優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2023年11月

冬紅葉
夜明けが遅く午前6時でも真っ暗です。白湯のおかげか目覚めたときはこむらがえりは起きていませんでした。ただ、伸びをした拍子に左足に軽いこむらがえりが起きました。

CIDPの患者LINEグループには、筋肉の伸ばし具合で自在にこむらがえりを起こせるという人がいます。私の場合、目が覚めた後、不用意につま先を伸ばすと起きるようです。

どういうメカニズムで起きるのかはわかりませんが、末梢神経がおかしくなって、そこにつながる筋肉の収縮と伸展のバランスもおかしくなっているのだろうと思います。
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冬の夜
最近、起床時にこむらがえりがよく起きます。抗mag抗体陽性ニューロパチーの影響です。かつてこむらがえりなど一度も起こしたことが無く、初めて経験したときは「これが噂にきくこむらがえりか」と驚きました。

芍薬甘草湯が効くとのことですが、長期間服用するような薬ではありません。こむらがえりは急に起きるものですし、しばらく耐えればおさまります。あまり意味がないような。

仕方がないのでAIにたずねると、水分不足をさけるために就寝前に白湯を150〜250ml飲むのを勧められました。だめでもともとで飲んでみようと思います。
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先日お勧めにリュート音楽があがってきて、以来それをBGMに聴いています。ポピュラー音楽はもちろん、クラシック音楽すら、何か考えたいときには邪魔になります。しかし、リュートの典雅な旋律は邪魔にならず空間を穏やかにしてくれます。

かつて隆盛を極めたリュートはバロック期の終焉とともに衰退しました。20世紀になって復興したのは、録音技術の発展も一因では、と思います。現代演奏されている楽器は古典楽器を研究して復元されたものです。
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しぐれ雲
岩崎宏美を聴きなおしてみて、私は彼女の10代の頃の声が一番好きなんだと気づきました。『ロマンス』(当時16歳)から『あざやかな場面』(当時19歳)くらいまでの声です。

このころの彼女の、特に高音部の伸びの良さが好きです。すかーんと青空に吸い込まれていくような、硬質で混じりけのない声。圧倒的な喉の力でぐいぐい押していく、才能の爆発を聴く心地よさがあります。曲自体もこのころのものが好きです。

年齢があがるに従ってこの高音部の伸びは失われ、「表現力」でそれを補っていくようになります。ボーイソプラノがゆっくりと声変わりしていった、そんな感じでしょうか。
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冬景色
天地真理は多くのカバーを残しています。中でも好きな曲のひとつに、5thアルバム(当時21歳)に収録されている『冬物語』があります。オリジナルはフォー・クローバーズが1972年に発表。作詞阿久悠、作曲坂田晃一です。

この曲も彼女の歌で初めて知りました。浅丘ルリ子と原田芳雄主演のドラマ主題歌とのこと。それにふさわしくドラマチックで哀愁のあるメロディと歌詞です。しかし、天地真理が歌うとそれでも明るく、冬よりも「春は近い」という歌詞の最後どおりの印象です。

この明るさは彼女の声が持つ独特のまろやかさ、包み込むような暖かさによるものか、と思います。明るい歌は飛び切り明るく、哀感漂う歌であっても涙に溺れさせることはない声なのです。
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三冬
三冬とは、初冬、仲冬、晩冬の総称です。播磨灘に面した姫路市の中心部は温暖でほとんど雪が降らず、青空が広がる冬になります。厳しい残暑が長く続くことの多い近年では、秋よりもむしろ初冬の方が過ごしやすい感覚です。

今日は仕事の予定をすっかり忘れていてご迷惑をかけてしまいました。電話がかかってきても思い出さず、先方の名前を言われて「あっ!」と大慌てで出かけていきました。

私は子どもの頃からどこか抜けています。ケアレスミスのエピソードは数知れず、自分ではなんとかしようとしているのですが、それを克服するのはかなり難しいことだと痛感しています。遺伝子に組み込まれている、とでも言いましょうか…。
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実南天
太陽の南中高度が低いため、正午直後から部屋に太陽光が差し込んできます。そのため早くからカーテンをひかなければなりません。

中世の音楽(11世紀〜15世紀)を聴いた影響か、YouTubeのお勧めにリュート音楽があがってきました。リュートとは、15世紀から17世紀ごろの欧州で広く普及し、「楽器の女王」とすら言われた楽器です。

調弦が難しく音が小さいことからその後は廃れていきましたが、何とも典雅で優しい音色です。ヘンリー8世、エリザベス1世も習っていたそうです。フェルメールやカラヴァッジオの絵にも描かれています。
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冬めく
日暮れが最も早い時期に入ってきています。午後の時間はあっという間に夜になります。夜明けも遅く、日が昇る位置が南へ下がり、夜があけてから部屋に朝日が当たるまでかなり間があいています。

『朝日のあたる家』という歌があります。アメリカのフォークソングで、アニマルズのカバーが最も有名でしょう。題名だけをきいたときは明るい歌なのかと思っていましたが、歌詞の内容は悲しいものです。
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白菜
今日は専門学校で一日講義だったので、昨日の夕方に白菜と豚肉でうま煮をたっぷり作っておきました。家に帰ってから夕食の支度をするのはしんどいと思ったからです。

昨晩もこれを食べました。二日連続ながら、今日のほうが白菜が豚のうまみを吸って柔らかくくたくたになり、数段美味しくいただけました。
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冬ぬくし
勤労感謝の日の昨日は暖かでした。今週に入ってから講師を替わっていただく方と会って話したりいろいろなことをこなし、昨日は久しぶりに一日中家にいました。

毎年今頃になると、今年もあとこれだけなのか、とせわしない思いになります。今年は9月に母を見送り、自分自身の三週間の入院検査、母が亡くなった後の事務的処理、交代講師探し、と怒涛のように過ぎました。
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