優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2023年10月

朝寒
YouTubeを見ていますが、これまで広告ブロックを入れて広告が出ないようにしていました。ところが、先日からYouTubeの画面に「広告ブロックはYouTubeの規則に違反しています」との警告が出て、しばらくすると見られなくなりました。

これが変だと思うのは、広告ブロックはGoogleChromeの拡張機能だからです。YouTubeはGoogleのサービスです。規則に違反していると言うなら、拡張機能にそれを入れているのは自己矛盾ではないでしょうか。

有料のYouTubeプレミアム加入を勧める広告が入り、他の広告も不快です。広告ブロックは数種類あり、別のものを入れてみたら機能しました。規制されれば別のブロックが開発され、いたちごっこという気がします。
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背高泡立草
晩秋を彩る代表的な花がセイタカアワダチソウです。北米原産の帰化植物で明治時代に観賞用として入ってきました。目立つようになったのは戦後の時代です。減反政策によって空地になった水田に大繁殖し各地のススキなどを駆逐していきました。

しかし、今はその勢いも衰え背の高さも低くなっています。喘息の原因といわれましたが、花粉は風媒花ではなく虫媒花でありその疑いは晴れています。

北米では体内の毒素を排出してくれるハーブとして利用されています。特に花が咲き始める9月下旬から10月上旬くらいのものがいいそうです。咲き始めは緑がかった黄色だった花が今は橙色がかった黄色へと変化してきています。
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じょうびたき
ベランダで洗濯物を干しているとヒッ、ヒッ、カッ、カッという甲高い鳴き声が聞こえてきました。ジョウビタキです。10月末頃から冬鳥として全国に飛来します。人を恐れず人家の近くでもよく見られます。

雄は頭が灰色でお腹は鮮やかなオレンジ色、黒い翼に白い紋があります。雌はこの色彩を地味にしたような色合いをしています。日本では非繁殖期のため単独で縄張りを持ち、その縄張り宣言のために飛来直後はよく鳴くようです。
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やや寒
家島から戻ってきたころから秋がぐっと深まり、冬の足音も感じられる気温になっています。明後日から11月なので、それも無理のないことです。あれほどの残暑もどこへやら。季節の歩みは正直です。

三週間の入院と五日間の家島行きのおかげで講師としてのスケジュールが非常にタイトになっていて、十月いっぱいは連日一日中講義が詰まっています。来季からこれを担当していただけそうな方を友人経由で紹介してもらい、ほっとしています。
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昨夜は満月でした。10月27日が十三夜でそれが満ちたものです。夜明けが遅くなり、5時ごろはまだ真っ暗で満月の横に金星が光っていました。

まだ暖房器具を出してはいませんが、朝はさすがに寒く、一枚余分に上着を着こみ、手袋をつけてキーボードをうっています。次の満月は11月27日。すでに冬の月です。
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秋寂し
家島から帰ってきたらアパート前のソメイヨシノが切り倒され、反対側の一本も枝をばっさり切られていました。先日敷地中央にある一本も切り倒されましたが、こちらはさすがに驚きました。

春になるとこの二本でまるで花のアーチのように桜が咲き目を楽しませてくれました。来年からはそれがなくなります。落葉が邪魔になったのでしょうか。残念です。

このアパート、オーナーが変わるたびに植物が切られてなくなっています。最初のときは敷地内のヒラドツツジと背後の植え込みがなくなり、今度はソメイヨシノ二本です。賃貸なので仕方ないですが、情緒のない話です。
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秋晴
行きは播磨灘の快晴のなか爽快な船の旅でしたが、帰りは雨が船窓を叩く状態になりました。39℃の発熱の女の子は横たわって辛そうでした。ただ、子どもは一気に悪くなるものの、回復するのもまた一気です。

初日の夜に咳が止まらなくなった男の子は本土に戻って治療を受け、翌日の昼には自然学校へ帰ってきました。「高齢者なら考えられないね」と別の救護スタッフと話しました。

体調の悪い子は姫路港まで保護者が迎えに来られ、他の子はバスでそれぞれの家の近くまで送ります。保護者代表が各場所で数人ずつ待っていてくださいました。それにしても、小学校の先生は、やりがいはあるとは思いますが大変な仕事です。
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秋の驟雨
昼過ぎから天気が崩れるという予報でした。早目に出発したのですが、それが逆に仇になり、峠を登っている途中から大粒の雨が降りだしました。私はあらかじめレインウェアを着て両手にストックを持っていました。

しかし、きちんとしたレインウェアの子はむしろ少なく、ビニールの適当なカッパや、中には傘をさしている子までいました。峠越えに難儀している子には、大きなダッフルバッグの持ち手の部分を使って背中に背負うよう勧めました。

土砂降りになり、船着き場のわずかな屋根の下に70人が身を寄せ合う格好になりました。ただ、これも子どもたちにとっては忘れられない経験になるでしょう。心地よいことよりも、とんでもないことの方がいい思い出になります。
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秋の昼
各自荷物を持ち、環境学習センターで各班ごとの「いえしま調査隊」の調査活動中間報告会がおこなわれました。スタッフたちはその前に全体の荷物と各自の大きな荷物を管理棟前まで持っていき、船着き場へ運んでもらう手筈を整えました。

発熱したのはこの日までは男子ばかりだったのですが、帰る直前から女子がひとりインフルエンザと思われる発熱。ロッジを片づけたときからぼんやりしていたので様子がおかしいと思っていました。

各班の発表は想像以上にきちんとしたもので驚きました。その後、退所式がありスタッフも子どもたちからお礼状をいただきました。キャンプリーダーのふたりは昼食時に子どもたちの調査ノートにサインをしていました。
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秋の朝
西島を去る日の朝は荷物をまとめ自分たちが生活したロッジの清掃をしました。自然学校の後半になってから次々と病人が出て大変でした。もうひとりの救護スタッフは去年まで病棟で働いていたばりばりの看護師でしたから助かりました。

発熱の子は定期船で家に返すのが基本です。島には医療機関がないからです。島を後にした全員が男子でした。小学5年生にとって5日間も親と離れて過ごすのは初めてでしょう。男子の方が心理的にも肉体的にも変化に弱い印象です。

ロッジを見回って荷物の片づけと部屋の清掃について点検しました。なかなか荷物を片づけられない子がいる一方で、てきぱき整理できる子もいます。いろいろいてどたばたしましたが、それでもなんとか時間内に荷物整理、清掃が終わりました。
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