優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2022年03月

卒業証書
先週末あたりから突然暖かくなりました。2月は例年以上に寒くいつ暖かくなるのだろうかと思っていましたが、一気に気温が追いついてきました。昨日は汗ばむほどであと10日もすれば桜の開花だと知らされました。つばめも間もなく姿を見せます。卒業のシーズン、そして新社会人、さらに入学シーズンへと続きます。
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卒業
卒業式のお土産として紅白の上用饅頭もいただきました。姫路で元禄時代から続く伊勢屋本店のものです。天保時代、徳川家斉の娘と姫路藩主・酒井忠学との婚礼に際し、家老の河合寸翁が伊勢屋に江戸や京都にも劣らぬ菓子を作るよう命じて江戸へ修行に赴かせました。それでできあがったのが姫路藩御用菓子・玉椿です。現在も姫路銘菓の代表的なものです。

この上用饅頭も品の良い甘さと柔らかさがありました。久しぶりにこんなに美味しいお饅頭をいただいたなあと感謝しつつ堪能しました。美味しいお菓子というのは、気持ちを豊かにしてくれます。
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金曜日にいただいた花束を生けて部屋に飾っています。豪華な花束で百合が数本入っておりよく香ります。生花というのはいいものだなあと思いました。

昨日から急激に暖かくなり服の調整が難しいです。今週半ばには彼岸の入りなので寒さはそろそろ終わりかとも思いますが、彼岸が過ぎてからまた急な寒さが来ることもあります。春は寒暖の差が最も大きい時期です。
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卒業生
昨日、講師に行っている専門学校で卒業式がありました。女子学生は袴姿、男子学生はスーツにネクタイでした。きりっとしたいで立ちに普段とは全く異なる印象を受けました。講師に花束贈呈という場面もあり驚きました。抱えるような花束をいただいたのは人生初かもしれません。
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春耕
春耕とは、田植にそなえて田を耕すことです。三月も半ばになって田で農作業の動きが活発になってきました。雪の多い地方では雪解けを待ってからになるので、まだかなり先でしょう。今年は特に雪が多かったので、豪雪地帯の農家は雪解けと農作業の手筈に心を配られていると想像します。
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金盞花
キンセンカはオレンジ色や黄色の花を次々咲かせる庶民的な花です。原産地は南欧・地中海沿岸で、日本へは江戸の元禄時代ころまでに中国経由で渡来しました。暖かいところでは秋に蒔いて早春に咲き始めます。寒冷地では冬を越せないので春になってから蒔きます。
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春の味
昨日は姉の家に行き遅い雛祭りディナーをいただいてきました。テーブルにはホタテの混ぜご飯などとともにいかなごのくぎ煮も並びました。いかなごのくぎ煮とは、稚魚をしょうゆ、ザラメ、しょうがなどで甘辛く煮た佃煮です。

かつては播磨の春の庶民的な味でした。一度にキロ単位で作って知り合いに配るのが例年の習わしという人も多かったです。しかし、近年は不漁が続いて値段が高くなり簡単に手に入らなくなっています。私も食べたのは2年ぶりでした。
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いま土手に咲いている花の中心は青い小さなオオイヌノフグリと濃いピンクの小さな花をつけるホトケノザです。このホトケノザはシソ科オドリコソウ属の花で、春の七草の「仏の座」とは異なります。一面に咲くところを遠くから見るとピンクに染まって鮮やかです。
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白梅
近所を散歩していると、ぽつんと一本だけで立って花を咲かせている白梅に出会いました。風の強い午後で梅の枝が揺れています。風があっても身を刺すような北風ではなくなっています。日没の位置も随分南に寄りました。あと10日ほどで彼岸の入りです。
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鶯の初音
啓蟄の昨日、ブログを書いていたらウグイスの囀りが聞こえました。仲春となり春らしさが日毎増していくこれからです。春だなあと心を浮き立たせるに十分でした。コロナはまだ終息していませんし、ロシアのウクライナ侵攻が起きています。春を平安な気持ちで楽しめることのありがたさを改めて感じています。
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