優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2019年01月


冬があと数日というところにきて、ようやく寒らしい気温になっています。榊原政邦は越後から播磨にやってきました。1726年に52歳だったということは、1674年生まれ、姫路城主になったのは、30歳のときです。

政邦自身は榊原本家の出身ではなく、分家の旗本榊原家の勝直の長男として生まれています。本家の政倫が若くして没したため、養嗣子として1683年に越後村上藩を相続しました。このとき9歳です。

9歳から30歳まで雪国の冬を経験し(参勤交代で江戸にいた時期もあったでしょうが)、その後30歳からは雪の無い冬を過ごすことになった政邦。村上は新潟ではそれほど雪の多いところではないそうですが、それでも随分違う冬だと感じられたことでしょう。IMG_0906
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寒中
増位山の自然歩道から梅林へ下りていく途中に、姫路城主・榊原政邦と夫人の墓所があります。榊原家は江戸時代初期と中期の二度、姫路城主になっています。

政邦は1704年(宝永元)に越後の村上城から姫路城に移封されました。1726年(享保11)に52歳で亡くなるまで、民政に心を傾け、善政を続けたといわれています。遺言により増位山に葬られました。

今は前の木々が大きく育っていますが、葬られた当時は墓所から姫路城下と播磨灘が見渡せたでしょう。梅や桜に囲まれた素晴らしいところです。夫人は1729年(享保14)に江戸で亡くなり、遺言によって政邦の隣に葬られています。IMG_0904
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雪の嶺
今朝の雪は朝日が昇るとすぐに溶けてしまいました。このあたりが雪国との違いです。雪国では雪は「白い悪魔」ともいわれ、しぶとくのしかかる重荷の部分が大きいでしょう。

しかし、私の住んでいるあたりではすぐに溶けてしまうはかないもの、見慣れた景色を白く覆ってひととき美しく輝かせてくれるもの、という面が大きいです。子どもは、だから大喜び。IMG_0930


雪化粧
雪の朝、近所の庭を見てまわったら南天や山茶花が雪を被っているところに出会えました。めったに積雪にはなりませんから、一冬に一度あるかないかの景色です。雪は冬の季語として代表的なものなので、詠みたいと思いますが、暖かいところではなかなかチャンスがありません。IMG_0923

雪の朝
今朝はうっすらと雪が積もっていました。この冬初めての積雪です。雪国の人からすれば雪ともいえないほどのわずかな積雪ですが、景色が一変し珍しくありがたいものになります。雪の朝は雪が音を吸い込むせいか静けさを感じます。IMG_0925



午前中もちらほらと雪花が舞うひとときはありましたが、はっきり雪というほどではありませんでした。午後、曇ってきたなと思って外を見たら、雪になっていました。この冬初めての雪です。暦の上の冬があと数日になっての「初雪」です。

昼間の雪で、空の端に青空も見えていたので、積もることはまずありません。雪しぐれです。このあたりは、毎年、ほんのわずかの積雪が一、二度ある程度です。夜間に降って、翌日の通勤に差し支えるなどという場合でない限り、雪は珍しくおもしろいものです。IMG_0917

山茶花
今日は気温が下がっています。寒らしさを感じられるお天気です。こういう日が今年はほとんどありませんでした。一月はあと一週間足らずで、今年もはや一ヶ月が過ぎようとしています。歳月の速さに遅れないようについていきたいと思います。IMG_0884


寒霞
増位山の頂に登ると、播磨灘が見えます。空気の澄んだ日には四国が見えることもありますが、霞がかかって海さえ見えないこともあります。風が強かったり、雨が降ったりした翌日にお天気が回復すると、遠くまで見通せることが多いです。IMG_0811

寒の梅
再来週の月曜日が節分で、冬は残り10日を切りました。この冬は暖かく、お正月からすでに梅が咲いていました。寒中も冷え込みらしい冷え込みがないままに来て、このまま春になりそうです。

増位山のドライブウェイ沿いの梅も梅林の梅もかなり開いてきました。梅林では花のそばまで行くことができ、香りも楽しめます。たくさん花開いてくると、梅林全体が馥郁とした梅の香りで満たされます。清楚な早春の香りです。IMG_0871
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牡丹鍋
いわやの牡丹鍋に入れられている食材は、猪肉もふくめてすべて丹波篠山でとれたものです。猪肉を二度に分けて食べ、具を全部ひきあげた後、卵を人数分鍋に割り入れます。半熟にして、それをご飯にかけていただきました。汁ととろりと溶け出す黄身の風味が抜群です。

デザートに丹波黒大豆入り牛乳アイスクリームを食べました。アイスクリームの中に大粒の黒大豆が入っています。これもすべて丹波産。最初はかちかちなので、しばらく囲炉裏のそばに置き、軟らかくしてからいただきました。IMG_0866


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