優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2024年06月

夏つばめ
野鳥は早起きです。今頃の午前5時は晴天であればすっかり明るいですからもうたくさん飛び回っています。ツバメの姿が目立ちます。巣立った若鳥もいるのか数羽が群れて飛び回っています。

ツバメが南へ戻り始めるのはお盆前後なので、若鳥たちもそのころまでには渡りに十分な体力をたくわえなくてはなりません。
IMG_7507


梅の雨
梅雨を意味する季語に「梅の雨」があります。土曜日の夕方から降り始めた雨は夜中かなりの量が降り、日曜の朝にはいったんあがっていました。そこで洗濯をしました。

洗濯物はすべて部屋干しだという人も珍しくありません。部屋干しを謳った洗剤がたくさん出ています。乾燥機が普及し、それで乾燥まで全部やるという人もいます。私は外の風と光に干すのが好きです。

しかし昨日は、洗濯が終わる頃から再び雨が降りだしたため、部屋干しにならざるをえませんでした。雨はそのあとほぼ一日降り続き、夜明けごろまで降っていたようです。
IMG_4864


梅雨
六月も最終週です。梅雨入りが遅かったためまだ初夏の気分が残っていました。しかし、気が付けば周囲の緑はすっかり色濃くなっています。暦が無かった時代は時間に区切りをつけられなかったでしょう。

本来時間は川の流れのようなもので、常に移り変わり留まることを知りません。時間は幻想だ、という人すらいます。人間は暦という目印を発明することで、とりとめのないものに区切りをつけ、時間を把握できるようになりました。

ツバメは「八月だ、そろそろ渡りの準備をしなくては」なんて思わないでしょう。何に促されて渡りをの時季を知るのか、それはまだ謎です。
DSCN1988


梅雨
手元にある歳時記には梅雨時の川を示す季語として「五月川」が載っています。この五月は旧暦の五月を意味しています。今日は旧暦では5月18日です。現在使われているカレンダーの五月は初夏の心地よい時季ですが、旧暦の五月は梅雨です。

旧暦の時代に詠まれた俳諧を鑑賞するにはこの季語は大事です。しかし、自分で使うには違和感があります。どうしても新暦の五月に結びついてしまうからです。そこで、「梅雨の川」としました。
DSCN1996


独歩忌
6月23日は国木田独歩(1871-1908)の忌日です。明治期の小説家、編集者として大きな業績を残しました。結核のために36歳で亡くなっています。

『牛肉と馬鈴薯』は理想主義と現実主義について論じ合う男たちの短編です。中心になって話す岡本の願いが、「なるほど」と感じさせるものです。幼子の心とでも言いましょうか。それがあれば幸せだろうなあと。
IMG_3569



梅雨満月
昨夜は満月でしたが夕方から雨になりかなり降ったようでした。次の満月は7月21日です。その頃には梅雨が明けているかもしれません。まだ暑くてたまらないというほどの気温ではありません。部屋の窓を開ければ日中は快適です。
IMG_7502

早苗
近隣はほぼ田植えが終わっていますが、先日早苗を積んでいる軽トラックを見かけました。6月最初の週に田植えが済んでいる田んぼでは、すでに稲が根付いています。今年は梅雨入りが遅かったので、梅雨明けはどうなるでしょうか。
IMG_6013


夏の月
今夜は満月です。しかし、夜は雨になりそうなので満月は見られないかもしれません。昨夜は朝の雨が空気中の塵を洗い流したためにくっきりとした月が見えました。コシアカツバメの巣は完成し、夜はつがいがそこで眠っています。
IMG_7500



梅雨入り
近畿地方もようやく梅雨入り。早い年では5月末に梅雨になることもあるので、3週間ほど揺れ動くということでしょうか。

少し遅かったり早かったりするとすぐに「異常気象」と言い出す人がいます。どの程度までが異常といえるのかは微妙だと思います。長い目で見れば地球そのものの気象が同じだったことはありません。
IMG_7453


夏至
昨日は夏至でした。朝は雨が降っていました。そして近畿地方もようやく梅雨入りしました。雨は午前9時ごろにはあがっていましたが、これで梅雨入りを宣言しておかないと、7月が目前です。平年より2週間遅い梅雨入りとか。
IMG_7468

このページのトップヘ