優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2019年10月

晩秋

加西市の原始人会大谷山荘で同窓会がありました。囲炉裏のある古民家で、数年前にもここで同窓会をし、居心地がよかったので、再訪です。夕方に集合し、おはぎを作ったあと牡丹鍋を囲みました。夜は板の間に布団を敷いて寝ました。床暖房があり、快適です。
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晩秋
今週はぐずついたお天気が続きました。霜降の23日から昨日の昼頃まで雨が降り続き、午後になってようやく青空が見え始めました。雨がやんだのを見計らって増位山に行きました。

山頂に立つと沖から青空が広がってきています。雨あがりには見通しがよくなって大鳴門橋まで見えることがあります。昨日はまだそこまでは見通せませんでした。家島諸島の東端、上島のお椀をふせたようなこんもりとした姿が見えました。
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敗荷
敗荷(やれはす)とは、枯れた蓮の葉のことです。増位山の蛇ヶ池には例年白い蓮がたくさん咲くのですが、今年はほとんど咲きませんでした。蓮そのものが鹿にでも食べられたのか随分数が減っています。DSCN0155


秋深し
先日、増位山に散歩に行ったら、蛇ヶ池の畔で蓄音機をかけている人に出会いました。音を聴いただけで昔の音楽だとわかり、そばに行ってお話をきかせてもらいました。かかっていたのは60年以上前のSPレコードです。江利チエミの「テネシーワルツ」や「ペーパームーン」はわかりました。

蓄音機はゼンマイ仕掛けで動いているそうで、一曲かけるごとにハンドルでゼンマイを巻きなおします。針も鉄製で一曲ごとに取り替えます。SPレコードは60年前に製造が終わっており、曲は当然そのころより前のものばかりです。クラシックではなく、流行歌なのでジャズ以外は古色蒼然としています。

「なぜこんな曲を?」とたずねると、音楽よりは蓄音機への興味から入って、そのうち音を聴くにはSPレコードが必要なので、集めるようになった、とのこと。SPレコードのコレクションは数百枚以上あると言われていました。

CDどころか、ダウンロードで曲が買える時代、定額聴き放題の時代に何ゆえ、とも思いますが、蓼食う虫も好き好き。針を交換しつつ何曲か聴かせていただいているうちに、一曲一曲が貴重なものに思えてきました。蓄音機の内側の鷹の彫り物も不思議な雰囲気をかもし出していました。DSCN0181



霜降
昨日は二十四節気の霜降でした。昼前から雨が降り始め、午後からは風も加わって夜は晩秋の嵐でした。今もまだ雨は降り続いています。この雨でまた季節が進み、肌寒さを覚えるようになりました。DSCN0154



やや寒
チケットは5枚なので、行ける店は5店です。この後、「大人のダイニング TRIP GARDEN」でミートソースペンネのとろーりチーズ焼き、抹茶ティラミスをいただきました。飲み物はカルピスチューハイ。どちらか一方なのですが、6人だったため、3つずつ注文して半分こしました。こういうとき、グループだといいです。IMG_4207
次に「イタリアンバール・パードレマードレ」へ行き、自家製生ハムと白ワインを。最後に「BOSS豚」でリブロースカツとハイボール。このあたりまでくるとかなり酔いがまわって、写真を撮り忘れました。IMG_4208
ふだんほとんどお酒を飲まないのに、一晩でハイボール2杯、ワイン2杯、チューハイ1杯を飲んだのですから、酔っぱらうのも無理はありません。最初にご飯ものを食べて胃を満たしておくのが悪酔いしないコツです。


長き夜
まちなかバルの魅力のひとつが、ふだんならまず入る機会のない店に入れることです。お酒を飲む習慣がないので、バーには行ったこともありませんでした。まちなかバル参加店は目立つところに幟か旗を掲げています。通りすがりに「BAR.9」に旗がかかっているのを見つけ入ることにしました。
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中は照明を落とし、カウンターの奥にバーテンダーが立っています。映画などで見たことのあるバーの空間です。会話も自ずから控えめな声になり、落ち着いた空間でカナッペ三種盛りとスパークリングワインをいただきました。
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晩秋
昨夜は友人たちと連れだって「第八回姫路まちなかバル」に行ってきました。前売りチケットが3,000円。これで5枚チケットがついており、姫路中心市街地エリアで催しに参加する店で特別メニューをいただけます。17時から開始で私たちが街に出たのは18時半を過ぎていました。
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人気店の前にはすでに行列ができています。最初に行ったのは「寿司・一品 紬」という寿司店でした。ところが1時間ほど待たせた挙句、「すぐには提供できないので他へ行ってください」と店員が出てきて言いました。料理がどの程度あって、何人に提供できるかはあらかじめわかっているはずです。IMG_4203 (1)
この店の対応には待っていた誰もが腹をたてました。まちなかバルに飲食店が参加する目的は、店の存在を知ってもらい、新しい客に来てもらうきっかけにするPRだと思います。まるっきり反対のことをしていて、何という下手なやり方かと呆れました。

しかし、アクシデントはこれだけで、おかげで次に入った「ぶらり焼蔵」の桜エビの炊き込みご飯とあおさの味噌汁が、非常に美味しくいただけました。IMG_4204


背黒鶺鴒
増位山の蛇ヶ池にセグロセキレイが来ていました。ハクセキレイと似ていますが、全体に黒い部分が多く、眼、肩、背にかけて黒い部分がつながっているので、見分けられます。雌雄ほぼ同じ色ながら、雌の方が背中の羽の色が灰色がかっているので、この写真の個体は雌かもしれません。DSCN0158



残る虫
明日は二十四節気の霜降です。北国では霜が降りる季節になっています。秋の最後の節気です。姫路では紅葉が始まり、山の彩が増していくころです。初秋から仲秋にかけて盛んに鳴いていた虫の音も乏しくなり、夜に眠ろうとしているとどこかから細々と一匹だけ鳴いている声が聞こえてきます。深まっていく秋を感じます。DSCN0015



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