。前回も今回も最も印象に残ったのは、浅田真央さん自身が使ったスケート靴です。白とベージュの二足が飾られていて、革の部分はどちらもエッジが当たってボロボロ。華やかな衣装の数々も素晴らしいですが、それらすべてを支えていたのがこの靴。日々精進の結果だよなあと思いながら見ました。

会場の外のグッズコーナーで、おむすびが販売されていました。彼女は今年新潟コシヒカリのCMキャラクターをつとめており、その縁でコラボの「まおむすび」が実現。お昼ごはんを食べていなかったので大阪限定の「たこやき風」と「大阪神宗塩昆布」を買っていただきました。たこやき風は、たこ焼きの味が強く出て美味しかったです。
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この会場に行く途中で、ガラケーがないことに気づきました。私は通話用にガラケー、データ通信用にスマホと携帯電話を二台持ちしています。スマホはいろいろ使うのですが、ガラケーは通話の待ちうけとメールくらいしか使わないので、そのときまで気がつきませんでした。

電車の中に違いないと考え、大阪駅の忘れ物センターへ行きました。スマホの中に、乗った電車の記録が残っていたのでそれを伝えたところ、終着駅で確認できたとの答えをいただきました。こういうとき、記録があると話が通るのが早いと実感しました。見つからなかったら電話を止めたり買い替えやら大変だなあと思っていたので、ほっとしました。

冷し
朝護孫子寺本堂の下では戒壇めぐりができます。真っ暗な中、壁をたよりに戒壇の下をひとまわりします。前を行く人の姿すら全く見えない闇で、途中、一ヶ所だけほのかな灯りのなかに仏さまの姿が見えるところと、本尊の真下にある錠前に触れられるところがあります。右手で壁をつたって歩きます。闇の心理的効果は抜群で、わずかな時間ですが、別世界に行ってきたような気持ちになれました。
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冬晴れ
空鉢護法堂からは鳥居が立ち並ぶ道をじぐざぐに下りて行きます。本堂の隣にある霊宝館に入りました。ここでは日本四大絵巻のひとつ、信貴山縁起絵巻のレプリカを見ることができました。本物は奈良国立博物館に収蔵されています。倉が空を飛ぶ様子、それを追いかける人々などが軽妙なタッチの線描で描かれています。

絵巻物は現在のマンガやアニメーションに通じるものと高畑勲さんが著書で述べていました。このタッチを見ると、なるほどと思います。12世紀ごろに描かれたといわれますが、その人物たちの描写は躍動感にあふれ、900年も昔のものとは思えないほどです。朝護孫子寺本堂前からは大和平野が一望できます。
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