優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2021年11月

冬紅葉
永観堂を後にして南禅寺に向かいました。南禅寺の境内には水路閣があります。琵琶湖疎水の分線にある全長93.2mの水路橋です。レンガ造りで1888年に完成しました。当時はお寺の境内にこういうものを通すことで大論争があったと想像できますが、今では独特の魅力ある景観になっています。
DSCN5429



初冬
永観堂の庭には放生池があり、こちらの周囲も紅葉が続いています。池には極楽橋、寿橋、楓橋といった橋がかかっていてここを渡って紅葉の眺めを楽しめます。池の中央には弁天島があり、弁財天が祀られています。

池は大きく三つの高低差があり途中に流れができて池の景色に変化を与えています。流れに向かってムラサキシキブの実が枝垂れていました。
DSCN5416



冬紅葉
臥龍廊の先は永観堂の御本尊である「みかえり阿弥陀」がまつられている本堂です。「みかえり阿弥陀」は阿弥陀さまが左肩越しに後ろを振り返る瞬間のお姿が仏像になっているという珍しいものです。

永観堂の名前の由来になっている永観律師が念仏行に励んでいたとき、その前に現れ「永観、遅し」と呼びかけられました。阿弥陀さまが衆生を導いておられる姿勢をそのまま表現しています。正面からだけでなく横からもお姿を拝むことができます。
DSCN5410



冬紅葉
臥龍廊は開山堂と位牌堂をつなぐ廊下で山の斜面に巧みに木を組み合わせてつくられています。起伏が激しく龍の体の中を歩いているようだとのことからこの名で呼ばれています。ここから見る紅葉の眺めも永観堂ならではのものです。
DSCN5402



冬はじめ
紅葉の間には松が配され、さらにウメモドキもありました。松の緑が紅葉の色をひきたて、ウメモドキの赤い実もアクセントになっています。建物と庭がたくみにデザインされさらに歩いていく場所で異なって見えてきます。
DSCN5391



冬の陽
建物へは大玄関から入り唐門を右手に見て釈迦堂へと移っていきます。その間に建物から見える紅葉のさまを楽しみます。唐門は天皇の使いが出入りするときに使われた勅使門で、釈迦堂との間に盛り砂があります。勅使はこの砂を踏んで身を清めてから中へと進みました。
DSCN5394


絞り椿
永観堂の境内で人の流れに従って歩いて行くと江戸時代の浴室の前に来ました。江戸初期のもので、今のような湯に浸かるものではなく割竹を敷いた上に入る蒸し風呂です。入口のそばに絞り椿が花をつけていました。
DSCN5382



冬紅葉
永観堂は正式名称を永観堂禅林寺といい、浄土宗西山禅林寺派の総本山です。京都でも屈指の紅葉の名所として知られています。近くまで来ると大勢の人が歩いており、山門を入ると盛りの紅葉が出迎えてくれました。
DSCN5379



冬浅し
昨日は京都へ行ってきました。目的は永観堂の紅葉を見ることです。JR西日本の秋の関西1デイパスを使い、東福寺までJRで行って京阪電車に乗り換えました。このあたりからすでに大変な人で、駅員総出で人員整理を行っていました。

神宮丸太町で電車を降り永観堂まで徒歩で向かいました。途中、お腹が空いてきたので目に止まった「Via JUICE&DELI Cafe」に入りました。生ジュースがメインの店で食事メニューにはまだ時間が早く、お勧めのヤーコンと紀州産みかんのジュースにしました。

2階はまだ誰もおらず、グループ6人でゆったり座って手元にあったおやつを食べつつジュースを飲みました。さっぱりした中にみかんの甘さがあって美味しかったです。窓から初冬の日差しが差し込む気持ちのいい空間でした。
DSCN5377



石蕗咲く
暖かい晴天が続いています。いっとき寒い日があってそのあとしばらく穏やかな天候が続く初冬のこういう日を小春といいます。そんな日が続く中でツワブキがあちこちの庭で黄色い花を咲かせています。来週半ばには寒くなるようです。
DSCN5247


このページのトップヘ