優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2020年08月

秋の薔薇
早朝に散歩をするようになってから、近所でも知らなかった場所がいっぱいあったんだ、と気が付くようになりました。新しく家が建っているところが多いですが、そういうところとは対照的に昔からある立派な門構えのお宅の前を通ったりするのも興味深いです。

大きな道路沿いの店はまだ朝早いのでコンビニ以外はみんな閉まっています。昔あった店が無くなって全く違う店になっているのを発見して驚いたりもしました。店の前に鉢植えで薔薇を育てられているところがありました。
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白粉花
オシロイバナは熱帯アメリカ原産の多年草です。江戸時代の初めに渡来しました。姫路あたりでは多年草のままですが、冬に気温の下がるところでは一年草になります。種子に粉状の胚乳があり、これが名前のオシロイの由来になりました。

花は夕方から開くため、夕化粧とも呼ばれます。もともと観賞用だったのでしょうが、野生化してあちこちで咲いています。花弁はなく、花弁に見えるのはがくです。
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残暑
日差しは秋めいてきていますが、残暑は衰える気配がありません。特に午後になると日差しの傾きが強くなって部屋に差し込むようになり、暑さをことさら強く感じます。活動するなら早朝、よくても午前中のうちです。買い物に出かけることすら躊躇します。
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八月
市川の河川敷で川のすぐそばに立っていたら、何かが泳いでいるのが見えました。鷺類やカワウがいますが、水面を泳いだりはしません。秋には鴨類が渡ってきます。しかし、それにはまだちと早い。

カメラのレンズをズームアップさせてみると、そこには哺乳類がいました。カピバラのように見えます。ペットで飼育されている個体が逃げ出す例があるとか。私の前あたりで向きを変え、左岸へ泳ぎ去っていきました。
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カンナ
市川の河川敷にカンナが咲いています。カンナという花、住宅地の庭にも咲いていますが、意外な場所、誰かが植えたとも思えないような河川敷の端や踏切のそばなどにも咲いています。意外にたくましい花なのでしょう。

カンナの仲間は中南米原産とされ、現在よく見られるカンナはヨーロッパで改良された園芸種です。日本へは明治末期に渡来しました。花期が長く晩夏から11月ごろまで咲き続けます。
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露草
朝散歩をしていると、道の傍らにツユクサが咲いているのを目にします。青い小さな花、春の青い小さな花といえば、オオイヌノフグリです。暖かくなっていくのを待ちかね、道野辺でさざめくように咲きます。ツユクサは涼しさの訪れを待ちひそやかに咲いています。
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鶏頭
JR播但線は単線です。姫路と和田山をつないでおり、姫路から寺前までは電化されています。各駅毎に高校があり、通学時間帯は車両が四両まで増やされますが普段は二両で運行されています。
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処暑の昨日は午後から雨があり、少し秋めいてきた雰囲気でした。しかし、今日はまた厳しい残暑になっています。水道をひねると温かい水が出てきました。

朝散歩をするコースのうちのひとつ堤防の上の道の傍らには栗の木があります。秋が深まると葉は黄葉し栗の毬は茶色くなって割れ、栗が落ちます。まだ初秋の今は緑色の毬が目立ちます。
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鳥威し
近所の水田が稔ってきました。思い思いの鳥威しがほどこされ、刈り取りの時期が近づいていることがわかります。スズメは集団でやってきて稲穂の中に降り、さっと食べては飛び立っていきます。稲田全体を網で覆っているところも見かけます。
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残暑
午後2時ごろから30分ほど雨が降りました。弱い雷鳴も聞こえていました。久しぶりの雨で雨があがった後は暑さが和らぎ、さすがに処暑と感じました。

ツクツクボウシの声が聞こえ、あと一週間で八月は終わりです。例年なら小中学校の夏休みの終わりが近づくころですが、今年はすでに新学期が始まっています。少しずつ秋らしい気温になってくれることを願います。
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