優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2023年01月

牡蠣
昼食は「ながさわ明石江井島酒館」で摂りました。日曜の昼で混んでいましたが、10分ほどの待ち時間で席に着くことができました。牡蠣フライ定食をいただきました。相生産の大粒の牡蠣が四個、熱々ジューシーで美味しかったです。
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昭和6年(1931)、直良信夫が西八木海岸の更新世の地層から明石原人の右腰骨化石を発見しました。現物は東京大空襲で焼失してしまい、石膏模型が後に再発見されたものの、現在に至るまでどの進化段階の骨なのか結論は出ていません。

直良が明石原人の化石を発見したのは4月18日、晩春の明石の海辺は散歩するのにもってこいだったと思われます。
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春近し
浜の散歩道まで戻ると神社前の広場を利用してウインドサーフィンを組み立てている人がいました。波が穏やかで風もいいのでしょう。ウインドサーフィンやシーカヤックなど海辺のレジャーにも優しいのが瀬戸内海だろうと思います。
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日向ぼこ
住吉神社のすぐ下の波辺には小さな漁船が引き上げられていました。日差しの中でまどろんでいるようです。雪国、北国の海の景色は冬の厳しさを象徴しています。しかし、瀬戸内海沿岸部に暮らす私にとって馴染みがある冬の海は、こういう優しい景色です。
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海辺には鴨類が多数集まっていました。ヒドリガモのようです。淡水ガモですが、海に出ることも多く大群で見られることの多いカモです。ピューイ、ピューイと鳴きかわしているのが聞こえます。日差しを浴びて海面がきらきらと光り、のんびりした雰囲気でした。
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春の隣
浜の散歩道に合流してすぐ右手に住吉神社があり、鳥居まで緩やかな坂と階段で登って行けます。辿り着いて振り返ると鳥居のむこうに淡路島の西海岸が見えました。このあたりには住吉神社が多く、海沿いにもいくつかあります。

住吉大神は海の神であり、航海や漁業関係者の信仰を集めてきました。遣唐使が派遣されるときも必ず祈願したといいます。四方を海で囲まれた日本にとって、産業と交通を支える神であり続けています。
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春隣る
来迎寺を辞し海を目指して歩いて行きました。車が通れないような細い路地を抜けやや広い坂道に出て下って行くと青い播磨灘が見えてきます。それほど風は無く、寒いけれど海の色はもう春を感じさせるものになっています。
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寒の内
天台宗月輪山来迎寺は八木集落内の一画にあります。こちらの十一面観音像を拝観させていただきました。昭和57年(1982)に御前立本尊として京都の松久宗琳佛所によって製作されています。慈悲深い表情をたたえ、気品溢れるたたずまいです。

仏像としてはまだ新しいものですが、その妙相から「面変り観音」と称揚されています。観音さまは日本人には最も馴染みの深い仏であり、この先も地域の信仰の核として守っていかれるのでしょう。
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春近し
明石市のJR大久保駅からJR魚住駅まで浜の散歩道のハイキングをしてきました。気温は低かったものの快晴でした。大久保駅や魚住駅はJR神戸線の新快速を利用するたびに通過していますが、降りるのは初めてです。

駅を出てイオンのショッピングモールの中を南へ歩いて行きました。明姫幹線を渡り、新幹線の高架下を抜け、山陽電車の踏切を渡りました。このあたりまで来ると路地や建物の様子から、漁村の雰囲気が感じられるようになってきます。
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春隣
土曜の朝は積雪で明けました。日中は晴れて風もそれほどなく、日差しがぐんと明るくなっているのを実感できました。日脚が伸びています。

毎日同じ日が繰り返されていると錯覚していますが、「同じ日」というのは一日も無く、こちら側の感受性の有無の問題なのです。何でもそうなんだろう、と思います。
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