優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2018年06月

梅雨
梅雨に入ってからぐずついたお天気の日が多く、今年は初めから梅雨らしい梅雨だと感じます。台風5号が北上しており、梅雨前線を刺激しています。関東方面はこれから大雨に注意とのことです。

朝からどんよりとした空模様でした。雨が降り出す前にと山へ散歩に出かけましたが、途中から雨が落ち始めました。切り上げて引き返していると、自然歩道の途中でタヌキに会いました。私の前をとっとっとと駆けていき、少し離れてからこちらを振り返り、それから森の中へ消えていきました。丸っこい背中に愛嬌があります。
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栗の花
クリはブナ科、六月に花が咲きます。雌花は新枝の上部の葉腋から出る尾状の花序の基部につき、その先に雄花がつきます。花粉はハエの仲間や甲虫、蝶類によって運ばれます。花そのものは地味ですが、全体が細長く、一斉に開花して風になびくので目立ちます。独特の香りもあります。
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森青蛙
晴れたのは一日で、今日は再び梅雨らしい空模様に戻っています。昼前後は雨がやんでいましたが、夕方から雨が降り出しました。

増位山にはモリアオガエルが棲んでいます。山上公園の蛇ヶ池はもちろん、境内の放生池、自然歩道わきの沼地、梅林の小さな池にもいます。いまが産卵のシーズンで、これら水場の周りの木々には泡で包まれた卵塊が産み付けられています。

卵は一週間ほどで孵化し、木から下の水の中に落ちます。卵塊の表面は乾燥していて、孵化まで卵を守るようです。モリアオガエルは森林環境の変化で数が減っており、各地で絶滅危惧種になっています。
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金糸梅
梅雨入りを告げる雨は昨日一日降り続きました。今朝にはあがって今日はまずまずの晴天でした。増位山の山上公園でキンシバイが満開です。庭や公園の花木として植えられ、梅雨時に明るい黄色の五弁花を咲かせます。

キンシバイの名前は、花の姿が梅に似ているからでしょう。中国原産で江戸時代中期の宝暦10年(1760)に渡来したとの記録があります。
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梅雨に入る
近畿、東海、関東甲信越が今日梅雨入りしました。初夏が終わり、雨の季節が始まりました。梅雨が明けるともう晩夏です。

昨日から半藤一利の『幕末史』を読んでいます。慶応丸の内シティキャンパスでの講義をもとにした本です。460ページを超える分厚さですが、平易で読みやすく、どんどん読み進んでしまいます。著者は「明治維新」を、勝った側、薩長側からの歴史であると述べ、別の角度から幕末を見ようとしています。視点を変えると、違ったものが見えてくるので面白いのです。
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六月
朝は薄曇でしたが、時間がたつにつれて雲が厚くなり、さきほどから雨が降り始めています。天気予報では明日は一日雨のようです。これで梅雨入りかもしれません。

増位山随願寺の榊原忠次の墓所横でブラシノキが咲いています。名前どおり、コップを洗うブラシのような花が咲きます。オーストラリア原産です。
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青葉若葉
6月に入ってから快晴の日が続いています。家の近所を流れる市川の水量が減っています。晴天が続いたからというわけではなく、流域が田植えのシーズンに入っているからです。次にお天気が崩れたら、そろそろ梅雨入りでしょう。

増位山随願寺の境内で法螺貝を吹いている方に出会いました。ここは天台宗のお寺で護摩焚きもされます。虚無僧とも縁が深く、尺八保存会もあります。
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緑陰
昨日のハイキングでは城山の頂上でお昼にしました。そこへ行くまでの途中、ひとりで歩いている白人女性から「この道を上がっていけば湖に出るか?」ときかれました。布引貯水池のことと思われます。

布引貯水池は布引の滝のさらに上流にあります。私たちはそちらの道へ行かず、左の脇道を登って城山へ向かっていました。間違っているから引き返した方がいいですよ、と言いました。

瀧山城の瀧は布引の滝を意味しているのでしょう。城は地形を活かした山城で難攻不落だったようですが、織田軍の攻撃を受けて落城。城の石材は兵庫城築城のために持ち去られ、建物は何も残っていません。石碑の前のベンチはほどよい木陰になっており、涼しく快適でした。
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六月
六甲山のハイキングに行ってきました。六甲山は縦横無尽にハイキングコースがある山です。今回はJR新神戸駅から城山、市章山・碇山のコースを歩いてきました。神戸の中心部のすぐ裏手にあるコースで、最高地点が城山の標高300mです。鎌倉末期から戦国期にかけて瀧山城という山城がありました。

ここは見晴らしはありませんでしたが、市章山の展望台は市街地が一望できる場所でした。今日は快晴で、目の前の神戸中心部、東には大阪市街、西の明石に連なる市街地、さらに大阪湾の対岸の堺泉北臨海工業地帯のコンビナート群、あべのハルカス、PLの塔、友が島、淡路島などがくっきりと見えました。神戸港に出入りする船も見え、帆船がいままさに入港しようとしているところでした。
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田植
六月に入りました。ぐずついた天気が続いていましたが今日は快晴。近在の田んぼには水が入り、この週末は田植えでしょう。田に水が入ると、それまで土に覆われていたところがいっせいに水面となり、そこに周囲の景色が映ります。この景色が一変する様子が好きです。
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