優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2024年06月

梅雨空
今日は午前中にZoomを使った患者会ミーティングがあり、抗magニューロパチーの患者数人で顔を合わせました。同じ抗magニューロパチーとはいえ、それぞれ病歴、症状経過、現在の状態は異なっています。

神経の髄鞘のmagというものに対する自己抗体ができる自己免疫疾患であるということだけが共通点です。ごく稀な疾患なので、患者会に集わなければ出会えることもない人たちですから貴重な機会です。
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梅雨晴間
昨日は晴れていました。駐車場の隣のブースの男性は車好きで、晴天の週末には何かしら車を触っています。ハンドルを始め車のパーツも凝ったものにされているのがちらっと見えます。

かなりお金がかかっているでしょう。車は単なる移動手段で、走ればそれでいいと思っている私のような人間からすれば不思議な感覚です。しかし、これが「趣味」というものであり、理屈を超越しているのでしょう。
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白百合
明日は六月最終日、Zoomを使った患者会ミーティングがあります。CIDPの患者会ですが、抗magニューロパチーの方も意外に多く(私もそのひとりです)、前回お目にかかった方に再会するのが楽しみです。

日本では10万人にひとりくらいの稀な疾患なので、ここでお会いする人は貴重な仲間です。ただし、診断が難しいので実はもっと患者数は多いかもしれません。他の病気と誤診されている場合も珍しくないように思えます。

私も昨年秋に近畿大学病院に入院し神経生検や遺伝子検査までしてようやく診断がつきました。また稀少な抗magニューロパチーの中でも典型例ではなかったので、さらに診断は困難だったと思います。
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梅雨曇
YouTubeを見ていると、さまざまな疾病や障害を持った人たちが動画をあげています。ひとつを見れば、お勧めに似た動画が出てきます。いくつも見ていると、これらは「個人にとっては最大の悲劇だが、人類にとってはありふれた日常なのだ」と実感します。

稀な病気であっても人類の一員である以上、誰かがそれを引き受けることになります。自分が免れているなら、代わって他の誰かが引き受けているのです。人の数だけ”青天の霹靂”があります。明日のことは誰にもわかりません。
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紫陽花
今朝は雨です。昨夜のうちから降り始め、今日は一日弱い雨になる予報です。平年なら梅雨入りから三週間ほどで、梅雨が本格化してきますが、今年はまだ雨が新鮮な感じです。瀬戸内海沿岸部で雨量は少な目です。
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茂り
増位山の南麓に佐伯神社があります。すぐそばを西国巡礼道が通っており、昔は巡礼が行き交ったのでしょう。境内には姫路市の保存樹に指定されているムクノキの巨木があります。

ムクノキはアサ科ムクノキ属の落葉高木で東アジアに分布します。日本では関東地方以西の本州、四国九州で普通に見られ、成長が早く大木になることから各地で天然記念物になっているものも多いそうです。
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のうぜん
ノウゼンカズラの咲く時季です。中国原産のつる性落葉低木で、平安時代には日本に渡来していた記録があります。庭で栽培されているお宅も多く目にする機会は多いです。この朱橙色の花を見るようになると真夏が近いと感じます。
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明早し
近くで目にするのは、ツバメよりもコシアカツバメの方が多いです。巣を作る位置の関係もあるのかもしれません。ツバメは家屋の玄関先などの低い位置に、コシアカツバメはコンクリートづくりのより大きな建物に巣をかける傾向があります。
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ひまわり
ヒマワリは北アメリカ原産のキク科の一年草。「向日葵やものゝあはれを寄せつけず/鈴木真砂女」という句があるように、仰ぎ見る大輪のヒマワリは梅雨とはおよそかけ離れた印象です。

花の造形もそうですし、花の色もそうです。キク科とはいいつつ、秋に咲くおなじみの菊の色とは違います。ややオレンジがかった黄色で、これも太陽の花という印象を強くします。
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あじさい
今の時期はどこに行ってもアジサイが目につきます。日本原産の花であり、原種はガクアジサイです。それが西洋に渡り園芸品種として改良されて戻ってきました。栽培は挿し木であり、日本、ヨーロッパ、アメリカなどで広く栽培されています。

梅雨時にぴったりの花で、晴天よりもむしろ少し曇ったり雨が降ったりしているときの方が風情がある、いかにも日本的な花です。色彩も青、水色、ピンクなどとりどりあり、寺社の境内を彩っているところも多いです。
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