優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2019年11月

冬紅葉
間もなく12月です。北国ではとうに紅葉の季節は終わり、雪が舞っていることでしょう。しかし、増位山周辺では11月後半が紅葉の最も美しい時期です。同じ樹種でも微妙に色合いが異なります。同じひとつの木でも光線の当たり具合で色づき加減が異なり、さらに日ごとに色を変えます。これらをじっくり眺めるので、散歩に時間がかかります。DSCN0526


冬の薔薇
一昨日、家の近所を散歩したら、庭にバラを咲かせておられる家がありました。バラは初夏の季語です。現在の園芸種は四季咲きとなり、秋や冬でも咲いているものがあります。真冬はさすがに戸外では厳しいのかもしれません。強い風に吹かれながら咲いている様子が健気でした。DSCN0618


茶の花
一年で最も日中の時間が短いのは冬至ですが、日没時刻は冬至よりもその前の大雪のころの方が早いです。姫路市では小雪(11月22日)の日没が16時53分、大雪(12月7日)で16時50分、冬至(12月22日)は16時55分です。

大雪を過ぎても日の出の時間が遅くなるため、日中の時間が短くなっていきます。すでに日没は16時代になっており、日の暮れるのが早いと実感します。午後になったらあっという間に夕暮れです。DSCN0489



枯すすき
木枯しは一日で終わり、今日は再び小春日和です。増位山の頂に行くと、正午前後なら播磨灘がまぶしく光っています。山頂周囲にはコナラがあり、ススキも生えています。ベンチで寝転ぶと、ススキと空だけが見えます。DSCN0420

冬紅葉
増位山随願寺の榊原政邦墓所の前にあるイロハモミジの紅葉は今が盛りです。墓所の前は石段をおりたところが小さな広場になっていて、石積みの常夜灯があります。お墓ができたころは、ここから播磨灘が望めたでしょう。電灯もない時代ですから、沖の船からは常夜灯が航行のたよりになったと思います。DSCN0548



朝から曇っていて午後になると風が強くなりました。今日は近所を散歩してみました。市街化が進んでいますが、それでもまだ田んぼや畑がところどころに残っています。庭先の花を眺めるのもいいものです。ほどよい散歩の距離のところに総合病院があります。その敷地内に大きなイチョウがあり、空をつくような黄色です。落葉が始まっており、木の下には無数の葉が散っていました。DSCN0615


冬浅し
植物の名前を調べるのに時々使うのがGoogleの「レンズ」というアプリです。起動して、カメラを対象物に向けたら、候補をいくつかアップしてくれます。正解ばかりとは限りませんが、かなり近いものをアップしてくれることが多いです。

先日、森の中で黄色く色づいている葉に向けたらウルシでした。紅葉するイメージが強かったのですが、紅葉するのはヤマウルシで、ウルシは黄葉するようです。DSCN0498



冬青空
住んでいるあたりで上空に見える航空機はすべて北東から南西に向かって飛ぶものばかりです。定期航空路線がそのように設定されているのでしょう。快晴の日であればカメラを向けると、航空機の姿をはっきりとらえることができます。この日は飛行機雲をひいていましたので、この後ややお天気は下り坂でした。DSCN0538


NiconのデジタルカメラCOOLPIXB500を購入してから、写真撮影の範囲が広がったと感じます。この一枚もそれで、近所を流れる市川の上をねぐらに戻るカワウの群れです。カワウは朝にねぐらを発って河口部にある餌場へ向かい、夕方に戻ってきます。ある程度の望遠性能がないと野鳥の撮影は難しいですが、このときはうまくピントがあいました。DSCN0442


冬紅葉
増位山随願寺の榊原政邦墓所前にあるイロハモミジが見事に色づいてきています。高木で見上げるように高いところで紅葉しているため、その下は日光が差し込むと、紅葉の色が反映します。まるで天然のステンドグラスです。DSCN0543


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