優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2022年07月

涼し
ラピスラズリは深い青色をした鉱石で、和名は瑠璃といいます。新石器時代からアフガニスタンで産出され地中海周辺へと輸出されました。天然ウルトラマリンはこの鉱石を砕いたものを原料としており、大変高価でした。『真珠の耳飾りの少女』などで知られるフェルメールが多用したことから、「フェルメール・ブルー」とも呼ばれます。
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夏座敷
古民家喫茶の楽しさはそこから昔の家の作りが想像できることです。のれんをくぐって入ったところが土間、上がり框を経たところから前栽が見えます。このあたりの農家らしい作りです。ところどころに残されている家具の細工から時代を感じることができます。

家を支えている梁は太く、上がり框のところには、重い木の引き戸があったでしょう。いま、土間の奥はキッチンになっています。昔の住人が現在のこの家の様子を見たらさぞ驚かれることでしょう。
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百日紅
座ったテーブルからは前栽が見えました。石燈籠や池、そのむこうに太い樫の木があります。この木の太さからも家の経てきた時間が想像できました。その前にピンクのサルスベリが咲いています。池には小さな緋鯉も泳いでいました。
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夏の風
夢前川でワイルドな川床料理を満喫した後はコーヒーを飲みに移動。お隣の福崎町高岡にある「古民家喫茶動き人」へ行きました。このあたりでは古民家を再利用した店がちらほら見受けられるようになっています。ここはオーナーが5年かけて古民家を改造して作られたお店とのこと。いい感じで古民家の趣が残っています。
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水浴び
テーブルが置かれている場所はふくらはぎあたりまでの深さです。もう少し深くなっているところがあり、小学生くらいの兄弟が水浴びを始めました。川で泳ぐのはプールとも海とも違う面白さがあると思います。

旧山之内小学校のプールが使われなくなったまま草むしていました。全国各地にはこういう施設がたくさんあることでしょう。少子化が進み姫路市のある中播磨地域でも高校の再編予定が話題になっています。
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パラソル
且緩々」のある夢前町山之内は姫路市の最北部、中国山地にかかるあたりです。レストランの建物は旧山之内幼稚園のもので、隣には旧山之内小学校の校舎もあります。過疎化が進み、周囲には空き家が目立ちます。こういう形で施設が再利用されるのは地域にとって望ましいことでしょう。

夢前川の最上流部で鮎釣場があります。足を浸して食事をしているすぐそばを小魚が泳いでいます。小さなお子さんを連れた家族の姿も見られました。川の中で食事を提供するというアイデアは素晴らしいと思います。コロナ対策、清流で手軽なキャンプ気分も味わえます。
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レストランの建物で冷やし素麺、天ぷら、鮎の塩焼きなどをいただき川べりまで自分で運びます。川の中にパラソル付きのテーブルと椅子が据えられています。日差しはパラソルでさえぎり足を水に浸せば意外なほど涼しいのです。

冷やし素麺の器には氷が入っており、涼感が感じられました。まず鮎の塩焼きからいただきました。焼きたての香ばしい味わいが口の中に広がります。天ぷらの衣は米粉だとか。
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夏山
雪彦山の麓にある「且緩々(しゃかんかん)」へ行ってきました。すぐそばを流れる夢前川の川の中にテーブルをしつらえ、そこで食事をします。店内でも食べられるようですが、コロナの影響で入れ替え制です。

私たちは川床料理を食べました。川床といっても京都のようなものではなく、もっとワイルドなアウトドアランチです。それが面白いのか、平日にもかかわらず大勢の人でにぎわっていました。
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暑き日
私はCIDPという指定難病を持っており、毎年特定医療費受給者証の更新手続きが必要です。昨日はかかっている病院へ主治医の「臨床調査個人票」をいただきに行ってきました。

この5月から病院が合併して新しくなっています。同様の書類を受け取りにきている人が多いのか窓口は混んでいました。30分待って書類受け取り手続き、さらに30分待って会計です。病院での最大の仕事は待つことなのかもしれません。
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