2023年09月
病む人に夜はいつでも長き夜
退院の予定聞くなり秋晴に
彼岸花見ることもなく彼岸明
病棟の窓より見るや夕月夜
満ちてゆく月待つ今宵芋煮付
月の舟太陽風に帆をあげて
◆月の舟
昨夕、夕食の少し前の時間帯に病院の廊下を歩いていると、東側の窓から月が見えました。上弦は秋分でしたので、月は少し丸みを帯びつつあります。29日が名月です。お天気さえよければ金剛山の上に昇る名月を楽しむことができるかもしれません。
旧暦の時代、名月は一大イベントでした。電気もなく夜は今では考えられないほどの暗さに覆われ、その夜を照らす圧倒的な月の存在は畏怖に満ちた神秘的なものだったでしょう。
京都の銀閣寺は足利義政が月を観賞するために建てたものだといいます。芭蕉は名月を求めて各地を旅しています。「名月や池をめぐりて夜もすがら」は貞享3年(1686)、当時43歳の芭蕉が深川の芭蕉庵で月見の会を催した時の作品です。
昨夕、夕食の少し前の時間帯に病院の廊下を歩いていると、東側の窓から月が見えました。上弦は秋分でしたので、月は少し丸みを帯びつつあります。29日が名月です。お天気さえよければ金剛山の上に昇る名月を楽しむことができるかもしれません。
旧暦の時代、名月は一大イベントでした。電気もなく夜は今では考えられないほどの暗さに覆われ、その夜を照らす圧倒的な月の存在は畏怖に満ちた神秘的なものだったでしょう。
京都の銀閣寺は足利義政が月を観賞するために建てたものだといいます。芭蕉は名月を求めて各地を旅しています。「名月や池をめぐりて夜もすがら」は貞享3年(1686)、当時43歳の芭蕉が深川の芭蕉庵で月見の会を催した時の作品です。