優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2020年05月

カラー
近所を歩いていたらカラーが咲いていました。サトイモ科でミズバショウなどと同じ仲間です。真っ白な仏炎苞が清楚な印象を与えます。この部分は葉が変化したもので、実際の花は中央部の黄色い部分です。
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薔薇
近所には水田を埋め立てて住宅地になったところがたくさんあります。路地は行き止まりになっていて車がほとんど入ってきません。そうしたところで子どもたちが遊んでいます。庭にバラを咲かせておられる家もあります。
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溝浚え
田植のシーズンが始まるのを前に溝浚えが行われていました。私が住んでいる周辺は、以前は田園地帯でした。21世紀に入ってから新たに広い道がついて商業地域化、宅地化が進みました。それでもそうした中にぽつぽつと水田や畑が残っています。

稲作に関する季語は多く、溝浚えもそのひとつです。水田に水を入れるための水路は稲作地帯では大事なインフラです。その整備管理補修は集落にとって重要なものでした。田植やそれにまつわる季語がこれに続きます。しかし、田植自体がここ半世紀で機械化によって大きく変わっており、すでに死語に近い季語もいくつか見受けられます。
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柿の花
柿の花が咲いています。一般にいう柿はカキノキ科で学術上の正式名称はカキノキです。同じような果実のなる木でも、ミカンはミカン科、ブドウはブドウ科で、ミカンノキ科やブドウノキ科とは言いません。なぜカキはカキ科ではなくカキノキ科になったのでしょう。ちなみにリンゴもナシもバラ科です。
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さつき
ツツジ類の中で最も遅く咲くのがサツキです。サツキという名前は旧暦の五月に由来し、季語では初夏に分類されます。日本特産種で神奈川県以西から屋久島まで川岸の岩場に自生します。古くから園芸用に品種改良が重ねられ二千種以上あると言われます。庭に植えたり、盆栽としても楽しまれます。
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早苗
そろそろ田植の時期が近づいてきました。早稲が多いところではすでに田植が終わっているでしょう。私が住む周辺では今頃から6月初旬が田植のシーズンです。近所で早苗を見ました。早苗の瑞々しい緑色が目にうれしいです。
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芍薬
右大腿骨頸部骨折の後、骨頭置換術を受けて入院していた母の退院が5月20日に決まっていました。ところが、前日に発熱して退院は延期に。母の夏物の衣類をまだサ高住に持って行っていなかったので、実家へ取りに行きました。庭の隅でシャクヤクが咲いており驚きました。
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豆ご飯
定期受診の後、姉の家に行って豆ご飯を御馳走になりました。さやえんどうの卵とじ、ミニトマトを塩昆布で和えたもの、ホッケが並びました。

緊急事態宣言は大阪、兵庫、京都で今日解除になりました。しかし、これですぐに元の生活に戻るというわけではないでしょう。緩むとまたぶり返す危険性もあります。
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青嵐
検査の後診察を受けました。入院して免疫グロブリンの点滴治療になるかと思っていましたが、筋力はほぼ維持されており、もう少し様子を見ましょう、ということになりました。病院を出ると風がとても強くなっていました。駐車場の前に桐の木があり薄紫色の花が咲いています。大きな桐の葉が風に煽られていました。
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夏つばめ
昨日私が受けたのは神経伝導検査あるいは筋電図検査と呼ばれるものです。CIDPは末梢神経が障害されます。その障害の程度を調べるために腕や脚の神経に微弱な電流を流しその波形を見ます。心電図の手足版みたいなものでしょうか。

心電図は全く痛みがありません。しかし、神経伝導検査では電流が流れるたびに神経がピッピッと痛みます。針でちくちく刺されているような感じです。それが何度も繰り返されるので、何本も注射をされているような感覚です。

ベッドに横になって腕や脚に刺激を受けながら、ふと窓の外を見るとツバメが二羽飛び交っていました。去年初めての免疫グロブリン大量静注療法を受けるために入院した時、10月だったにもかかわらず、ツバメがたくさん飛んでいたことを思い出しました。
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