優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2021年08月

露草
ツユクサは晩夏から初秋にかけて人里の軒下や路傍に深い青色の小さな花を咲かせます。こんな色の花は他になく、清楚で涼しげです。花は夜明けとともに開き、昼には散る半日花でその短命さが花の青さを印象深いものにしています。
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初秋
最近、玄米を食べるようになりました。これまで白米を炊いていた土鍋で炊いていましたが、ぱさぱさしてあまり美味しくありません。そこで 圧力鍋 を買いました。手間いらずで炊けて美味しいです。ほかの料理もできるので楽しみ。DSCN4811




朝の月
8月の満月は22日でした。今は月が欠けていく時期で朝の空に月が残るようになっています。9月7日が新月で、次の満月が名月です。名月は陰暦8月15日の夜の月を意味します。今年は9月21日になります。
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秋暑
昨日は気温が上がりました。ここ数年の八月の残暑からすれば「暑い」とはいえない程度ながら、お盆過ぎの長雨の冷えからすれば気温が戻ってきました。しかし、午後の日差しの部屋への差し込み具合はやはり秋です。

ただ、この日差しの入り込み具合が私の部屋からすれば曲者で、午後は南西側の部屋が暑くなるため北東側の部屋で避暑をしています。風通しがよく、ここにいると午後は日陰で涼んでいるような心地よさです。
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稲穂
八月の終わりが近く稲穂が稔ってきました。長雨で気温もあまりあがりませんでしたから稲の生育状況はどうなのでしょうか。近所では早生と中生が植えられているようです。稲穂を垂れているのは早生で中生はこれからです。

田植をしてから早生では約50日後、晩生では約80日後に穂が出て、すぐに花をつけ受粉します。収穫量の決め手はこの時期に晴天が続き光合成量が大きくなることです。厳しい残暑も稲にとっては重要なんですね。
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秋雨
早朝に近所を散歩していたらアジサイが咲いていました。立秋後の長雨と低温でまるで梅雨が長引いたような天候でしたから、アジサイが残っていたのかもしれません。

杉田久女に「紫陽花に秋冷いたる信濃かな」という句があります。信州の冷涼な夏、さらに早い秋の訪れを的確に表しています。このアジサイを見たときこの句が浮かびました。温暖な播磨ですが、今年は残暑がほとんどありませんでした。
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蜻蛉
からりと晴れた秋空にはなかなかなりません。天気予報では晴天が広がるのは来週に入ってからのようです。小中学生の夏休みは間もなく終わります。今年の夏休み、後半は雨続きでコロナ禍とも重なり気の毒な夏休みでした。

子どもの頃の一年というのは成人以後とは異なり濃密な時間です。相対性理論ではないですが、同じ一か月でも10歳の感じるものと40歳の感じるものでは相対的な時間の濃度が異なります。多くの方が子どもの時の一年は今より長かったと感じられるはずです。
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処暑
昨日は二十四節気の処暑でした。ようやく暑さがおさまるころという意味です。今年は秋雨前線の影響で雨が続き最近は例年にない涼しさとなっていました。昨日は久しぶりに青空がのぞき日差しもあって気温があがりました。それでももうお盆前のような暑さにはなりません。夕暮れも早くなり確実に秋が一歩進んでいます。
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秋の暮
最近YouTube動画を参考にヨガをやっています。インストラクターの動きを目で見ながら誘導音声に従ってやれるのでいいです。CIDPの影響で足底の感覚が乏しいためバランスがとりにくく、立ってやるポーズには難しいものがありますが、座ったり寝たりしてやるものは問題ありません。

30分以上じっくりやるものもあれば5分ほどで手軽にできるものもあり、朝、昼、夕、夜と時間帯別の動きも用意されています。朝は活動を始めるのに向いたもの、夜は睡眠へと向かう穏やかなものとなっています。心身ともにすっきりしてとてもいいです。
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秋蝉
明日は処暑です。盛夏の頃、午前中を中心に盛大に鳴いていたクマゼミ。まだ鳴き声は聞こえますが下火になってきています。命を終えた蝉の亡骸も目にするようになりました。雌の蝉は鳴かず、交尾して卵を産むとすぐに死んでしまうそうです。

空気を震わすほど鳴いていたクマゼミは雄だけでしたから、雌をあわせるとあの倍数の蝉がいたということです。今年は雨続きで蝉も受難の年だったのではないでしょうか。これも運命といえば運命ですが。
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