優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2018年04月

四月送る
四月最後の日でした。最近、鍵盤ハーモニカを買い演奏して楽しんでいます。小学校のころピアニカを吹いていました。ピアニカはヤマハの鍵盤ハーモニカの登録商標です。一般に32鍵のものと37鍵があり、私が購入したのは37鍵です。この鍵盤数のわずかな違いが結構大きいのです。

楽譜は『ピアノ・ソロ クラシック名曲100選』を使っています。クラシックの有名な曲を簡単に弾けるようにアレンジしてあり、基本的にみんなハ長調です。そのうえ右手のメロディパートだけを弾きますから、あっという間にそれらしいクラシック曲が弾けて、飽きません。ショパンのノクターン第2番なんて、ピアノではとても弾けませんが、これならいい気分で楽しめます。
IMG_5559

藤波
午後7時を過ぎても明るさが残るようになってきました。増位山では藤の花が最盛期です。今日も晴天で風はなく、木々の先に垂れる藤の房は静かに下がっていました。このように幾筋も藤の花房がさがるさま、あるいは風に揺れるさまを「藤波」といいます。熊蜂がやってきて藤の花にもぐりこんでは蜜を吸っているのが見えました。
IMG_5572


晩春
ゴールデンウイーク初日は快晴でした。洗濯ものを干していると、白鷺が空高く舞っているのが見えました。白い翼が光り、青空に映えてとてもきれいでした。

このあたりでは田植えの中心は六月に入ってからです。しかし、一部で早稲をつくられる田では五月中に田植えをされるところもあります。車で走っていると水が入り始めた田んぼに出会いました。土の上を水が滑るように流れていきます。青空を映して、こちらもきれいでした。
IMG_5568


明日からゴールデンウィークです。前半は晴れですが、中ごろには雨の日がありそうです。行楽地は大混雑ですから、ゆっくりのんびりいつもどおりの生活を続けます。

今日は増位山でハシボソガラスの集団を見ました。市川の対岸の山は秋以降になると、カラスの集団ねぐらになり、近隣のカラスが集まってきます。今は繁殖期で4月に産卵しますから、抱卵の時期です。あの集団は何だったのだろう、と思います。つがいでもなさそうでしたし。

里ではツバメが盛んに飛びまわっています。巣をつくり、卵を産み、やがて巣に数羽の雛がかえります。親が餌をくわえてもどってくると、顔中口だらけになるほど大きな口を開けて盛んに鳴きたて餌をねだる姿が見られるようになります。
IMG_5562

つつじ
快晴で気温があがり、窓を開けて車を走らせました。里ではヒラドツツジが咲き始めました。ケラマツツジ、モチツツジ、キシツツジなどの交配種です。刈り込みに強く、公園木、庭木、生垣などに使われ、姫路周辺ではゴールデンウィーク前後に花を咲かせます。長崎県平戸市で古くから栽培されていたのが名前の由来だということです。
IMG_5557

藤の花
昨夜はまとまった雨が降りました。今日も午前中は曇り空でしたが、午後から少しずつ雲がきれてきました。増位山へ行ってみると、藤の花がすでに最盛期になっていました。周りの高木に巻きついて上り、木の先に花をぶら下げるという生存戦略をとっています。

各地の藤棚では、その性質をうまく利用して広げた棚の上にはわせ、垂れ下がる花を堪能できる仕組みになっています。
IMG_5552

春の雨
昨夕から雨になりました。夕方になっても降り続いています。昨日、鯖の水煮缶を使って鯖カレーを作りました。カレーというと、チキンやビーフというイメージでしたが、ネットのレシピ検索で鯖カレーを知り、ちょうど水煮缶詰があったので作ることにしました。

ネットのレシピではけっこうたくさんあがっていました。あまり凝ったことはせず、ふだんのカレーと同じように作りました。肉は最初に炒めますが、鯖水煮は、全体が煮えてから、加えます。缶汁も加えてしまいます。一缶で3〜4皿程度です。

市販のカレールーを使うものや、カレー粉を使うものなどいろいろ方法がありました。今回はトップバリュのグランカリーを使いました。印度風カレーとのことで、通常のカレーほどとろみがつきません。スパイスの袋がついていて、これを入れるとぴりっとスパイシーでした。
P4241402

躑躅
日本はツツジの宝庫です。山に自生するものだけでもかなり多く、増位山でも自然歩道のかたわらでコバノミツバツツジ、モチツツジ、ヤマツツジを見ることができます。俳句に親しむまでは違いを特に意識していませんでしたが、種類を図鑑で調べ、今は見分けがつくようになりました。
IMG_5494
最も早く咲くのがコバノミツバツツジです。ほぼ桜と同時期に咲き、数も多いです。関西のアカマツの多い林の中に咲きます。葉が出る前に枝一面に薄い紅紫色の花を咲かせ、山を歩いていてもよく目立ちます。

IMG_5547
コバノミツバツツジと入れ替わるように咲き始めるのがモチツツジです。『野の植物誌』の説明によれば、関西では極めて普通に見られるものの、静岡県の富士川近辺を境に東日本には全く分布していないそうです。

IMG_5548
ヤマツツジも同じ時期に咲き始めます。日本のツツジの代表といえるのがこのツツジで、北海道から屋久島まで広く分布しています。

晩春
晴天が続き、今日も夏のような気温でした。しかし、お天気は下り坂のようです。空に飛行機雲が残っていました。月曜、火曜は雨マークが出ていました。

コバノミツバツツジの花期は終わり、山では代わってモチツツジやヤマツツジが咲いています。高木のうえにはフジの色が見え始めました。木々は若葉を広げ、夏を迎える準備に入っています。
IMG_5546

チューリップ
今日の気温は完全に夏です。半袖のTシャツ一枚でこれを書いています。夜になれば少し気温が下がるかもしれませんが、昼間の車の中はクーラーを入れたいくらいでした。日差しの強さもはっきりしています。水辺が恋しいような一日でした。

このまま夏になってしまうとは思えず、また気温が少し下がる日もあるでしょう。一週間後はゴールデンウィークの始まりです。
P4161368

このページのトップヘ