優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2020年03月

彼岸
新型コロナウイルスの影響は京都でもはっきりしていました。中国人観光客の姿が消えており、大きなスーツケースを転がしている旅行客はほとんどいません。平等院鳳凰堂の内部拝観も全く待たずにできました。定時になると北側の拝観受付前に並び、そこから橋を渡り内部に入る前に靴を脱ぎます。内部は撮影禁止です。

内部は修復のための足場が組まれていますが、中央の阿弥陀如来座像、二重天蓋はそのまま見ることができました。平安時代を代表する仏師定朝の現存する唯一の仏像です。周囲の壁には52体の雲中供養菩薩像、9通りの来迎を描いた壁扉画があります。
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彼岸
平等院は1052年(永承2)、関白藤原頼通が父道長の別荘を寺院に改めたものです。翌年に阿弥陀如来を安置する鳳凰堂が建てられました。浄土の宮殿をイメージした中堂、左右の翼廓、背後の尾廓からなる他に例のない建物です。阿字池の中に立ち、その姿を水面に映しています。

阿弥陀如来は人が亡くなるとき西方浄土からその人を迎えに来てくださいます。亡くなることを「お迎えが来る」というのはこれに由来します。それゆえ、この建物は東向きに建てられており、午後になると、太陽は背後から差すようになります。
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木瓜の花
平等院に入る手前「ますだ茶舗」で宇治抹茶ソフトクリームをいただきました。クリームにふんだんに抹茶が振りかけられ、抹茶のうえにも抹茶風味のソフトクリームです。平等院の参道を入るとすぐに満開のボケの花に迎えられました。
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こぶし
京都へは春の関西ワンデイ周遊券を買って来ていたので、午後から宇治の平等院へ行くことにしました。平等院へ参拝するのは初めてです。JR宇治駅を下り宇治川に向かって北東へ歩いて行きます。宇治橋のたもとまで来ると八重のコブシが咲いていました。
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彼岸会
無量寿堂で読経をしていただきました。個人やお寺単位でロッカーのような仏壇が並んでいます。そこを開ければ奥に「南無阿弥陀仏」と書かれており、ろうそく様の電灯、焼香セットなどもその中に納められています。大規模な墓石をたてるよりこういうものの方が時代にあっていると思いました。
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彼岸寺
大谷本廟ではその日に申し込むことによって、納骨されているところで読経していただけます。その手続きをした後、境内を見て歩きました。最も奥の明著堂は親鸞聖人の墓所の前にあり、1709年(宝永6)に造営された拝堂です。

その両脇にさまざまな花を用いて巨大な「和顔愛語」の文字が描かれていました。和顔愛語は誰でも無料でできるお布施で、柔和な表情と優しい言葉で人に接するということです。どのようなときも誰に対してもこれを保つのはなかなかできることではありません。
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はくれん
昨日は京都五条坂の大谷本廟へ行ってきました。昨秋に亡くなった義兄のお骨が納められており、姉といっしょに彼岸参りに行ったのです。大谷本廟は親鸞の墓所であり、歴代宗主のお墓もあります。

大谷本廟へは京都駅からバスに乗り、東大路通りから円通橋という石橋を渡って総門に向かいました。円通橋は安政三年(1856)に竣工。橋脚のアーチが池に映る姿が眼鏡のように見えるので、通称めがね橋というそうです。
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梅散る
増位山梅林に行って驚いたのは、梅の木の間に無数に紐が渡され、そこに鈴が取り付けられていたことでした。鹿対策のようです。梅林の開花時期は終わりに近づいており、最も遅く開花する濃い色の八重の紅梅が咲き始めていました。
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梅見
この前の日曜日、増位山梅林へ行ったら三歳くらいの男の子と柴犬を連れたご夫婦に会いました。梅はいま最も遅く咲く八重の紅梅が開き始めているところです。男の子は折れて転がっていた枝の一本を拾っていました。とても気にいったのか後でお父さんに肩車してもらっているときも手にしたままでした。
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初つばめ
朝、東の山に咲くヤマザクラを見ていたら視線の先をすっと通り過ぎるものがありました。この飛び方はツバメしかありません。十数羽がそのあたりを飛び回っています。南からいまやってきたばかりという雰囲気でした。ここで散開し、それぞれがつがいで巣をかける場所に向かうのでしょう。例年このあたりにツバメがやってくるのは三月末。桜も早ければツバメも早い今年です。
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