優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2021年06月

菩提樹の花
増位山随願寺の境内に菩提樹が一本あります。今は花がそろそろ終わろうとする時期で絶え間なく落花しています。菩提樹は釈迦がその下で悟りを開いたとされますが、その木はインド菩提樹(クワ科イチジク属)で菩提樹(シナノキ科)とは別の木です。シューベルトの歌曲『菩提樹』で知られる木も近縁のセイヨウシナノキ(リンデンバウム)です。
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青羊歯
増位山にはウラジロがたくさん生えています。晩春、ウラジロは枝先から渦巻き状の新芽を伸ばし、そこから直角に葉が展開していきます。まるで薄緑色のアンテナが建ち並ぶようです。夏になるとこれらの新葉は大きく広がりお馴染みのウラジロの形となります。
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夏の池
増位山の蛇ヶ池にショウジョウトンボがいました。いわゆる赤とんぼ以上に目をひく真っ赤な姿をしています。日本の色の名前に猩々緋というものがありますが、まさにその色です。雄は池の縁に沿って強い縄張りをもちます。
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夏至
緊急事態宣言が昨日で解除されました。自分個人のことだけで言えばそれほど変わったことはありません。午前と午後、別々の場所に出かける用があったので早めに洗濯をしました。しだいに平均気温があがっています。窓を全開にすれば車もまだ冷房なしで乗れますが、それもあとわずかの期間です。
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夏つばめ
今日は夏至です。昨日は久しぶりに増位山の頂に行ってきました。頂の周りを数羽のイワツバメが飛び交っていました。巣立った若鳥でしょうか。素早く身をかわし自在に旋回して飛びます。時おり二羽が話をするように身を寄せ合っているのが見えました。
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朝焼け
朝焼けも夕焼けも夏の季語です。朝焼けは天候悪化の兆しと言われますが、今日は午前中は晴天で午後も薄雲が広がる程度でおおむねいいお天気でした。明るくなりはじめるとさっそくウグイスの囀りが聞こえてきました。さてどのウグイスがホトトギスを養っているのか。
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青梅雨
昨日は午前中しっかりと降りました。梅雨のころは若葉が色を増して青葉へと変わっていく時期です。最も日の長くなる時期であり、日差しは強く植物が一年で一番いきいきと緑を茂らせる季節です。

日本語では緑を青という場面がいくつもあります。青信号などはその代表で、実際には緑色ですが緑信号とは言いません。青葉というのもそうです。青梅雨とは、青葉が茂るころの梅雨といった意味です。
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梅雨寒し
朝は雨が降っていました。そのせいで気温があがらず半袖では上腕のあたりがひやひやした感じでした。こういうのを梅雨冷え、梅雨寒と呼びます。先日は真夏のように暑い日があったので、この温度差に戸惑います。一直線に季節が進まないのは毎度のことですが。
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七変化
アジサイが美しい時期です。七変化という別名は咲き始めから白、緑、青、紫などと微妙に色合いを変えていくことに由来します。その変化の微妙さは透明水彩で描くとぴったりだといつも思います。日本原産のこの花は西洋に紹介されて華やかに改良されました。清楚なたたずまいはさらりとした感覚にあいます。
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玉葱
タマネギはケルセチンというフラボノイドの一種を含んでいます。抗炎症作用、抗酸化作用などが強い物質です。タマネギ本体以上に皮にたくさん含まれることから捨ててしまうのはもったいない、とのことでスープに入れてみました。

これまでも基本的に野菜や果物の皮は剥かずに食べてきました。栄養素は皮にたくさん詰まっています。それを捨ててしまうのはもったいないですし、ゴミにもなります。最近ではキウイも剥かずにそのまま食べています。全部食べれば栄養価アップ+ゴミ削減です。
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