優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2024年04月

深き春
いつの頃からか手書きで字を書くのにぎこちなさを覚えるようになっていました。先日、患者会でその話題になったとき、誰もが多かれ少なかれ問題を抱えていることを知り、これは抗magニューロパチーのせいだったのだと実感しました。

PCのキーボードを打ったりピアノの鍵盤を押さえるのは問題なくできます。軸の細いボールペンで小さな字を書くのが最も苦手です。ところが、病院や役所の書類はこの種の手書きが多い。

あれはなんとかならないものでしょうか。キーボードで電子的に入力するとか、住所などの個人情報ならマイナンバーカードで呼び出すとか、いろいろ手段はあると思います。
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荷風忌
永井荷風(1897-1959)は東京生まれの小説家・随筆家です。父の久一郎は実業家でしたが、荷風は早くから江戸戯作の世界にひかれ落語や歌舞伎の世界に入り浸りました。父は彼をアメリカに留学させますが、アメリカさらにフランスに滞在して帰国します。

その後、小説家としてデビュー。一時、慶応義塾大学の教授にもつきますが、私生活では周囲との軋轢が続き、二度結婚していずれもすぐに離婚しています。その後は「断腸亭」と名付けた住居で独り暮らしを続けました。

37歳のときから日記を書き始め、これは『断腸亭日乗』(1917/09/19-1959/04/29)として知られています。読み物としても戦中戦後の混乱期を描いた近代史の資料としても、荷風最大の傑作とさえ言われています。
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春禽
明日から5月、八十八夜でもあります。今年ももう三分の一が終わりました。新年の挨拶を交わしたのがついこの間のように思えるのに。ベランダで洗濯物を干しているとキジ、小綬鶏、ヒバリなどさまざまな野鳥の声が聞こえてきます。
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春深し
自宅のベランダから西に見える増位山の山頂へ夕陽が沈む時期になりました。冬至前後は日没の位置がぐっと南へ寄り、山裾にある建物の尖塔のあたりに沈みます。日没は南南西から北北西の間を行ったり来たりしています。

これから夏至近辺まで黄道の位置は空高くなり、日没はさらに北へと上がっていきます。これが日が長くなるということです。地球の自転軸が23.4度傾いているため、地球が公転すると太陽が見えなくなる位置が変わります。
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昭和の日
「降る雪や明治は遠くなりにけり」は、中村草田男の名句です。明治どころかすでに昭和も戦前ははるかに遠く、昭和レトロなんて言われているものは昭和40年代から50年代あたりのものです。

今や平成レトロという言葉すら生まれています。インターネットやスマホが登場してきたのは平成に入ってからであり、それが無かった時代など、まるで電気が無かったに等しいような気がしますから。
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春の朝
気温があがってきました。少し動くと汗ばんできますし、車に乗ると窓は開けています。ついこの間までヒーターを出していたのに、扇風機が必要になるのもすぐだなと感じます。それでも、今頃ののんびりした雰囲気はいいです。
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黄金週間
ゴールデンウィーク2日目は雲ひとつない快晴。アウトドアへ出かけるには最適のお天気です。ご近所では庭仕事に精を出しておられました。つい先日まで赤や黄色のチューリップが咲いていました。すでに庭のすみではアヤメが咲いています。
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晩春
ゴールデンウィークです。来週日曜日5月5日が立夏なので、暦の上の春はあと一週間です。夜明けは早く、日没は遅く周囲の自然はもう初夏の雰囲気です。自分自身もすでに半袖を着ており、朝夕の少し気温が下がるときだけ薄い上着をはおります。
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芝桜
しだいに人が増え、帰りの道はさっさと歩けないくらいになってきました。徳島ナンバーの観光バスも見ましたし、京都や大阪ナンバーの車も多数見かけました。駐車場が広くとられているというのもポイントです。

ヤマサ蒲鉾は大正5年(1916)に姫路市白浜町で創業。関西を代表する水産加工品メーカーで、工場見学もできるようになっています。
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