優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2018年10月

冬近し
モルトウイスキーは次のような行程を経て作られます。

1)製麦:原料の大麦を水に浸して発芽させ、麦粒の中に酵素を生成する。
2)乾燥:発芽した麦をピートや無煙炭を焚いて乾燥させ、麦の生長を止めてモルト(麦芽)を作る。燻したピートの香りがモルトに移り、ウイスキー独特の香りになる。
3)糖化:細かく砕いたモルトと65℃前後の温水をゆっくり混ぜ合わせる。麦芽の酵素が働き、甘い麦汁ができる。
4)発酵:ろ過した麦汁に酵母を加え発酵させると、アルコール分7〜8%の発酵液(もろみ)ができる。
5)蒸留:発酵液を加熱し、アルコール分と香味成分を抽出する。
6)貯蔵・熟成:蒸留液をアルコール分63%程度に調整し、樽に詰めて長期間熟成させる。

余市蒸留所では、蒸留に石炭直火方式を採用しています。本場スコットランドでも珍しくなった昔ながらの製法で、重厚でコクのある原酒ができあがります。

熟成の過程で、樽材の成分や気温・湿度によってさまざまな個性を持つウイスキーへと変化していきます。その間に原酒は三分の一程度が蒸発します。これは「天使の取り分」といわれているそうです。
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蔦紅葉
ニッカウヰスキー余市蒸留所の正門を入ると、乾燥棟、粉砕・糖化棟、発酵棟、蒸留棟、混和棟が両側に並んでいます。いずれも柔らかなグレーがかった壁に渋味のある朱色の屋根で統一され、絵になる眺めです。

その奥に小さな木造建築があり、壁に蔦がはっていました。1934年(昭和8)に建設され、創業者・竹鶴政孝が事務所として使っていた建物で、余市町の指定文化財になっています。
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一位の実
北海道で最初に訪れたのは、余市にあるニッカウヰスキー余市蒸留所でした。新千歳空港でレンタカーを借り、そこから高速道路を使い札幌、小樽を抜けて余市町まで90分ほどでした。途中どこかのSAでお昼を食べようと思っていましたが、全くSAがなく驚きました。

結局、余市蒸留所の近くにある道の駅スペースアップルよいちまで走りました。すぐ隣に余市宇宙記念館があります。余市町は宇宙飛行士毛利衛さんの出身地だとか。残念ながらこの日は休館日でした。

近所の「食事処たけや」に入り、昼食をとりました。ウニやイクラ、カニなどがのった海鮮丼が名物のようでしたが、お昼に食べるには値段が高く、他に何か名物は?とたずねると、ザンギと言われました。ザンギとは鶏のから揚げのことです。880円の低価格ながら、ザンギは熱々ジューシーで、とても美味しかったです。

店の前の広い道を50mほど歩いていくと、蒸留所の正門に着きます。見学は無料で、最後にウイスキーを三杯無料で試飲できます。建物の多くが国の有形登録文化財になっており、その間に紅葉した木々が点々とあり、そぞろ歩くだけでも趣のある場所です。

ところどころにイチイがあり赤い実をつけていました。イチイは高さ20m近くにもなる常緑高木で、北国に多く見られます。実は9、10月ごろに赤く熟し、果実酒にもなります。
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紅葉
昨夜は支笏湖温泉の宿に到着するころから雨になり、夜は風交じりでかなり激しく降りました。しかし、今朝には小降りとなり、宿を出るころには小雨がぱらぱらしている程度になり、湖畔を歩いているうちに雨はやんで急速にお天気が回復しました。

今日は一日支笏湖畔で過ごしました。支笏湖は最大水深363mで田沢湖に次ぐ第二の深さがあります。透明度が高く、日が差し始めると鮮やかな紺碧となる美しい湖です。北西側に恵庭岳(1,320m)がそびえています。

湖畔はいまが紅葉シーズン真っ盛りです。北国の紅葉の鮮やかさはさすがで、雨上がりの日差しに輝くようでした。湖を完全に一周する道路はなく、レンタカーで走れる範囲の道路をひととおり走り、紅葉を満喫しました。
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紅葉
今日の午前中は小樽の運河周辺を歩きました。その後、小樽天狗山ロープーウェイで小樽市街を見下ろせる天狗山に登りました。山上のレストランで景色を見下ろしながらお昼ご飯を食べ、その後、山上を回る自然歩道を歩きました。今が紅葉、黄葉の最盛期です。今夜は支笏湖温泉に泊まっています。
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秋晴れ
北海道に来ています。もっと寒いかと思っていましたが、姫路とそれほど変わりないです。今日は余市町のニッカウヰスキー余市蒸留所の見学に行きました。創業者・竹鶴政孝の話はNHKの『マッサン』で有名になりました。明日は小樽を歩きそれから支笏湖へ行きます。P_20181022_134517_HDR
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末枯
末枯(うらがれ)の末(うら)とは、草や木の枝先や葉の末を意味します。晩秋になるとそこから枯れ始めます。枯れの走りであり、先は枯れていてもまだ大部分の緑は残っている状態です。

ゆうちょについて、9月にATMへ入金に行ったら、10月からゆうちょ口座間の振込であっても2回目からは有料になる、とのお知らせがでていました。これまでは月間5回までは無料でしたから、大きな値上げです。これまでゆうちょでお金のやり取りをしていた人に、10月からはイオン銀行を使おうと連絡しました。

