優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2019年03月


桜とひとくちに言っても、非常に多くの品種があります。桜の原種といわれるのは、エドヒガン、オオシマザクラ、ヤマザクラ、カンヒザクラ、マメザクラ、チョウジザクラ、オオヤマザクラ、カスミザクラ、タカネザクラ、ミヤマザクラ、クマノザクラの11種が確認されています。IMG_1651
これらが自然に交雑したり、園芸品種として作出されたりした結果、今では400種前後あるようです。桜図鑑IMG_1661
近所の山ではヤマザクラが次々開花しています。家の周りのソメイヨシノはまだ開花していませんが、今日明日にも開きそうです。それ以外の桜がご近所の家で咲いているのを見ました。ソメイヨシノよりも開花の早い品種ですが、名前まではわかりません。IMG_1668


観梅
増位山梅林にはいろいろな方が梅を見に来られています。山の上の梅林ですが、増位山ドライブウェイがあるため、車で上がってこれ、境内の梅林の直前まで車を入れることができます。IMG_1547
それゆえ、デイサービスでレクリエーションに来られている方たちにも出会います。大規模な梅林ではないため無料ですし、大勢の人でごったがえすということもありません。IMG_1543



このところくもって肌寒いお天気が続いていました。今日は久しぶりに青空が広がり咲き始めた桜が日差しに映えて美しいです。車に乗ると暑く、窓を開けて走りました。いいお天気になれば、日中は家の中より戸外の方が暖かい季節になってきます。IMG_1625


八重紅梅
増位山梅林では、植えられている梅の中で最も遅く咲く八重の紅梅が咲き始め、いま三分から五分咲きといったところです。IMG_1614 (2)
早生の梅が多い一番上の梅林はほぼすべて花が散り、一本だけ「思いのまま」が残って咲いています。この濃い八重紅梅は最も広い場所にあります。IMG_1615
梅はバラ科。この八重紅梅を接近して見ると小さな薔薇のようにも見えます。枝にぎっしりと花がつき豪華です。間もなく咲き始める梅林横のヤマザクラの巨樹と、毎年並んで咲いています。梅の季節の最後を飾るにふさわしい花です。IMG_1613



増位山梅林には「思いのまま」という種類の梅が何本か咲いています。一本の木の中に白梅、紅梅が混じって咲くというおもしろい梅です。梅のなかでは晩生で、三月下旬になってから咲き始めます。今がちょうど見ごろです。IMG_1620
花は白いものが主体ですが、そこにときおり柔らかなピンクが混じります。中にはひとつの花に紅白混じっていたり、花びらそのものの色が混じっていたりします。思いのままという名前は、人間の意図では決して制御できない自由奔放さからとられたそうです。IMG_1622
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増位山梅林の周りには竹が多いです。タケノコをいただいたこともあります。猪がそれを狙ってやってきてあちこち掘り返した跡もあります。梅林の中には小さな池があり、猪はそこをぬた場にしているようです。風が吹くとそれにこたえて竹が揺れ、笹の葉ずれの音がします。それもまたこの梅林の魅力です。IMG_1594
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二月末に初音を聞き一ヶ月がたちました。ウグイスの囀りは整ってきて、かなり見事なものも聞かれるようになっています。

ホーホケキョと聞きなされますが、その最後の部分の「ケキョ」を何度も繰り返して鳴くことがあります。これを「鶯の谷渡り」といいます。ときには30秒以上続くような長いものも聞かれることがあります。

囀りは繁殖期に入ったことを示し、雄の縄張り宣言であるとともに、雌への求愛でもあります。谷渡りはパートナーの雌に対し、外敵がいることを知らせる警告の囀りと言われています。
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紅梅
増位山梅林の紅梅と白梅の割合は6:4くらいで紅梅の方が多いように思います。紅梅は早生から晩生までさまざまあり、一重のもの、八重のもの、色彩も真っ赤なものから薄っすらと赤みを帯びている程度のものまでいろいろです。それほど大きな場所ではないですが、山の斜面を使い三つの場所に梅が植えられています。IMG_1587
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山桜
春分の日あたりから気温が低く、特に昨日の夜から今朝にかけては二月並の寒さでした。暖かいところに住んでいるので、真冬でも使う暖房器具は電気ストーブだけです。あとは衣類で調整します。それでももう暖かいと思って電気ストーブも片付けてしまっていました。まあ、衣類で調整すればしのげる寒さです。IMG_1590


落し角
増位山の自然歩道で落し角を見つけました。鹿の角は毎年4月から7月にかけて落ちます。角は片方ずつ落ち、年を取った鹿ほど早いようです。角は夏から秋にかけて新たに形成されます。

角の大きさや枝の数は鹿の年齢や栄養状態にもよりますが、成長したもので40cmほどです。この角は根元から先端までの直線距離が50cmほどあり、成熟した立派な雄のものと思われます。

4年前の4月末に、粟鹿山で同じくらいの大きさの落し角に出会ったことがあります。これが落し角を見つけた初めての経験でした。IMG_1564


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