優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2020年10月

楝の実
楝(おうち)とはセンダンのことです。梅雨のころ薄紫色の細かな花をいっぱいに咲かせます。いまは楕円形の果実が実っています。この果実は落葉後も長く木に残ります。実は有毒で子どもの場合なら8個前後の摂取で死に至ることもあるといいます。
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秋空
いなみ野台地というだけあって、周囲に高い山はありません。池の面のずっと向こうに少し山の連なりが見えるのは、高御位山かと思います。

この日の足元はエアークッション入りの祭り用地下足袋でした。これを選んだのもCIDPの影響です。末梢神経が障害され足趾がしびれて力が入りません。キックボードで蹴りだすために普通の紐靴では不十分した。
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どんぐり
池の中央を横切る道もありますが、そちらへは行かず、池の淵に沿ってキックボードを走らせました。車が入れるところは決まっていて、それ以外の場所には車止めが設置してあり、池の周囲には自転車程度しか入れないようになっています。コナラがドングリを実らせている横を通りました。
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背高泡立草
池の周囲はいずこもセイタカアワダチソウの花盛りでした。ここへ来る道すがらでも一番目立ったのがこの花でした。道端、放棄田、空地など、どこもこの黄色に覆われています。花穂は最初は緑色でしだいに黄色を帯びていきます。やがてそこに赤みが加わって卵黄のような色になり、茶色へと変色して枯れていきます。
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爽やか
池の周囲をキックボードで一周する計画でした。先日Amazonプライムデーで手に入れ、この日が走り初めです。池の周囲はほぼ平坦で舗装もしてあります。管理棟前を出発し時計回りに走り始めました。

なぜキックボードなのかといえば、CIDPの影響で山登りが難しくなったからです。連日散歩に行っていた増位山のような場所ですらちょっと厳しい。高度差のある上り下りがきついのです。平地の散歩ならまあ行けます。

キックボードもどの程度できるかわかりませんでしたが、とりあえずやってみようと思いました。昔からこういう乗り物系は好きでした。通常のキックボードに比べて車輪が大きく路面のでこぼこには強いのではないかと思いました。
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鴨来る
加古大池のほとりへは県道65号(神戸加古川姫路線)の表示を見て西側から入りました。堤の上が車道になっており、北池との間を通って記念碑の丘を右手に見て道なりに行けば管理棟があり、その周囲が駐車場です。

管理棟にはいなみ野ため池ミュージアムがあります。ノルディックウォークの講習があるのかポールを手にした参加者が大勢いました。この池は釣りもウォータースポーツもでき、管理棟にはシャワー室まで完備されています。

池の東縁には水生植物園があり、その前あたりにヒドリガモの群れが来ていました。ここでは88種類もの野鳥が観察されているということです。
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秋晴れ
昨日は加古郡稲美町にある加古大池へ行ってきました。兵庫県は全国一ため池の多いところです。その数は二位の広島県の二倍以上の44,000面。全国のため池が205,000面なので、兵庫県だけで全国の2割を占めています。

県内では淡路島に22,000面、播磨地方に10,000面あります。中でも東播磨地域(明石市、加古川市、高砂市、稲美町、播磨町)のいなみの台地にはため池が集中し、水田面積に対するため池の割合は日本一です。

このあたりは降水量が全国平均のほぼ半分という雨の少ない瀬戸内式気候です。さらにいなみの台地は複雑な形状の段丘が連なる台地で水利条件が悪く、わずかな水をため池で無駄なく利用する必要がありました。
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秋高し
姫路駅から姫路城までの通りは大手前通りと呼ばれ全長840m、幅員50mあります。姫路城の景観に配慮して電線は地中に埋設されています。クスノキとイチョウ並木の下には広い歩道があり、彫刻が各所に飾られています。
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霜降
昨日は二十四節気の霜降でした。11月7日が立冬です。秋は最終版を迎えます。昨日の朝は小雨が降っていました。「霜降」という字は霜が降りる頃という意味ですが、姫路周辺ではまだ霜の気配はありません。午後からは秋晴れになりました。
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白鶺鴒
姫路駅の展望デッキには後方にベンチがあり、そこで休んでいる人がいます。ハクセキレイがやってきて展望デッキをうろうろ歩き始めました。ハクセキレイは人をあまり恐れません。この個体はさらに人慣れしていました。
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