優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2023年12月

年越し
新年は伊豆の「八幡野温泉郷杜の湯きらの里」で迎えます。温泉でゆっくりお湯につかるのもいいですし、旅館ならではの新年の飾りつけや料理を堪能するのも楽しみです。家ではなかなかそういうお正月らしい気分は味わえませんから。
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年惜しむ
年末年始になると誰もが「時間」を意識します。しかし、自然科学の世界では「時間」は存在しないと言われています。実際にあるのは「今」という瞬間のみで、「時間」は、人間の頭の中の仮想空間にしか存在しません。

「時間」はエピソード記憶から生まれます。エピソード記憶とは、過去に何かがあった、それが今はこうなっている、というようなことです。その間を貫いている仮想概念が「時間」です。物理的な現実世界には「今」しかないのです。

人間以外の動物には人間と同じような意識はなく、人間のように「時間」を感じることもありません。彼らは目の前にあるパターンを認識して行動に移しており、「永遠の今」を生きています。
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小晦日
ハイドンは古典派の三大巨匠といわれるモーツァルトやベートーヴェンに比べると日本ではマイナーという印象です。私もSpotifyで突如お勧めに出てこなければほとんど知らないままに終わっていたでしょう。

しかし、今はクラシック作曲家のなかで一番好きかも、と思っています。とにかく明るくて旋律が美しい。理由のひとつは、ピアノソナタもほかの協奏曲もほとんど長調だからかもしれません。ハイドンは性格的にも、面倒見が良く社交的で明るい人だったようです。

小晦日(こつごもり)は12月30日を表す季語です。今年も残すところあと一日になりました。大晦日が日曜日になるため、休暇的にはちょっと残念だという人が多いかもしれません。
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年の暮
昨日はとても暖かでした。薄手のダウンジャケットを着て近所を散歩したら暑く感じるほどでした。こんなに暖かいと年末という気がしません。

Massimo Palumboというイタリアのピアニストが中心になった『ハイドンピアノ協奏曲全集』を聴き終わりました。ピアノソナタ全集はいろいろな人が録音していますが、協奏曲すべてを録音しているのは今のところこの人しか見つけられません。

ピアノソナタは独奏ですからピアニストひとりがその気になれば録音できます。協奏曲はオーケストラとの共演なので、簡単にはいかないのでしょう。しかし、これを全部聴いてさらにハイドンが好きになりました。
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門松立つ
年賀状が普及したのは、1899年の年賀状特別取り扱いがきっかけです。「元日の消印」が人気を呼びました。その後、お年玉付き年賀はがきが1949年に発行され、国民的習慣に。高校生の冬休みに、郵便局で年賀状仕分けのアルバイトをした記憶があります。

しかし、年賀状の発行枚数は2003年をピークに減少に転じ、2010年以降は減少の一途をたどっています。私も2005年ごろにやめました。年末に大量のハガキを書くのが負担でしたし、メールやSNSが普及し年賀状を出す意味が薄れたことも一因でした。

21世紀生まれでは年賀状を交換する習慣がもともとないと思われます。来年秋には郵便料金の値上げが予定され、ハガキは85円になります。高齢者の間でもさらに年賀状離れが進むと想像できます。「今年が最後」と書かれた年賀状がこの新年にはたくさん届くでしょう。
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年の瀬
スーパーの陳列棚には迎春食品が並んでいます。正月用の花や飾りなどもあり、それらを入れたカートは華やかです。仕事納めをすませた会社の玄関ドアには「謹賀新年」と書かれたポスターが張られています。今日から正月休みというところも多いでしょう。

高速道路が混み始め、県外ナンバーの車を見かけるようになるのも今日あたりからです。子どものころのようにお正月がとても特別な時間という感覚はもうありませんが、それでも新しい年が来るのだなあ、といういくばくかの感慨はあります。
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来る年
ここ数日足の痛みが増し、考えた末疼痛緩和専門医を受診することにしました。抗mag抗体陽性ニューロパチーに関して、脳神経内科では経過観察のみです。この先疼痛をコントロールするなら、疼痛緩和専門医に相談した方がいいと思いました。

これまではタリージェで疼痛を管理してきましたが、保険適応の限界量になっており、今回はツートラムを併用して試してみることになりました。
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ゆく年
12月27日は今年最後の満月でした。夕暮れが少し遅くなってきました。神戸の日の入りが最も早かったのは12月の初旬の16時48分でした。12月28日は16時57分でしたから、10分近く遅くなり、感覚的にもそれとわかります。

三が日が過ぎるとはっきり日脚が伸びたことが実感され、寒に入るころには日の光全体が明るさを増します。寒中は気温は最低になることが多いものの、日差しの明るさが春の接近を教えてくれ、心楽しくなります。
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年の瀬
最近スマホに歩数計を入れています。ハイキングなどをすれば一万歩を簡単にクリアしますが、普段の生活では四千歩をクリアするのがやっとという感じです。健康維持のためには四千歩程度で十分であり、一万歩は歩き過ぎだという説も最近出てきています。

意識して散歩に出てようやく四千歩です。無意識だったら二千歩程度で終わるでしょう。歩くだけでなく、ラジオ体操も日課にしています。これが結構いい運動で、第一、第二を続けてやると汗ばんできます。

散歩に出たら、近所の公園でブランコに乗ったりもしてみます。昨日はジャングルジムに登りました。巧緻性維持のためには、普段と異なる動きをするのがいいと思います。子どものころを思い出してこういうのは楽しいです。
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年の暮
楽器は長い歴史を経て移り変わってきました。ピアノの前身はチェンバロであり、ハイドンらが活躍した時代にピアノ・フォルテになり、その後、現在のピアノへと進化したのです。

他の楽器もさまざまな変遷を経て現在の形に進化しました。リラ・オルガニザータのように消えてしまったものもあります。バロック以前の時代の音楽を古楽器で演奏するグループも最近は増えているようです。

中世のポータティブという携帯パイプオルガンを演奏している動画がありました。リュートで弾き語りするなら、オルガンでもやろうじゃないか、という感覚でしょうか。
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