優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2021年11月

冬満月
昨夕はほぼ皆既月食に近い月食が見られました。月の5時方向がほんのわずかに輝きその光が月をほんのりと照らしていました。月が球体であるということを実感でき、宇宙空間の三次元としての深さを感じられたひとときでした。

月食の時間は夕方で月が昇ってきてすぐに月食が始まりました。気が付いて窓の外を見た時はすでに月はほぼ隠れていました。その満月は今朝の6時半過ぎに増位山の稜線の彼方に消えて行きました。夜明けが遅くこの時間でもまだこの明るさです。
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木の葉雨
増位山梅林の周囲に柵がめぐらされていて驚きました。山の中ですから猪や鹿が闊歩します。それゆえの被害も相当なものでしょう。梅林の中にある桜の巨木はかなり落葉が進んでいました。落花の時期の花びらの落ち方も壮観です。落葉の量も膨大だと思います。
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枯すすき
増位山の山頂からは南に姫路市街と播磨灘、東に淡路島、六甲山などが見渡せます。300mに満たない標高ですが、眺望は素晴らしいです。ベンチがふたつあり座って寛げるようになっています。北と西はコナラ、アカマツ、コバノミツバツツジ、ソヨゴなどが生え冬の風を遮ってくれます。
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冬紅葉
増位山随願寺の境内では冬に入ってから徐々に紅葉が始まっています。木によって紅葉の進み具合が異なり真っ赤になっているものもあれば、まだこれからというものもあります。春の桜や梅も美しいお寺ですが、秋の紅葉もきれいです。
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日短か
先日行った増位山の山頂からは播磨灘が見渡せます。山頂に立ったのは午後2時を過ぎたころでした。それでもすでに陽は西に傾いて海が反射で鏡のように光っていました。冬ならではの光線の当たり方です。最も日が短いころに入り一日があっという間に暮れます。
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石蕗の花
ツワブキが咲いています。キク科ツワブキ属の常緑多年草で海岸近くの岩場に自生し初冬に黄色い小菊のような花を咲かせます。花の少ない時期であるため、庭などで鑑賞用に栽培されています。この花を見ると冬が来たなあと感じます。
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小春空
土曜日は久しぶりに増位山を歩いてきました。稜線に出るとヘリコプターの音が聞こえました。山頂からその姿が見え、自衛隊のヘリでした。高度を落とし市街地の方向へ降りていくように見えました。すぐそばに陸上自衛隊の駐屯地があります。しばらくすると礼砲らしき音が何度もしていました。何かイベントがあったのかもしれません。
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山茶花
冬を代表する花といえばサザンカです。冬のはじまりから咲きだし、たくさん蕾をつけてそれが順々に花開きほぼ冬中ずっと咲いています。八重のサザンカが一輪咲いているのを目にしました。ほんのわずかに紅色を帯びた花びらが可憐です。
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冬の菊
家の周辺は以前は田畑が多かったのですが、最近は造成されて次々住宅に変わっています。それでもまだぽつぽつと田畑が残っていて、田は稲が刈り取られたあとのひつじが出ています。畑はどこも一画に菊が植えられていて冬の初めの日差しを受けて鮮やかです。
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木枯し
昨日の昼間は強風でした。木枯しと言えます。近畿地方の木枯し1号はすでに10月23日に吹いたと気象庁が発表しています。昨年同様、まだ暦の上では秋の間の木枯し1号で観測史上一番の早さです。

朝方は特に風はなかったので洗濯ものをベランダに干していました。風が出てきたとは思っていました。ガチャンという音に外に出てみると物干し竿からはずれ、あわやベランダの外へ飛ばされるところでした。
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