優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2018年09月

稲刈
近隣では稲刈りが始まっています。お天気がぐずついていますが、わずかな晴れ間を縫って稲刈りが進んでいます。田植えと稲刈り、昔は人手がいって大変だった米作りのこの部分が機械化されたため、どちらも半日ほどで終わってしまいます。

刈り取りを終えた稲刈り機を田んぼのそばの流れできれいに洗っておられるのを見かけました。一昔前なら馬や牛が労働の疲れを流れで癒したのでしょう。稲刈り機も気持ちよさそうに見えました。
8df46a166d360ebadca76e5e42d6e987


秋彼岸
昨日はいいお天気でしたが、今朝は雨になっています。今日は彼岸の入りです。春の彼岸と区別するため、季語では「秋彼岸」といいます。

クッキングスケールを買いました。これまでアナログのものをずっと使っていました。そうそう壊れるものではないですから。一昨日、棚から取るときに手がすべって落とし、載せる皿が割れてしまいました。

Amazonで探したところ、いまは全部デジタルで、しかも小さいのに驚きました。文庫本よりひとまわり大きいくらいで薄く、使わないときは引き出しの隅にそのままでも立てても収納できます。背後にひっかける部分もあるため、吊り下げておくこともできます。これで、2kgまで量れます。
P9201532

小鳥来る
ここで用いる「小鳥」は仲秋から晩秋にかけて渡ってくる小鳥の総称です。夏鳥が南へ帰るのと入れ替わるように大陸から冬鳥が渡ってきます。また、山にいた鳥が里に下りてくるものも含まれます。

明日が彼岸の入りで夕暮れが早くなっているのを感じます。朝夕、近所の電線にカラスの群れが大量にとまる時期になりました。子育ての時期が終わり、カラスは群れをつくってねぐらで暮らすようになっています。
IMG_5917

秋雨
お彼岸のころはお天気がぐずつきがちです。梅雨と似たような気圧配置になるためです。むかしよくお世話になっていたアウトドアショップが、年内いっぱいで閉店するというハガキが届きました。ネット通販との競合で厳しいのだろうとうすうす気づいてはいましたが、こうしてお知らせが来ると、やはりそうか、という気分です。

近所にあったロードサイドの書店も今年3月に閉店しました。自分自身、ほとんどをネット通販で買うようになっていました。人口50万人規模の都市でもこういうありさまですから、もっと小規模な都市であれば、小売店の営業は厳しいだろうなあと思います。

Amazonなどの圧倒的な品揃えとスピーディな配送、アウトドア用品ではメーカーがネット通販で直接販売しています。よほど何か特別なことを仕掛けていかないと、小売店が生き残っていくのは難しい時代になっています。
erry15092552_TP_V

秋空
新幹線に乗る前に東京駅丸の内駅前広場を見に行きました。広々と整備され、路上の一画には打ち水システムができています。路上に5mmの薄い水の膜を張り、歩く人に心地よさを味わってもらおうというもので、周辺の御影石の舗装よりも表面温度が10℃ほど低くなるそうです。

水の膜は薄いため、靴が濡れることはありません。歩くために作られたと思うのですが、ほとんどの人は周りを取り囲んで写真を撮っています。全国的には雨模様だったものの、関東地方はよく晴れて暑い一日でした。
P_20180908_145826
P_20180908_145953

秋祭り
埼玉・東京から戻ってあっという間に一週間です。ぐずついた空模様の一週間でした。吉祥寺では秋祭りがおこなわれ、商店街を神輿が練り歩いていました。姫路では屋台といいますが、東京ではおそらく神輿というのでしょう。

関東と関西の習慣の違いというのがよく話題になります。エスカレーターに乗ったときにどちら立つかというのもそうです。関西では進行方向の右側に立ちます。姫路でももちろんそうです。関東では左側に立ちます。東京駅で新幹線を降りたら、見事にそうでした。

