優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2019年10月

身に入む
首里城の正殿、北殿、南殿を含む七施設が全焼したとのニュースをお昼過ぎにききました。今年の6月11日に訪れていたので記憶も新しく、衝撃を受けました。復元された施設とはいえ、全体が漆工芸といわれるほどの見事な建物で、夏の日差しを受けて輝いていた屋根の龍を思い出します。
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ノートルダム大聖堂の火災が半年前。崩れ落ちる尖塔に心を痛めましたが、炎に包まれている首里城もあれに匹敵するショッキングな映像でした。沖縄戦の戦火で焼失し、ようやく復元がかなったのが1992年。それからわずか30年足らずで焼失の憂き目にあうとは。気の毒でなりません。
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松手入れ
庭木の手入れは秋におこなわれます。立派な松の手入れには時間がかります。先日、広峯神社の近くのお屋敷で松手入れがなされているらしいところに行き会いました。塀の中でそれらしき音が響き渡っています。枝を剪定し、葉を摘んできれいな形に整えられた松の姿は気持ちのいいものでしょう。
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紫式部の実
ムラサキシキブはシソ科の落葉低木。秋には紫色の可愛らしい実をつけます。日本全国の低山の森林に育ち、近隣の山でも目にします。名前は「源氏物語」の作者にちなんだもので、粋な命名だと思います。
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冬隣
退院して間もなく二週間です。症状はほとんど変わりません。来月再診のうえ、今後の治療方針が決まるでしょう。バランス、筋力、柔軟性をキープすることが大事だと教えられたので、「自分史上最高の柔軟性が手に入るストレッチ」という本を買い、午前中に一時間ほどかけて入念にストレッチをやっています。

入院が決まったころから退院までの三週間ほどはあまり身体を動かしておらず、退院直後は身体が硬くなっていました。しかし、毎日ストレッチをやり、今は背面握手が左右ともできますし、横開脚も胸、腹が完璧につくところまで戻しました。縦開脚できることが今の目標です。
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10月は明日で終わりです。冬の気配が漂ってきましたが、それでもまだ暑い日もあります。先日増位山の頂に行ったら、入道雲を思わせるような雲が出ていました。寒暖の差が大きいので着るものに困ることがあり、体調を崩しやすい時期でもあります。
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三人が仕事の都合で先に帰りましたが、残った人たちでお茶を飲みながら昼頃まで話をしていました。仕事のこと、家のこと、昔のこと、世間で流行っていることなど話が次々つながって途切れることがありませんでした。

山口県に帰る人の新幹線の時間をたずね、それにあわせて大谷山荘を後にしました。山荘のまわりには車を置ききれず、土一七日屋台の前に駐車させてもらっていたので、そこまで乗りあって移動。ここの一画には猪が飼われています。この猪が牡丹鍋の食材になることはないようですが。
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猪垣
宿泊したのは大谷山荘の1号館でした。近く3号館もオープンするようです。加西市の中ではかなり奥まった集落にあり、ここも空家が増えているのでしょう。家の裏には猪垣をした水田がありますが、放棄されて草が生い茂っている田もあります。
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しかし、こういう形で空家を生かす活動が地域でなされているのは素晴らしいと思います。私達の案内をしてくださったスタッフのひとりは神戸から移住してきたと言われていました。
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さつまいも
久しぶりに日付が変わるまで話をし、翌朝は全員で手分けして朝食の準備と寝具の片づけをしました。シーツや枕カバーを外して布団を押入れに入れていくメンバー、一方はホットプレートや電磁調理器でみそ汁、サラダなどを作るメンバー。ここは安全を期してオール電化になっているようです。豪華な朝食ができあがりました。
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夜半の秋
同窓会で集まってみると学生時代の個性はそのまま持続していると再確認します。写真を撮るとその写り方も学生時代の雰囲気のままです。幹事をやってくれた人はアイデア豊富なセンスのいい人。

話し上手で話題豊富だった人は今もそうですし、大人しくていつも聞き役だった人も同様です。話したい人ばかり、聞きたい人ばかりではだめで、これらがうまく噛み合ってまわっています。どこのどんな組織でもそういうものなんだろうと思います。
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長き夜
集まったのは12人、クラスの三分の一強です。最も遠方では山口県の友人も来てくれました。自分自身のCIDP発覚をはじめ、それぞれに数年でいろいろなことがありました。LINEで一部連絡は取り合っていますが、それでも初めて知ることも多く、話が尽きません。
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