優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2019年08月

残暑
山の日でしたが、親不知に登っているのは私たちだけだったようです。誰にも会いませんでした。尾根筋には大きなモミも生えており、立ち枯れになっているものもありました。IMG_3934

秋の初風
登り始めは谷間で風がなく暑かったのですが、高度があがるにしたがって風が入るようになり、京都府福知山市との境にあたる稜線の537m地点に出ると、初秋の風と思える風が心地よく感じられました。

谷を稜線まで登り詰める間は急な登りが続きました。稜線に出ると「親不知へ0.5km」との標識があり、傾斜は緩やかになりました。コナラ、ヤマザクラなどが生えている比較的広い尾根筋をたどって行きます。IMG_3932


初秋
山の日の昨日は丹波市市島町にある親不知(604.6m)に登ってきました。姫路からは中腹にある登山口の大原神社まで、車で1時間半ほどかかりました。すぐ隣が京都府です。

連日酷暑が続いているものの、山は緑があり、木陰を登ることができるため、下界よりずっと涼しいです。大原神社の本殿の向かって右側から登り始め、針葉樹の中を登って行きました。
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盆花
お盆が近く、近所のホームセンターでは入口の近くに花売場を臨時に設けています。今年は8月10日が土曜、8月11日の山の日が日曜。振替休日で12日が休日になるため、帰省はすでに8月9日から始まっているようです。昨日も他府県ナンバーの車をちらほら見かけました。IMG_3923


八月
厳しい暑さが続いています。しかし、早朝は涼しく季節を一ヶ月先取りしたような感覚になります。日中の酷暑を思えばこそ、早朝の涼しさは楽園、天国、極楽と思います。幸福というのは落差があって初めて感じられるものです。
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秋めく
夏の季語に「夜の秋」というものがあります。日中の厳しい暑さが和らぎ、虫の音なども聞こえて「もうすぐ秋だ」というしみじみとした情趣を表す季語です。

しかし、最低気温すら30℃近いという昨今では、夜でも秋は感じにくく、蒸し風呂のような暑さです。私の場合、昼間はすべての窓を開け放って過ごせるため、かえって日中の方が涼しいくらいです。

このような中でも秋らしさが最初に現れるのは早朝の風です。すでに窓を開けると肌寒く感じられることもあります。日が昇ると気温が上昇しますが、内陸部の方が高温になり、上昇気流が発生し、そこに向かって日中は風が吹き続けます。
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上弦の月
秋になり、夕暮れ時が少し早くなったのを実感します。昨日は旧暦の7月8日でした。夕方、空を見上げると夕焼けの隣に上弦の月がかかっていました。旧暦の時代は月の満ち欠けが暦を示していましたから、夜空を見上げれば日付がわかりました。月は現在よりはるかに生活に密着していたと思われます。IMG_3915

秋立つ
秋になっても厳しい残暑は続いています。今日は一日部屋にいて、扇風機すらつけずに過ごしました(もともとエアコンはない)。部屋は非常によく風が通るのです。南西側の部屋と北東側の部屋があり、通常は南西側の部屋で過ごしています。

しかし、今日は北東側の部屋に机を移動してみました。南西側の部屋もそれなりに涼しいのですが、こちらはそれに輪をかけて涼しく、こんなに快適な思いをしていいのか、と思うほどでした。

猛暑ですが、家の造りを工夫することによって、かなりしのげると思います。家の中を風が通るようにすれば、暑さは劇的に和らぎます。密閉してエアコンで冷やすのは確かに涼しくはなるでしょうが、エコとは言えません。

私の家は南北の窓を開け放てばそこを風が通り抜ける構造になっています。借家ですから私が考えたわけではありません。すぐ南側に川があり、暑い時期の昼間は南側(海側)から内陸部に向かって一日中風が吹きます。自然の風に勝る冷却装置はありません。IMG_3909



立秋
俳句に親しむようになって、季節は暑さ寒さではかるのではなく、太陽の傾きではかるものだと知りました。夏至は暑さの極ではなく、冬至も寒さの極ではありません。極まるのは次の季節の入口である立秋や立春のころです。

いつまでこの暑さが続くのだろうと思いますが、すでに秋は始まっており、確実にこの暑さも衰えます。最盛期と思えるころが、滅びの入口というのはすべてのものに言えることかもしれません。IMG_3912


今朝の秋
立秋です。猛暑が続いていますが、数日前から午後の日差しの傾きに秋が近いと感じていました。夏の間は午後の日差しが部屋に入ってくることはありません。南中高度が高く、そのまま日没まで日差しは屋根の上を通り過ぎてしまいます。

しかし、夏至を境に日々南中高度が低くなり、晩夏のころには斜めになった日差しが薄く軒から入り始めます。これから秋が進むにしたがって、部屋に日が入り始める時間が早くなります。季節の進みを司るのは太陽だと実感します。IMG_3910


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