優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2023年08月

稲穂波
音声合成AI岩崎宏美は松田聖子の曲もいくつか歌っています。その中に「制服」という曲があります。卒業式の日の同級生の彼に対する想いを歌った曲です。「赤いスイートピー」(1982)のB面と知って驚きました。とてもいい曲だからです。

松田聖子は1980年4月当時18歳でデビュー。岩崎宏美は1975年4月当時16歳でデビューしています。ふたりとも長く現役で活躍しているのは、素晴らしい声質を授かっていることが大きいです。歌手は何より声の質だと私は思っており、これは天賦のものがすべてです。

「制服」の松田聖子とAI岩崎宏美を聴き比べると、ふたりの声質の違いがわかります。松田聖子の声は甘く透明感があり、岩崎宏美の声はキレとパワーがあります。AI松田聖子で岩崎宏美の「ロマンス」(1975)などを歌わせてみたら面白いと感じました。
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八月尽
朝の雨があがりそれと同時に蝉が鳴き始めました。明日から9月。今年も3分の2が終わりました。年々時間の過ぎるのが早く感じられると誰もが異口同音に言います。

なぜこのように感じられるのかいろいろな説がありますが、私には「これまで過ごして来た年数と一年との比による」という説に納得感があります。10歳にとって一年は一生の10分の1、一方80歳にとっては80分の1です。

つまり、10歳の体感時間を基準にした場合、20歳はその2倍、40歳はその4倍、80歳はその8倍の速度で過ぎ去っていきます。10歳の時間が時速10kmの自転車なら、80歳は時速80kmで走る高速道路の車です。
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盆の月
盆の月とは、旧暦7月15日の夜の月です。旧暦のお盆があることからこう呼ばれます。昨日は朝から曇っていました。にわか雨もあり夜に入っても空は雲に覆われて月は見えませんでした。

夜半に強い雨があり、今朝も朝方少し日差しが見えたものの、今は再び強い雨が降っています。台風11号が沖縄に近づいており、西日本は大気の状態が不安定です。今夜は今年最大の満月スーパームーン、今月二度目の満月です。果たして見られるかどうか。
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秋曇
断捨離をしてアナログ写真はすべてGoogleフォトに取り込み、アルバムは処分しました。取り込む作業はそれなりに時間がかかりましたが良かったと思います。アルバムのスペースが空きましたし、スマホの中でいつでもどこでもそれらの写真を呼び出せるからです。

昨日、従姉妹四人が会ったのをきっかけに全員が写っている写真を探しました。今のようにスマホでいくらでも写真を撮れる時代ではありません。一枚だけ見つかったのでグループLINEに送りました。
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秋空
音声合成AI岩崎宏美の数十曲のなかで、いいと思った歌に「やさしさに包まれたなら」(1972)があります。『魔女の宅急便』(1989)のテーマにも使われました。

半世紀以上前の歌ですが、古びた感じがないのは歌詞に時代を感じさせるものが皆無だからではないか、と思いました。似た歌に「木綿のハンカチーフ」(1975)、「みずいろの雨」(1978)があります。

「木綿のハンカチーフ」の返歌のような「赤いハイヒール」(1976)には、アラン・ドロンという俳優の名前が出てきて、一気に時代が出てしまいます。
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月の光
いとこ同士の食事会で神戸に行っていました。最初は三人で昼食を食べ、その後ひとりの買い物につきあっていると、私の肩をたたく人が。誰?と思って振り向くと別のいとこが立っていました。

なんたる偶然。そこでお茶でも飲みながら話そうということになりました。そのいとこは忙しい人なので、予定が空いているのは珍しいことでした。こういうとき、従姉妹同士なら十数年ぶりであろうと話が弾むものです。
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AI岩崎宏美は英語の歌もいくつか歌っています。実際の彼女は英語の歌の録音をいくつか残しています。しかし、このAIを使えば全く異質な言語で歌わせることもできるでしょう。元歌さえあれば、AIはどんな歌も歌えます。

ペルシャ語や中国語で歌う岩崎宏美を聴いてみたい気がします。著作権の問題などを指摘する声がありますが、それでビジネスをするというのでなければ、こういう「遊び」は許されると思います。
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秋暑
昨夜は風が無く夜になってもなかなか涼しくなりませんでした。最近、岩崎宏美が好きでYouTubeでよく聴きます。歌手の声を取り込んで歌わせる音声合成AIで、彼女の10代から20代前半の声を使い、さまざまな曲をアップをしているサイトを見つけました。

数十曲の歌をAIの彼女が歌っています。特に「可愛くてごめん」「夜に駆ける」など令和の時代の歌は面白いと感じました。岩崎宏美が10代のころには存在していなかった曲をAIの彼女の10代の声が歌い、それと知らなければ新しい歌手と思ったかもしれません。

これからは歌手の「声」が一種の楽器になっていくかもしれないと思いました。歌手は音源としてその「声」を残していけば、その声は永遠にどんな歌でも歌え、聴き継がれることも可能になります。
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月光
ベランダへのドアを開け放っていると、月の光が差し込んできました。旧暦7月12日の月です。昨夜は雲なく晴れ渡り、月はくっきりと見えました。夜が長くなっていくに従って月が出ている時間も長くなります。
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秋の陽
午後の日差しが南西側の部屋に入ってくるようになりました。もう少しすれば正午でも部屋に陽が入るようになります。夏至の頃は日の出の太陽光が北東側の部屋奥深くまで入ります。処暑を過ぎ、すでに日の出の太陽はわずかに部屋の壁を照らす程度になりました。

そして、午後の日差しが南西側の部屋へ入り始め、南西に見える増位山の山稜を下るように日没の位置が南へと移っていきます。
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