優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2021年03月

花時
近所の山のヤマザクラがほぼ終わりました。まだぽつぽつと咲いてはいますが、山は全体に芽吹きの色へと変わりつつあります。桜のシーズンが終わると落葉樹は一斉に若葉を広げ始めます。ヤマザクラの若葉も赤茶色からしだいに緑へと変わっていきます。若葉の色は木によってさまざまでこの季節毎日移り変わる山の色を見るのが楽しみです。
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桜吹雪
近所に昔懐かしい円筒形の郵便ポストが立っています。最盛期は55,000個以上あったそうですが、今は十分の一以下に減っています。まわりにはソメイヨシノが植えられており、郵便ポストもお花見をしているようです。風のある日には花びらが放たれ郵便ポストに降り注ぎます。
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増位山随願寺本堂前のソメイヨシノがほぼ満開になっています。本堂は1666年再建の国指定重要文化財です。寺院建築の屋根瓦は日本独特の美しさだと思います。瓦の並びと同時にそれが作り出す曲線の美、瓦の色彩もまたいいんですよね。
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おぼろ月
昨日は旧暦2月17日でした。今朝、5時半ごろに空を見るとほんの少し下が欠け始めた月が浮かんでいました。しばらくしてもう一度見ると月は山の端に近づき朝もやの中に見えるか見えないかという姿になっていました。

月の沈む位置がひと月ほど前に比べると南へずれていることに気が付きました。太陽の沈む位置が春が進むにつれて北へずれていくのと反対です。当たり前のことながら、一日の時間は変わらず昼と夜の時間が変化するのはこういうことなんだと実感しました。
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花びら
昼過ぎから増位山梅林に行きヤマザクラの大樹を再び鑑賞し、鍵盤ハーモニカの練習をしました。ヤマザクラは花時を終えようとしているものが多く落花盛んです。晴天で気温があがり演奏をしていても上着なしで大丈夫でした。東屋で演奏するのはこれからが最高の季節かもしれません。
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春雨
日曜日は一日中雨でした。今朝がたまで雨は残っていたようです。3日おきくらいに周期的にお天気が入れ替わるのが春秋の特徴です。土曜日の午後からお天気が下り坂でしたから雨だろうとは予想していましたが、お花見には残念なお天気でした。ソメイヨシノはまだ散っていません。今週末までもちそうです。お天気がどうかな、というところですが。
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楓の花
楓の芽がほぐれてくるのとほぼ同時に楓の花が咲いています。花と言われなければわからないほど目立たないものです。若葉と紅葉と花よりも葉の印象が強く、花は控えめになったのかもしれません。
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枝垂桜
梅林のヤマザクラとは対照的に手水舎の脇にたつシダレザクラは植えられてから10年ほどしかたっていません。手水舎の屋根と同じほどの背丈です。これから100年以上生きて見上げるような大樹となれば今とは随分景色の印象が変わるでしょう。
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山桜
増位山梅林にあるヤマザクラの大樹が満開になっています。梅林は山の斜面にあり、ヤマザクラも斜面に根を張っています。そのため下から見上げるとはるか高いところで花が咲いています。お昼どきでちょうど花の後ろから日差しがやってくる恰好でした。このように迫力のある花はこの場所でしか見られません。
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枝垂桜
随願寺の本堂前のソメイヨシノは三分から五分咲きくらいでした。手水舎の脇にはシダレザクラが植えられています。こちらはほぼ満開です。枝垂れるのは突然変異によって枝の上部の組織が硬くならず枝の張りが重力に耐えられなくなって起こったものと考えられています。それを栽培したのが現在のシダレザクラです。
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