優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2021年12月

大晦日
未明から風が強くなってきました。天気予報では年越し寒波とのことで日本海側では再び大雪になる恐れがあると言っています。家から見える北の山はほとんど姿が見えません。雪が降っているのでしょう。数十年ぶりの大雪や低温と報じられているところも多く、年内に梅が咲きだした数年前の暖冬が嘘のようです。
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数え日
小晦日です。今年も押し詰まってきました。小晦日前後から年末年始の休業に入るところが多いので用事を片付けておく必要があります。子どものときのようにお正月をうきうきした気持ちで待つことはありませんが、歳末というのは時の流れに関して感慨を覚える時期です。
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豪雪
クリスマスごろから寒さが強まり特に日曜、月曜はとても寒かったです。西日本の日本海側は大雪になって彦根などは12月として一日の積雪量が最高だったとの報道でした。

兵庫県でも南部で雪は降りませんでしたが北部の豊岡では大雪になりました。豊岡在住の友人から写真が送られてきたのを見て驚きました。わずかしか離れていないのにこの気候の差。日本の地球上の位置づけによる特異な気候は冬に顕かになります。
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十二月
甲山大師を後にして甲陽園駅まで歩きました。上りでも急な坂だと思いましたが下りでも同じです。高齢者には厳しい街でしょう。

途中にある「ダイバーシティ甲陽園」の一階にある喫茶店に入りました。オーナーの女性がひとりでやっておられる店のようです。店の壁には多くのアレンジされたお花が飾られています。これもオーナーが注文を受けて作られているようです。美味しいケーキと紅茶をいただきました。
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冬の空
さらに下って行くと西国観音霊場の石像がずらりと並んでいる広場がありました。そこで後ろを振り返ると甲山の優しい曲線がお寺の屋根の上に被さり、そのさらに上に冬の青空が広がっています。

境内のまわりには1798年(寛政10年)に開かれた甲山八十八か所もあります。昔は四国八十八か所の巡礼に出かけることは難しかったので、代わりに身近な巡礼所が作られたのです。
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歳晩
多宝塔から階段を下って行くと境内の展望場所から再び阪神間の市街地を一望できます。元旦にはここでご来光を待つ人も多いとか。神呪寺は9世紀初めに淳和天皇の妃であった如意尼が弘法大師を招いて開設したといわれる真言宗御室派の古刹です。新年を迎える準備に忙しそうでした。
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冬芽
下山は甲山大師と呼ばれる神呪寺への道を辿りました。こちらも階段でこの道がメインの登山道、登った方は裏の登山道という感じです。しばらく下って行くと赤い鳥居に出会いました。お稲荷さんです。そのすぐ横に多宝塔がありました。
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裸木
甲山の山頂への登山道は階段でした。登っていくと広々とした芝生の広場に出ました。山頂というよりグラウンドのようです。その一画に二等三角点がありました。まわりの木々は葉を落とし見通しはいいですが、展望台のような見晴らしはありません。
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冬青空
展望台から戻って甲山森林公園のなかを西に向かいました。途中にシンボルゾーンという広場があり、プロムナードに沿っていろいろな石の彫刻が並んでいます。この正面に甲山が見えます。甲山は死火山で標高309mの低山ながら富士山型の美しい形をしています。

「愛の像」という名前の石像が中央に据えられた噴水もありますが水は出ていませんでした。この像の後ろへ回り込んで甲山へ続く登山道へと入って行きました。
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展望台は予想以上に素晴らしい眺めのところでした。広場になっており、ベンチが置かれていてやや小高いところに東屋もあります。よく晴れていて阪神間から遠く生駒山まで見渡せました。目の前には梅田の高層ビル群が市街地の中にひときわ高い姿をみせて並んでいます。

この時点で11時過ぎとやや早かったのですが風もなく素晴らしい景観だったので、東屋のベンチに座ってお昼ご飯にしました。公園も甲山も火気厳禁と聞いていたのでいつものようにラーメンではなく各自お弁当を持ってきていました。
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