優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2019年04月

遍路
境内に入ると、テーブルに小さな手作りの袋を並べた方たちがいました。「どうぞ、これはお接待です」との声にそばへ行き袋を手に取りました。「これ、いただけるんですか?」「どうぞ、お接待ですから」。IMG_2350
これがお遍路さんへのお接待なのか、と初めての経験に驚きました。後からやってきた方たちは、お遍路さんの装束ですが、私たちは観光ついでの参拝です。それでも構わないようでしたので、ありがたくいただきました。IMG_2351
四国ではお遍路さんは大師さまと同じとの考えからお接待は「大師さまへの功徳」と考えられ、食べ物や飲み物を提供する文化が根付いているのです。お遍路をする人を応援する意味もあるようです。長い伝統に支えられた文化ですね。IMG_2352
IMG_2353

躑躅
琴弾公園内の琴弾山中腹には、四国八十八ヶ所第68番札所神恵院と第69番札所観音寺があります。二つの札所が同じ境内にあるのは四国霊場でここだけです。IMG_2344
IMG_2345
琴弾山のドライブウェイの途中に車を停め、道標に従って坂を下りて行きました。すでにヒラドツツジが咲き始めていて、その中にいくつか石仏がありました。IMG_2347
IMG_2349


春の昼
有明浜から車に戻ったらお昼どきになっていて、すぐ近くの「きたのうどん」に入りました。何がいいか考えていると、注文を取りに来てくれた女性が「小エビは嫌い?燧灘で採れるエビ」と勧めてくれ、小エビの天ぷらが載ったうどんにしました。

やや細目の麺と小エビの最初はサクサクしていて、しだいにお汁が浸みてやわらかくなってきた感じが美味しく、見た目以上にボリュームもあってお腹がいっぱいになりました。IMG_2343


春の波
銭形砂絵の向こうに見えていた有明浜は、2kmにわたって白い砂浜が続く波穏やかな遠浅の海岸で、夏には海水浴場としてにぎわいます。今は静かで人影もまばらでしたが、「日本の渚百選」に選ばれているにふさわしい風景でした。有明浜は西に面しており、燧灘に夕陽が沈む風景は素晴らしく、「日本の夕陽百選」にも選ばれています。IMG_2339
IMG_2340
琴弾公園は瀬戸内海国立公園に含まれ、園内には5万本の黒松が群生し、「日本の白砂青松百選」にも選ばれています。琴弾という名前から、かつては歩くと音がする「鳴き砂」があったのでは、と想像します。IMG_2342


春の海
まず向かったのが観音寺市にある「銭形砂絵」です。寛永通宝を象ったもので、縦122m、横90m、周囲345mの楕円形をしており、琴弾公園山頂の展望台から見ると真円に見えます。麓の無料駐車場に車を停め、道標に従って階段を登って行きました。

展望台に近づくと、隣を車が上がっていきます。車でもすぐそばまで来られるのでした。外国人観光客の姿もちらほらありました。IMG_2335
説明板には、「1633年(寛永10)に丸亀藩主の生駒高俊公が領内を巡視することになり、土地の人々が歓迎の気持ちを表すため一夜にして作り上げた」と書いてあります。

しかし、wikipediaには、「寛永通宝の鋳造開始は1636年(寛永13)からであり、高俊巡視の事実も無い」と書かれており、はっきりしたことはわかっていないようです。ただ、かなり古くからあることは確かで、観光客目当てに最近作られたものではないようです。IMG_2337
銭形がはっきりくっきり見えるのは日が傾いている時間帯で、ライトアップもされています。説明板にずらっとコインが並んでいたのは、誰が始めたのでしょうか。銭形にちなんでお金を並べるという発想なんでしょう。この近くには「世界のコイン博物館」というものもあり、これも銭形砂絵にちなんでのことだとか。IMG_2338


春の朝
宿泊したのはJRクレメントイン高松でした。目の前に高松港があり、その向こうには源平の古戦場として有名な屋島が望めます。IMG_2331
ホテルのすぐそばに高松城跡の玉藻公園があり、栗林公園もそう遠くはありません。しかし、これらの観光地はすでに訪れたことがあるため、今日は香川県西部方面へ行こうと考えました。IMG_2332
IMG_2334

IMG_2333

春の夜
アイスショーが終わって外に出てきたときはまだ明るく、琴電で高松まで戻りました。電車では意外にも座ることができました。次の駅で乗ってきたお客さんたちが、いつにない人出に驚いて周囲を見回しているのが面白かった。
IMG_2327
IMG_2329
しだいに暮れていく讃岐平野を眺めつつ、高松築港駅についたころにはすっかり夜になっていました。ホテルにチェックインし、それからサンポート高松にある「うどん匠郷屋敷」で夕食を食べました。食べたのは、「源平御膳」(1,580円)でした。美味しかったです。姉はしょうゆ豆が気に入ってお土産に買っていました。IMG_2330


日永
香川から戻り、サンクスツアーのキャストのInstagramを見て気がついたのですが、トレスタ白山のアイスアリーナは構造上内部に着替えをする場所がとれず、会場横にプレハブを設置して着替え場所にしていたようです。集合写真の向かって右手がアリーナの建物で、その背後に宿泊施設が見えています。ここは、観客入口の裏側にあたります。o0707052714395278004
IMG_2314
入口側から見たのが上の写真です。この写真の背後の森と丘の延長上と思われる場所に真央さんや今井遥さんがいるところが写っています。cb7of-yfdok_e
cbdj8-zb29m_e0
全国各地それぞれのリンクは収容人員も構造もすべて異なり、既設の観客席が全く無いところもあります。そこへアイスショーができるような設備を持ち込み、施設にあわせて臨機応変に設定を変えているのです。ショーを支えているスタッフの力を改めて思いました。



私たちの隣は高知から来たという女性でした。愛媛での公演も見られたとのこと。その隣は京都の女性でした。彼女はキャストのひとりエルニを応援するうちわを手にしていました。バナーはほとんどが真央のものですが、他のキャスト個人名を書いたものもいくつか見受けられました。

サンクスツアーは子ども連れが多いのも特徴です。私たちの前には4歳くらいの男の子と7歳くらいの女の子を連れたご夫婦が座っていました。熊本でも5歳くらいの男の子が前に座っていましたが、いずれも飽きたりぐずったりすることなく最後まで熱心に見ていました。IMG_2317
初めてS席で見た感想は、スケーターが近い、ということでした。表情の細かなところまでよく見えます。また、目の前でスピン、ステップ、ジャンプを見られることで、三次元の肉体を備えた重量のある人間が演じているということが今更ながらに実感として迫ります。

すべての演目が終わると、歓声に応えてスケーターたちが挨拶に周回してくれます。観客席は総立ちでした。よくぞこんなところまで来てくれた、という気持ちも大きかったと思います。「ありがとう」というバナーも振られていました。
IMG_2326


春空
普段これほど多くの人が一度に白山駅を利用することなどないでしょう。宿泊施設から坂を登っていった先にこじんまりとしたアイスアリーナが見えました。埼玉の会場も小さかったですが、ここもそれと同じくらいの規模と思われました。IMG_2314
埼玉アイスアリーナのときの寒さを予想して、防寒具はたっぷり持ってきていました。しかも初めての氷上特設席です。しかし、寒さは埼玉の方が強烈でした。あそこは、建物に入っただけで冷気が感じられ、リンクサイドは冷蔵庫のようでした。

トレスタ白山のS席はショートサイド側でした。これまでの公演はすべてロングサイド側(ショートサイド側にはSS席かS席しかない)だったので、新鮮です。IMG_2319 (1)



このページのトップヘ