優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2021年09月

萩の花
回転焼とか今川焼と呼ばれる菓子があります。姫路周辺ではこれを「御座候」といいます。姫路に本社のあるメーカーの名前で姫路名物のひとつといってよく、食べたことがないという人はいないと思います。

小豆を使用した赤あんとインゲン豆の一種てぼう豆を使った白あんの二種類があり、税込み一個95円という安さ、しっかりした食べ応えが魅力です。

先日の義兄の三回忌に東京から帰ってきた甥が久しぶりに食べたいというので、本社のショップまで行きました。ここにはあずきミュージアムがあり、傍らにはちょっとした庭園もあります。泉のそばで萩が咲いていました。
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大根蒔く
散歩で細い路地を通っているとあきらかに空き家だと思われる家があります。雨戸が閉じられ庭には草が生い茂っています。先日、空き家だとばかり思っていた家の裏戸が開いていました。さらに裏庭のエノコログサが茂った間が耕され大根が蒔かれ双葉が出ていました。
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朝の月
名月から一週間が過ぎ、月はかなり欠けて真夜中に昇ってくるようになっています。朝の空に光を失った白い月が残り青空を背景に西の山に沈んでいきます。周辺の田も半分くらいは稲刈りが終わりました。秋祭りの幟が立ち始めています。
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初紅葉
姫路出身の商人で俳諧師でもあった井上千山は芭蕉を姫路へ招きましたが、芭蕉の死により実現しませんでした。息子の寒瓜が芭蕉の遺品の管理場所として芭蕉の50回忌に、増位山の麓、随願寺念仏堂裏手に風羅堂を建てました。

以後、風羅堂は芭蕉を風羅堂1世に据え、蕉風俳句の西の道場として多くの俳人達の集う場所となりました。しかし1874年、流行病発生により焼却処分され断絶、現在に至っています。

葛垣守三(1779-1860)は京都から姫路へ来て播磨の地に芭蕉の流れを広げる要の存在となりました。義兄の菩提寺である法性寺に守三の墓があります。160回忌にあたる2019年に句碑を建てることになり、辞世の句「万延巳のとしよろず此世を去るによし」を刻んで昨年完成しています。
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曼珠沙華
CIDPによる両足のしびれを軽減する目的で漢方薬の治療も受けています。先日、加古川市にあるそのクリニックまで行きました。東播地域の田園地帯の中、ヒガンバナが咲く道を走ります。すでに稲刈りが終わった田もありました。これから刈田が増えていきます。
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彼岸花
昨日は義兄の三回忌でした。菩提寺で簡素な法要がありました。コロナの影響で一周忌には参列できなかった次男も今回は東京から帰ってくることができました。お寺の境内には白ばかりのヒガンバナが咲いていました。珍しいことなのでなぜ記憶に無いのだろうと振り返ると、去年は猛暑でヒガンバナの開花が彼岸明けまでずれこんだのでした。
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秋分
ここ数日は気温が高めです。しかし、夜明けは随分遅くなり午前五時頃は暗く起床時間も自然と少し遅くなってきました。景色の見え方が違うのは温度にもよりますし、野山の色にもよりますが、最大の要因は日差しの角度なのだと思います。
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彼岸花
秋分です。ここ数日は気温の高い日が続いていますが、秋は後半に入ります。お彼岸前から咲き始めていたヒガンバナは最盛期です。ヒガンバナはクローンで球根で増えます。そのため一斉に咲く感じはソメイヨシノに似ています。
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名月
昨夜は名月でした。月が昇り始めた夜の早い時間帯は晴れていてくっきりとした月を楽しめました。しかし、兵庫県の南部では午後8時頃には雲が出始め、観月を楽しめた時間はそれほど長くなかったようです。今朝は全天雲に覆われています。
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猪罠
散歩では車や自転車などでは行かないようなところにも行きます。普段なら見落としている小さな路地や水路に沿った道などへ行ってみたくなるのです。今まで知らなかった小さな踏切に気づきその先へ行くと猪をとらえる罠が置いてありました。

山際なので猪が出没し田畑を荒らすのでしょう。山で実際に猪を見たことがあります。ずんぐりとした体ながら非常に敏捷で山道を鼻で掘り起こしてぼこぼこにしてしまいます。収穫シーズンの畑であれをやられてはたまったものではありません。
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