優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2019年09月

秋分
義兄が亡くなりました。9月に入ってから体調を崩し入院していました。数日前からすでに意識がなく、いつ亡くなってもおかしくない状態でした。

朝8時過ぎに連絡を受け、病院に向かいました。東京にいる次男が9月に入ってからは毎週末ごとに帰ってきていました。義兄は大分出身で、その兄弟たちも数日前からこちらに来ていました。全員で見送ることができたのはよかったと思います。

台風が気がかりでしたが、嵐が去った後の青空が広がり、「ご苦労さんやったなあ」という思いです。お通夜は明日、葬儀は明後日、故人の希望通り身内だけで見送ります。IMG_4081



野分
台風17号は現在鳥取から兵庫の北の日本海を北東に向かって進んでいます。風は強いですが、暴風というわけではなく、雨も降っていません。時速55kmと速度があがっていますので、このままいけば、昼過ぎには晴れてきそうです。IMG_3995

鰯雲
台風17号が接近しています。しかし、姫路ではまだ風はなくお昼すぎごろまで降っていた雨がやんで、少し陽がさしたりもしています。これから夜にかけて北九州に接近し、日本海に入って明日の間に日本海を北上するようです。IMG_4050


秋うらら
姫路駅南口すぐのところに「じばさんびる」という建物があり、一階には姫路・西播磨の産業を紹介する「播産館」というコーナーがあります。地元七酒蔵の地酒、伝統工芸品の姫革細工、明珍火箸などを展示販売しています。

ビルの屋上に大きく掲げられているのは手延そうめんの西播磨ブランドである「揖保乃糸」です。西播磨地域は古くから良質な小麦、赤穂の塩、揖保川の清流といった好条件に恵まれ、手延そうめんの産地として発展。現在では日本一の生産量を誇ります。
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澄む秋
姫路駅前を歩いていたら、目の前でビルの窓の清掃をしているところに出会いました。ロッククライミングの経験者がビル清掃の会社をたちあげ、昔の経験がおおいに役立っているという話を読んだ記憶があります。これはまさに都会の中のロッククライミングです。
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更待月
十五夜は名月で、その翌日は十六夜です。その後も一夜ごとに月には名前がついています。旧暦8月17日の月は立待月、18日は居待月、19日は臥待月、20日が更待月です。月の出がしだいに遅くなっていくのを生活のさまとあわせて名前にしています。

更待月以後の月には「真夜の月」という季語があり、このころともなれば、深夜に半分ほど欠けた姿で昇ってきます。今ならまだ明かりがこうこうとしていますが、旧暦の時代なら人々は寝静まっていたでしょう。

台風から延びる前線の影響で午後から雨になっており、明日からの三連休は雨続きで月は望めないどころか、荒れたお彼岸になりそうです。IMG_3985


秋彼岸
今日は彼岸の入りです。俳句では春の彼岸を単に「彼岸」とするのに対し、秋の彼岸は「秋彼岸」として区別しています。暑さ寒さも彼岸までと言われるとおり、今朝は半袖では肌寒く感じるほどの気温です。

北海道の大雪山では初雪になっている一方、台風17号が沖縄に接近しており、三連休中に本土を縦断しそうな進路予報が出ています。
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仲秋
市役所の入口横には姫路市のイメージキャラクター
しろまるひめもいました。姫路城をモチーフにし、城の帽子をかぶって、桜の髪飾りをした色白のふくよかなお姫様です。
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秋高し
入院の手続をしたときに「限度額適用認定書」を申請するよう窓口で勧められました。これがあると医療費の自己負担額が所得に応じて減免されるのです。私は国民健康保険の加入者なので、市役所へその手続に行ってきました。

入口に姫路市の名物を描いたブラックボードのアートがあります。中央にはもちろん、世界遺産・国宝姫路城。その上にシラサギが飛んでいます。むかって左から姫路おでん、アナゴ、坊勢ガニ、安富の柚子、姫路革、書写山ロープウェイなどが描かれています。IMG_4067


爽やか
10月7日から2週間の予定で入院することになりました。確定診断のための最終検査と最初の治療のためです。

7年前、左足の母趾周辺に微妙なしびれたような違和感を感じ始めました。むずむず脚症候群なのか、と思い心療内科、神経内科などを数年に渡っていくつか受診し薬ももらいましたが、効果はありません。

今年に入って、市内の基幹病院のひとつH病院の神経内科でCTやMRI、神経伝導速度の検査を受けました。基本の血液検査やCTなどでは全く異常がなく、唯一神経伝導速度が遅くなっていることのみが異変でした。

ただ、神経内科で出された薬を服用しても症状は変わらず、足根管症候群ではないかとのことで、整形外科に変わり、再び足のCTやX線撮影をしました。しかし、原因となりそうな神経を圧迫しているものが見当たりません。

お盆過ぎに足の症状が性質の違うものになってきました。リウマチを思わせるようなこわばり感です。Webで隣の加古川市に県内のリウマチ・膠原病の基幹病院があると知り、受診しました。

ここでもまた血液検査、X線検査をいくつかおこない、ある膠原病の血液検査項目が陽性だと言われました。しかし、他の検査の結果その可能性は否定され、神経内科にまわされました。

そこで再び神経伝導速度の検査を受け、症状がある下肢だけでなく、上肢の神経伝導速度もやや遅いとの結果が出ました。姫路のH病院では上肢の検査はしませんでしたので、これは新しい結果といえます。

これによりそこの神経内科医は、「ここはリウマチ関係は充実しているけれど、神経内科は貧弱で、私も大学から派遣されて来ている。入院の必要があるかもしれないので姫路の病院を紹介しましょう」といいます。そして、H病院か兵庫県立姫路循環器病センターか、ということになり、私は循環器病センターを選んで、昨日受診してきました。

診断結果は慢性炎症性脱随性多発神経炎(CIDP)。10万人にひとり程度の稀な疾患です。10月7日の入院では、恐らく確定診断のために髄液検査かMRIがおこなわれた後、治療の第一選択にあげられている免疫グロブリン静注療法を受けることになるでしょう。IMG_4020

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