優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2018年11月

冬の晴
急斜面で足元が狭く滑りやすいところにはロープや鎖がつけられています。七本目の橋を渡ったあとに東の豊受山との分岐があります。その次は千丈滝との分岐で、本道を離れて千丈滝方面へ向かいました。紅葉が残っていたのは麓だけで、このあたりまでくるとすっかり冬の景色です。名前がついている滝は千丈滝が最後でした。P_20181125_092008
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<千丈滝>

初冬
赤星山の野田ルートは北斜面の渓谷を遡っていくため、晴天でもほとんど陽があたりません。渓流のわきにはさまざまな苔が生えています。奇岩と滝と渓流と苔を眺めつつ急な斜面を登って行きました。それぞれの滝は見事で、先日訪れた赤目四十八滝にも負けてはいません。あまり知られていないからなのか、この日も登山者は私たちと先の男性二人連れだけでした。P_20181125_090643
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冬の山
赤星山には、珍しい滝があります。滝といっていいのかどうかすらわかりませんが、苔むした岩の表面を水が伝って落ちてくるのです。水量が少ないため、水は苔の上を転がるように流れ、独特の表情をしています。玉簾とのネーミングがぴったりです。

玉簾を眺めているときに後から登って来られた男性の二人連れに会いました。「姫路のナンバーだから珍しいなあと言っていたんですよ」と言われる松山市の方たちでした。ひとりは本格的な一眼レフを持ち、写真目的の登山のようでした。P_20181125_090554
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初冬
最初に出会ったのは機滝です。冬のため、水量は減っていますが、それでも落差が大きく迫力があります。このあと、紅葉滝、布引滝と続きます。それぞれの滝の名前を記した標識が立っていました。布引滝はナメ滝で、大地川渓谷では珍しいタイプです。布引滝までは傾斜が急ですが、この後は少しなだらかになりました。P_20181125_084319
<機滝>

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<紅葉滝>

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<布引滝>

冬の滝
登山の出発は午前8時。赤星山の野田登山口からのコースは大地川渓谷を遡って行きます。中央構造線の断崖層にあたり、ごつごつした岩と急流と淵が続きます。急流にかかる橋は地元ボランティアの方々によって管理されているそうです。それらの橋を渡り、渓谷の両側に聳える奇岩と美しい流れを見つつ登って行きました。P_20181125_081620
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冬はじめ
朝は6時前に起き、準備をして友人の家を出たのが7時前でした。朝食は近所のコンビニのイートインコーナーですませ、急いで登山口に向かいました。赤星山の野田登山口からの歩行時間は、『愛媛県の山 』には7時間35分と記されています。8時間と見越せば8時ごろから登り始めれば午後4時ごろには下山できます。

もっと短いコースとして南面の中尾から登る山頂まで2時間半のコースもありますが、そちらへ回るには登山口までの経路に時間がかかります。それに、野田からのコースは滝が連続し、見ごたえがありそうです。新居浜から土居まで松山自動車道を走り、そこから北へ林道野田線を遡ると終点が登山口。数台が駐車できます。P_20181125_080012
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鍋料理
佐田岬から駆け戻って入ったのが新居浜の『酒肴蒼月』でした。ここで牛と豚のしゃぶしゃぶを中心に、お造り、天ぷら盛り合わせ、サラダなどをいただきました。メインのしゃぶしゃぶが美味しいのはもちろん、特に気に入ったのは、だし巻卵でした。

牡蠣の天ぷらも美味しかった。牡蠣フライというのはよく聞きますが、天ぷらというのは珍しいです。衣は薄いのにぱりっとしていて、牡蠣はふんわり。

チーズの天ぷらというのもあり、珍しさに注文しました。からっと揚がった衣のなかでチーズがとろりととろけて、これもまた絶品。チーズはとろけるタイプのものではなく、北海道チーズという普通のチーズを使われているとのこと。いろいろ注文して食べすぎシメの雑炊までいけなかったのがやや残念でした。16684293_1638730296433371_3424959228035921979_n



冬夕焼
日が短い時期なので、午後から夕暮れどきまではあっという間です。佐田岬は絶好の夕陽撮影ポイントで、私たちが戻るころも一眼レフと三脚を持った人が灯台へ向かっていました。

今日の夕食は新居浜まで戻って鍋料理。その予約が午後7時でした。明日は山登りで早朝の出発です。そこで、途中の亀ヶ池温泉で入浴をすませることにしました。ここでもゆったりのんびり温泉を楽しむというわけにはいかず、ささっと手早く入浴し、帰路を急ぎました。

国道378号は大洲市長浜から伊予市双海町にかけて海岸線を走ります。その愛称が夕やけこやけラインです。このときも背後に淡い冬の夕焼けが広がりました。サイドミラーに映る夕焼けを見ながら新居浜市を目指しました。
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小春
佐田岬の椿山展望台から海を眺めていると、目の前を潜水艦が航行しているのに気がつきました。黒い船体で航跡が船のものとは全く違い、直線的で海面を切り裂くように進んで行きます。余計な波がたたないので、エンジン効率がよく、スピードも速いのでしょう。広島県呉市に海上自衛隊潜水艦基地があるので、そこへ向かっているのかもしれません。P_20181124_145236

冬ぬくし
佐田岬の先端まで来るのに予想以上に時間がかかったため、佐田岬灯台の周囲全体を歩くのは諦め、椿山展望台から佐田岬灯台と豊予海峡を眺めました。風は無く暖かでした。白い灯台が海に反射する光の中に立っている姿は実に絵になります。灯台の初点灯は1918年4月1日、今年は点灯100周年にあたります。P_20181124_144452_HDR

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