優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2019年04月


4月20日、21日と香川県に行っていました。第一の目的は浅田真央サンクスツアー香川公演を見るためです。今回は初めて抽選でS席が当たりました。初めてリンク内で見られます。これまで昨年は埼玉、広島、今年は熊本に行きましたが、いずれもリンク外の席でした。

今回は姉といっしょに車で出かけました。高松までは瀬戸中央道を通れば二時間と少しで行けます。20日の夕方公演だったので、11時過ぎにこちらを出て、高松に向かいました。IMG_2312
会場のトレスタ白山にはそれほど駐車場が無く、車で来場する場合は臨時駐車場に停めてそこからシャトルバスで会場まで行くとのことでした。宿泊はJR高松駅近くのホテルをとっていたので、それならば、そこまで車で行き、そこから琴電で会場に向かう方がいいと思いました。

20日は快晴で、気持ちのいいドライブを楽しみました。琴電はレトロな車両でした。間もなく令和ですが、昭和の雰囲気がたっぷりです。それに揺られて30分。最寄の白山駅から徒歩5分で会場のアイスアリーナに着きました。IMG_2313



三葉躑躅
今日は気温がぐんと上がりました。薄手のフリースで山を歩いていると暑く、今も半袖のTシャツでちょうどいい気温です。姫路あたりでは、ゴールデンウィークはもう初夏の装いになります。IMG_2236
増位山はコバノミツバツツジが多いところです。ヤマザクラは高木なので、山を歩いていても直接花を目にすることはあまりありませんが、コバノミツバツツジは人の背の高さほどの位置で咲くのでよく目につきます。IMG_2251
関西のアカマツを主体とした山に多く咲きます。花は小ぶりながら、葉が出る前に枝一面に咲き鮮やかです。桜の色の後の山の色彩といえば、この花の淡い赤紫色です。IMG_2250



大島桜
随願寺の境内ではオオシマザクラと思われる桜も咲いています。オオシマザクラの特徴は花がほぼ白色で大きいこと、花と同時に出る葉が鮮やかな緑色をしていることです。IMG_2198
ソメイヨシノは花が散ってから葉が出ます。ヤマザクラは最初に出てくる葉は赤褐色で、花が散った後に緑色に変わっていく点が異なります。花ももっと小ぶりです。IMG_2197
オオシマザクラは花の白さと葉の緑がコントラストを成し、爽やかな印象を受ける桜です。花が散ると、小さな赤い実をつけます。日本の固有種で、日本に10種あるサクラ属基本野生種のうちのひとつです。IMG_2199


枝垂桜
増位山随願寺は標高200mを超える地点に建っているので、平地より桜の開花が一週間ほど遅くなっています。そのため、境内では平地と少し時間差のあるお花見ができます。IMG_2191
また、いろいろな種類の桜がありそれらの咲く時間差も加わってさらにバリエーションが広がります。本堂の周りのシダレザクラも早く咲くもの、遅めの開花のものと違いがあって、花に彩られる堂宇の姿を長く楽しめます。IMG_2189


花びら
今年は長く桜を楽しめました。花冷えが続いたおかげでしょう。ヤエザクラの季節はまだ続いていますが、ヤエザクラが咲き始めると、もう昼間の日差しには暑さを感じるようになります。IMG_2212
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花吹雪
ヤマザクラはほとんど散りました。里のソメイヨシノもこの週末でほぼ散ってしまうでしょう。IMG_2206
桜が咲いている間は天候が不安定なことが多く、思わぬ寒さがぶり返したりもしますが、散ってしまうと天候は安定することが多いです。IMG_2213
桜では最後になるカスミザクラが山でもうすぐ咲きます。里ではヤエザクラが咲き始めました。IMG_2230


花びら
増位山梅林の周囲で最後に咲く大きなヤマザクラが落花の時期を迎えています。木の下は散った花びらで白くなっています。周囲の木々は若葉が芽生え始めており、晩春から初夏へと移り変わろうとしています。IMG_2200
桜が咲き始めてから、寒さがぶり返したりもしましたが、四月も後半になる今週に入ってからは急に気温があがり、夏物を用意しなければという気持ちになりました。IMG_2203
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チューリップ
チューリップもあちこちで見かけました。湖岸の桜の下でけなげに咲いているチューリップ。さまざまな色があり、ひとめでそれとわかる特徴を持つチューリップは、春の花壇に欠かせない花です。子どもが最初に花の名前を覚えるのもチューリップではないでしょうか。
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喇叭水仙
ラッパスイセンは地中海地方が原産です。西ヨーロッパのスペイン、ポルトガルからドイツ、イギリスにかけて分布します。三月から四月にかけて香り高い花を咲かせます。花は一般に黄色で、内側の副花冠がラッパのように突き出ていることからこの名前になりました。IMG_2180


春の陽
二本松水泳キャンプ場からは来た道を戻りました。帰りは桜を眺めつつもそれほど写真を撮らず歩いたので、来たときよりも早く海津の町まで戻れました。花見客も車の列もまだ途切れることなく続いています。

四月半ばとなり日が長く、この日の長さもお花見気分を盛上げるものだと感じます。桜に目を奪われていますが、家々の花壇には他の春の花々も咲きそろっています。

ムスカリは地中海沿岸地方に分布する花で、三月から四月にかけて咲きます。日本には30年ほど前に入り、最近各地でよく見られるようになっています。鮮やかな青紫色の花がこの時期には珍しく好まれたのでしょう。最近の花であるため、季語ではなく、歳時記にも載っていません。IMG_2179


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