優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2024年07月

片陰
近くにあるコシアカツバメの巣から順次ヒナたちが巣立っているようです。止まり木にとまっているのを見ると、親とほぼ変わりませんが、ほわほわのヒナ時代の毛が少し残っています。巣の周りを飛びながら少しずつ飛行距離を伸ばしていきます。
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熊蝉
朝のクマゼミの大合唱が聞こえるシーズンになりました。クマゼミは日本特産の大型の蝉で、特に頭が幅広です。日の出の頃から午前11時ごろまで鳴き続けます。南方系の蝉で、東日本にはほとんど生息していないそうです。

土用の頃が最も発生数が多く、盛夏を感じる蝉です。自宅周辺では朝から目覚まし代わりになるほどの大音量で鳴いています。
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酷暑
昨日、銀行窓口でお金を渡したらお釣りに新千円札をもらいました。「あ、新札ですね」と思わず言ってしまいました。現金を使う機会があまりないので今頃初見です。

表は北里柴三郎(1853-1931)。現在の熊本県小国町に生まれ、破傷風菌の血清療法開発、ペスト菌発見などで知られ、後進の育成にも尽力し、日本近代医学の父と言われます。

裏は葛飾北斎(1760-1849)の『富嶽三十六景(神奈川沖浪裏)』。現在の東京都墨田区に生まれ、化政文化を代表する浮世絵師であり、印象派をはじめ、多くの芸術家に影響を与えました。
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打水
夜明け頃は曇っていました。土用の朝曇りかと思っていたら、雲がさらに厚くなり日の出からしばらくたったころに通り雨がやってきました。雷鳴はなかったので、雷雨というわけではなく、10分ほどの驟雨でした。

雲のせいで朝の放射冷却が無く暑さが籠っていました。しかし、雨のおかげで気温が下がりました。打ち水は暑い時期に玄関先や庭、路地などに水を撒くことです。水が蒸発する気化熱で涼しさを呼び込みます。今朝の雨は天からの打ち水でした。
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土用うなぎ
今日は土用の丑の日です。昨日スーパーへ行ったら、鮮魚コーナーにはうなぎのディスプレイがされ、うなぎたちが並んでいました。今夏は二度丑の日がありますから、このフーセン鰻は二度登場機会があるはずです。

うなぎはビタミンのA、B1、B2、D、Eが、ミネラルでは亜鉛、カルシウムが、脂質にはDHAやEPAが豊富です。内容成分なんて昔の人は知らなかったでしょうが、夏バテ予防に効くことはわかっていたんですね。
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猛暑
午前中、近所の河川敷で姫路市消防局の救難訓練が行われていました。水難事故を想定したものです。途中からヘリの爆音が聞こえ、神戸市消防局のヘリが訓練に参加しているのが見えました。救助者をヘリで搬送する想定なのかもしれません。

消防隊員の皆さんは当然ながら長袖長ズボン、ライフジャケットといういで立ちです。朝から快晴で気温がぐんぐんあがり、お昼前の河川敷は日差しを遮るものもなく、彼ら自身の熱中症が心配されるような場所です。

夏休みに入ってやはり海や山の事故が頻発しています。救助に行く人たちも危険と隣り合わせだと想定し、不用意な行動は避けていただきたいですね。
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梅雨明け
近畿地方の梅雨も明けました。朝の間に集中して掃除洗濯をやりました。洗濯物を外に干せば数時間で乾いてしまいます。

抗magニューロパチーの影響で昼寝は欠かせなくなりました。日中は部屋を南風が吹き抜けていき、気持ちよい昼寝が楽しめます。
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朝焼
朝は野鳥の活動が活発です。餌となる虫の動きが盛んになるからかもしれません。アパートの壁に巣を作っているコシアカツバメたちも一斉に動き出し飛び回っています。

ツバメ類のヒナたちが巣立つ時期でもあり、連れ立って飛び交うそれらの若い鳥と思われる群も見られます。ほどなく始まる数千キロを超える渡りに備え、飛ぶ経験を増やしておく必要があります。

同じ夏鳥であるホトトギスの声も聞こえます。スズメ、イソヒヨドリ、セグロセキレイたちの姿も見られます。彼らがひととおり動き回った後、人の活動が本格的に始まる感じです。
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大暑
酷暑で外出機会が減りフレイルの危険性が高まっているのだとか。フレイルとは筋力や心身の活力が低下して要介護の一歩手前になることです。高齢期の問題として保健分野では以前から知られていましたが、若い人でもその予備軍になりえます。

片付けと家事をやればフレイルの予防になるのではと閃きました。昔ながらの雑巾を使っての掃除は筋力トレーニングになります。何もかもが便利になり、それに頼りすぎて本来の身体動作を忘れています。

もともと昔の人は仕事も家事も肉体を使っていました。あえてジムへ行ったりしなくても自然に動くことが可能だったはずなのです。
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月涼し
昨夜の満月はくっきりときれいでした。今頃の月の昇る位置は随分南です。日が昇る位置と月の昇る位置は四季で逆になります。夏は日の出も日の入りも北に寄り、月の出と月の入りが南に寄っています。

昼と夜の長さの違いがここに現れています。当たり前のことですが、こういうことを実際に観察するまでは実感がありませんでした。

「月」は単独では秋の季語です。四季を問わず月はそこにあるものの、日本の詩歌の長い伝統の中で秋となりました。夏ならば月は「夏の月」や「月涼し」といった季語で詠みます。日中の炎暑が去り、川風が吹き込む中で見る満月でした。
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