優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2020年10月

色づく木々
増位山頂のベンチの背後にはコナラが生えています。しかし、まだ青々としていて黄葉にはほど遠いです。随願寺境内の楓類もまだほとんど紅葉していませんでした。十月下旬となりさすがに早朝は気温が下がって肌寒く感じることも多くなりました。しかし、日中は半袖でもいいと感じるほどの日もあります。
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先週の日曜日には半年ぶりに増位山へ行ってきました。この日も快晴で頂の周囲にはススキが見られました。姫路市内と播磨灘を眺めつつ持ってきたコンパクトストーブでお湯を沸かしコーヒーを入れました。山上駐車場から頂まで程度なら問題なくまだ登れるようです。
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秋うらら
加古大池では、釣り、カヤックで遊ぶ人以外にラジコンの船を浮かべている人も見かけました。池の周回コースではウォーキングやジョギングができ、池の真ん中を横切る遊歩道は散策を楽しめます。すでに鴨が渡ってきていますから、バードウォッチングもできます。
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秋真昼
駐車場の後ろが池になっており、車にキックボードを載せた後、池を眺めながらランチにしました。係員らしい方がゴミ袋と火ばさみを手に水際に歩いて行かれるのが見えました。そこにサンダルが落ちています。それを拾ってゴミ袋に入れられました。

去っていく係員に「おじさん!」と呼びかける人がありました。さっきまでエスキモーロールをやっていたカヤッカーです。慌てて水際までカヤックで戻ってきて係員を追いかけます。幸い気づいてもらえてサンダルは取り戻せました。しかし、あんな脱ぎ方をしていたらゴミと間違えられるでしょうね。
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秋うらら
管理棟のあたりには釣人の姿がありました。加古大池ではヘラブナやバスが釣れるようです。私は釣りの経験はありませんが、秋の快晴の日、穏やかな池の面に釣り糸を垂れるのは楽しいことと思います。
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天高し
加古大池はウォータースポーツができます。波がほとんどないので、初心者のカヤックやウインドサーフィンなどの練習に向いていると思います。この日はカヤックの男性がひとり何度もエスキモーロールをやっていました。エスキモーロールとは、カヤックが転覆しても艇から脱出せず、そのまま起き上がるテクニックです。
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加古大池のまわりで一番目立つのはセイタカアワダチソウでしたが、オギも生えていました。池の周囲は遮るものがなく、風が強かったです。見晴らしがよくてウォーキング
やジョギングには快適な場所でしょう。
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秋空
北池を回ってくると隣に野村池という同じくらいの大きさの池があり、池の東北側には稲美町の清掃センターが建っています。少し離れたところの青之池というやや小さい池の水面は太陽電池パネルが大半を占めています。
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晩秋
記念碑の丘へ向かう道を取らず、そのまま隣接する北池の周囲を回ることにしました。加古大池の周囲が3kmなので、それに1kmほど追加することになったでしょうか。もともと五つのため池に分かれていたものを1949年(昭和24)の大改修でひとつに統合し現在の形になったということです。

加古大池は1661年(万治4)にこの地の庄屋たちの願い出により新田開発の農業用ため池として築造されました。水源は草谷川ですが、池との高低差が少なく人々は苦労して加古大溝と呼ばれる3kmの用水路を作り水を溜めました。
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秋の池
加古大池の満水面積は49ha(甲子園球場の約12倍)です。池のほぼ中央に小さな島があり、数本の大樹が生い茂っています。水神さまが祀られているとのこと。水に乏しい地域で古い時代から人々は水の確保に苦労し、干ばつで苦しんだことも多かったのではないかと想像します。
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