ところが、10月になってインターネットでゆうちょの口座を開くと、ゆうちょ口座間なら5回まで無料という表示が変わらず出ています。「ATMを使っての振込の場合は2回目から有料になるが、インターネットを使っての振込なら今までどおり5回まで無料」ということでした。ネットバンキングの方が有利なのです。

ATMを稼動させるためには、そこに現物のお金が入っていなければいけません。しかし、ネット上での資金移動なら、数字が変わるだけです。銀行側にかかる経費と手間が全く違います。ネット銀行は通帳がありません。ゆうちょも通帳レス化を進めており、そのうち紙の通帳は有料化されるだろうと思います。IMG_0107


山粧う
俳句では山は笑ったり眠ったりします。春は「山笑う」、夏は「山滴る」、秋は「山粧う」、冬は「山眠る」です。姫路は暖かいのとろなので、晩秋になってそろそろと紅葉が始まります。初冬のころが紅葉の盛りです。

イオン銀行と楽天銀行を比較してみて、ネット銀行においても、店舗を持つことのメリットとデメリットに気づきました。今や異業種から銀行業務に新規参入が相次いでいます。ゆうちょを見ていると、店舗が多いことがかつてはメリットだったのに、今は重荷になっているのだろうと想像できます。

新規参入の銀行は専用の店舗や窓口を持ちませんからその分の経費が浮きます。イオン銀行の普通預金金利は、イオンカードセレクトを持っていた場合、ゆうちょの100倍です。イオンカード保持者ならイオン銀行に口座を作り、イオンカードセレクトを持たないと損です。

私は生鮮食料品のほとんどをイオンか系列のマックスバリュで買います。それゆえ、イオンカードセレクトに電子マネーWAONも入れて、店舗での決済はすべてWAON。そしてオートチャージにしています。WAON残高が3000円以下になったら、自動的にイオン銀行の口座からWAONにチャージされます。

公共料金はイオンカードのクレジットを使い、引き落とし口座はすべてイオン銀行です。これらに応じて都度ポイントがつきます。こういう相乗効果があるため、できる限りイオン銀行に集約してポイントをためた方がトクなのです。

実際の小売店舗にたびたび行って買い物をするため、そのついでにATMが使えるというメリットは大きいです。楽天銀行は店舗を持たないことによる経費節減はできるでしょうが、ATMをどこかで借りねばならず、そこがデメリットになっているのでしょう。

利用者にとってより利便性の高い銀行を選ぶ時代です。イオンで買い物などしないという人はイオン銀行に口座を持ってもメリットはありません。コンビニを毎日のように使う人なら、セブン銀行やローソン銀行が使い勝手がよくポイントもたまるでしょう。

金利を比較すれば、従来型の銀行はネット銀行には全く歯がたちません。いまだにゆうちょの口座を利用しているのは、ゆうちょしか引き落としに使えないというサービスがいくつもあるからです。これらが全部ネット銀行に開放されたら、ゆうちょはかなり厳しいのではないかと想像します。IMG_0108


晩秋
播磨灘を含む瀬戸内海は多くの船が行き交うところです。増位山の頂から見える播磨灘にも常に船の姿があります。

楽天で買い物をした場合、楽天カードで支払うとポイントが倍になります。さらに、カードの引き落とし先を楽天銀行にすれば、3倍になると楽天市場のHPには書いてあります。

楽天銀行の口座を持っていますが、ほとんど使っていませんでした。そこで、この機会に楽天銀行を使ってみようかと考えました。しかし、楽天は店舗を持っていません。ATMはいろいろ使えるようですが、イオンとローソンのATMで楽天銀行のカードを入れてみたところ、制約が多いことがわかりました。

3万円以上口座に残金が無いと、入出金にお金がかかるようです。また残高によって無料取引回数に制限があります。これを見たとたん、やーめた、と思いました。ポイントが倍になる程度のことで、引き落とし先を楽天銀行にするほどのメリットはありません。

従来型の銀行でない銀行の口座としては、すでにイオン銀行の口座を持っており、こちらの方がはるかに便利で、ネット銀行のメインはイオン、従来型はゆうちょにしています。

イオンは品物を売る店舗を持っており、ATMはその中に設置されているため、入出金は店舗が開いている時間帯ならいつでも何度でも無料です。セブン銀行も同様でしょう。店舗を持たない楽天銀行はこの点でイオンやセブンイレブンに太刀打ちできません。ローソンも銀行業務を始めたようで、驚きました。IMG_0101


敗荷
敗荷(やれはす)とは、枯れて破れた蓮の葉のことです。朝は快晴であっても、午後になると雲が出てくることが増えました。兵庫県の日本海側では時雨がちの天気となり、冬が近いと感じます。フリースの上着を出して着ました。十日ほど前はまだ半袖だったので、暑い状態が長く続き、急に寒くなった印象です。

私はこれまでAmazonのヘビーユーザーで、ネット通販のほとんどがAmazonでした。しかし、ときおり楽天の方が安いものがあることに気づきました。Amazonにしか無いものもありますが、楽天にしかないものもあります。双方見比べて、そのときに安い方で買うのが賢いやり方だと思います。
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