優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2019年10月

山粧う
本日は「即位礼正殿の儀」で祝日でした。姫路は気持ちのいい秋晴れの一日でしたが、東京はどうだったのでしょう。そろそろこの一年を振り返る話などが出てき始めますが、今年は令和が始まったのとあわせ、台風災害の多い年だったと記憶されるのではないでしょうか。DSCN0019


新米
オリックスの株主優待で頼んでいた「コウノトリ育むお米」が届きました。但馬地方は兵庫県の日本海側にあたり、野生のコウノトリが最後まで生息していました。近年、コウノトリを野生に帰す取り組みが続けられています。

コウノトリは体長1m、翼を広げると2mを超える大型の鳥で、田んぼや河川でフナなどの魚類、カエル、ヘビ、バッタなどの小動物を獲ります。野生で生きていくためには1日500gの餌が必要です。

但馬地方では、これらを可能にするため、農薬を不使用、あるいは7.5割まで削減、化学肥料の不使用を徹底しています。また、春は早期から田に水を入れて生き物をふやし、夏はそれらの成長にあわせた水管理をおこない、秋は稲刈り後に米ぬかを入れて土づくりをし、冬も水をはってコウノトリ以外の野生の渡り鳥の憩いの場としています。

生き物に優しい田んぼのお米は人間にも優しい、ということで、コウノトリが大きなブランド価値を持つようになっています。上野動物園のパンダが食べるパンダだんごにもここの米粉が使われているそうです。IMG_4200



秋雨
昨日は夕方から雨になりました。ささやかな退院祝い、ということで、友人に近所の定食屋で晩ごはんをごちそうになりました。たっぷりの牛肉に大きなじゃがいもが入った肉じゃががメインです。安くて美味しいと評判の店でいつもいっぱいです。IMG_4199




巡業では、打ち出しなどで知られる相撲の太鼓や相撲甚句、初切といった相撲にまつわるいろいろな風習や文化も紹介されました。中でも興味深かったのが、床山が大銀杏を結う様子を見られたことでした。モデルになったのは兵庫県出身の妙義龍関でした。

柘植の櫛と千枚通しのような道具、和紙を撚って作られた元結だけを使って大銀杏を結っていきます。10分ほどで仕上がったでしょうか。一度取組をすれば崩れてしまいますが、関取は本場所中は毎日このようにして髪を結ってもらい、その時間は精神統一する貴重な時間になっているといいます。
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巡業では本場所と異なり、稽古をしている関取衆を間近で見ることができます。横綱、大関、幕内の人気力士が目の前にいて、ファンの中には色紙とサインペンを手にチャンスをうかがっている人もあります。
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すぐそばで白鵬が準備運動しているのを見ることができました。まわりを三、四人の付け人力士が囲んでいますが、写真撮影は自由でした。開脚してぴたりと前に身体をつけることができる柔軟性には驚きます。
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土俵上ではぶつかり稽古がおこなわれていました。その順番を終えると、土俵下で30kgほどはありそうな塩の袋を前腕だけで支えつつスクワットをしている力士が何人もいました。信じられないような怪力です。このパワーと柔軟性が並立していなければならないのでしょう。
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晩秋
大相撲の巡業が姫路市立中央体育館であり、見に行ってきました。本場所は毎年大阪場所を見に行っていますが、巡業を見るのは初めてです。本場所と違う趣向があり、午前中は関取衆が実際の稽古の様子を目の前の土俵で見せてくれました。
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激しい申し合いやぶつかり稽古の様子を間近で見ることができました。稽古が始まるとみるみるうちに全身が汗で光ってきます。土俵に転ぶのも稽古で、柔道の受け身のようなものでしょうか。怪我をしないこともとても大事ですから。
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今日も雲の多い空模様でした。午後3時ごろから増位山へ散歩に行きました。晩秋になっているうえにお天気が不安定で、暗くなるのが早く、これからはもっと早めに山に行かなければ、と感じました。歩いていると、がさがさと音がして猪の走り去っていく後ろ姿が見えました。
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秋の夜
病院では毎日シャワーを浴びられました。それでも湯舟に浸かるのは他に代えがたいものです。日本人ならお風呂、湯舟。

お風呂上りにはこちらも一か月ぶりくらいで全身のストレッチをやりました。大腿部や股関節周辺の柔軟性ががっくり落ちています。このあたりには大きな筋肉があり、硬くなるのも早いのでしょう。以前の状態にカムバックすべく、これからは毎日ストレッチをやるつもりです。

昔硬かった身体をストレッチを続けることで柔らかくしましたから、今度も一週間ほど続ければほぼ以前の状態を取り戻せる、と思っています。
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秋の山
昨日の午後はお天気が下り坂でしたが、雨が来る前に増位山へ散歩に行ってきました。入院が決まった9月半ばごろから全く山を歩いていませんでした。ストレッチなども全くしなくなっていて、そのせいで身体機能が落ちていた気がします。

久しぶりに歩き始めると、最初は少し違和感があったものの、すぐに慣れて頂上まで往復することができました。退院の日とはいえ、安静が要求されるような病ではなく、むしろ過度の安静は害にしかなりません。筋力と柔軟性を鍛えるのが大事です。
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秋曇り
家に戻った後、保健所へ指定難病の申請に行ってきました。書類を提出した日が支給認定の開始日になるので、何をさておいても退院したらこれです。治療費の助成を受けるためには申請しなければいけません。今年に入ってこの病気関連で診察を受けた医療費の領収書もすべて持って行きました。

医療費の総額が33,330円を超えた月が年に3回以上あれば、軽症であっても助成申請できます。医療費は「総額」であって、自己負担分ではありません。ここがポイント。今年に入って7か月はこの額を超えた医療費がかかっています。これからも定期的に通院し、検査や点滴を受ける必要がありますから、間違いなく年に3回は33,330円をオーバーするでしょう。

今回の入院の医療費請求書に記載されている点数は158,644。1点10円なので、1,586,440円になります。保険の3割負担なら460,932円。入院に先だって、限度額適用申請していたので、所得に応じた減額措置を受けることができました。難病と承認されればこの先はさらに減額されます。
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