あれは誰がいつ始めたものなのでしょうか。関東と関西の境目はフォッサマグナのあたりだそうです。電気の周波数もその周辺で切り替わっています。境目近隣の駅ではどちらに立つか迷わないのでしょうか?
P_20180908_095650

P_20180908_132311


澄む秋
クレジットカード詐欺というものに初めてあいました。昨夜、カードの利用明細をチェックしていて、覚えのない横文字の利用記録があるのに気づきました。カード会社に連絡して利用停止措置をとってもらいました。

利用記録が会社に届くまで3日ほどかかるということなので、不正利用はさらに増える可能性があります。不正利用分はあとで補償の対象となりますが、一時的には支払う必要がありそうです。

利用先はヨーロッパのようでした。9月10日から数回に渡ってグルメサイト、フットボール関係サイト、チケットサイトなどの利用記録が残っています。このカードを私が最近利用したのは先日埼玉・東京へ行ったときでした。二ヶ所で食事代を支払っています。

それ以外はAmazonでの買い物です。これで思い浮かんだのが9月5日にAmazonから「外国からのサインインを防止」というメールが来たことです。このメールに従って自分のアカウントに入ると、チェコからアクセスがあるとの警告が記されていました。パスワードを変更し、その後買い物は普通にできました。

利用記録から考えると、カード情報が抜き取られたのは9月10日の最初の不正利用の直前と思われるのですが、このAmazonのメールを見れば、9月5日以前なのかも知れません。そうなると、東京での使用は関係ないことになります。ネットから情報が漏れたことも考えられます。いずれにしろ、カード会社で調査が行われるでしょう。

幸いだったのは、定期的に明細をチェックしていたことでした。郵送なら、月に一度しかチェックしないでしょう。盗難や紛失ならすぐにカード利用を止めますが、情報だけ抜き取られていたら、なかなか気づけません。犯人もそれを見込んでカードそのものは盗まないのだと思います。

クレジットカードを何枚も持つことの危険性もわかりました。完璧に防御するにはクレジットカードを利用しないことですが、それでは現代生活の利便性を享受できません。PCのセキュリティ、パスワードの管理、カードの明細チェックを定期的に行うことで、情報を盗まれる可能性を低くできますし、被害も極力軽微にすませることができます。
pc072173

秋高し
井の頭池の東南端からは神田川が流れ出しています。荒川水系の一級河川であり、両国橋脇で隅田川に合流します。かつてここには平川と呼ばれる大きな川が流れていました。徳川幕府が上水確保のため、普請を繰り返し、現在の流路になりました。

明治以前までは神田上水として、玉川上水とともに江戸の二大上水でした。江戸の城下は埋め立て地が多く、井戸を掘っても海水混じりとなり、良質の水を確保できませんでした。そのため、この上水が整備されました。日本の都市水道の出発点といえます。
1280px-Source_of_kanda_river

秋の池
井の頭池のほとりには井の頭弁財天があります。弁財天はもともとインドの女神サラスヴァティーのことで、豊かな河、聖なる河という意味です。水の神さまであり、日本三大弁天の江ノ島、竹生島、厳島をはじめ多くが水辺に祀られています。

水音が音楽や言葉を連想させることから、芸術・学問の神様としても信仰されています。また、日本では農業や穀物をつかさどる宇賀神と習合し、五穀豊穣の神となりました。さらに、「財」から財宝を授ける神としての信仰も盛んです。
P_20180908_100536

秋日和
「浅田真央サンクスツアー埼玉公演」には姉といっしょに出かけました。甥が三鷹に住んでおり、この機会に会おうと、吉祥寺で待ち合わせました。少し早めに着いたので、井の頭公園の散策に。

正式名称を東京都立井の頭恩賜公園といい、武蔵野市と三鷹市をまたぐ井の頭池の周囲に広がる日本最初の郊外公園です。池のまわりには遊歩道があり、主だった樹木の下には木の名前あてクイズのプレートが設置されています。コナラ、ヒノキ、カツラ、ソメイヨシノ、クヌギなどいずれも大木で、歴史を感じました。
P_20180908_101041

このページのトップヘ