優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2024年07月

夏の風
入道雲を育てるような上昇気流は地上では強い風を起こします。真夏の午後、日傘を吹き飛ばされそうな強風にもかかわらず片手ハンドルで自転車に乗り、日傘を差している女性にはびっくりします。ぶつかれば命にかかわる事故の可能性もあるのに。

夏の午後、高架駅のホームに立っていると風がばーっと吹き抜けていき、とても涼しい思いをすることがあります。風通しさえよければエアコンを使わずにすむ場所はたくさんあるでしょう。そういう所をうまく作り出せたらSDGsでしょうに。
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入道雲
連日の酷暑で午後になると空に高く入道雲が立ち上がっているのを見ます。強い日差しで温まった空気が上昇気流を産み、上空で冷え固まってああいう形になります。気象用語では積乱雲と言い、幅は数十キロ、高さは上空10kmに及びます。

日の出から数時間ほどであれだけの形を作るわけですから、やはり太陽のエネルギーは桁外れだと感じます。
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真夏
私はピアスどころかアクセサリー類も腕時計も身に着けません。鬱陶しく感じるのです。最近では、タトゥーをしている人をちょくちょく見かけます。先日も若い女性が腕に大胆に蜘蛛の巣を描いたタトゥーをしているのを見ました。

ピアスの穴を開けることすらぞっとするのに、その痛みを想像すると驚きます。医療処置ならある程度仕方ないと諦めますが、自分から望むわけで。しかも永続的なものです。のちのちそのデザインが嫌になったらどうするんですかね。
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日傘
日中に電車に乗る必要があり、駅まで歩きました。身の危険を感じる程の強い日差しです。これまでの夏には日傘を使ったことはありませんでした。雨天なら仕方ないですが、手が塞がってしまう傘を晴天に使う意味が見出せませんでした。

しかし、今年の夏は日差しに殺気すら感じます。折り畳み傘を日傘代わりにしました。モンベル製の軽いながらしっかりした作りのものです。風が強い日が多く、傘の持ち手の根元をしっかりおさえていないと飛ばされそうになります。
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夏の朝
コシアカツバメが最も盛んに活動するのは日の出と日の入りの頃です。その頃が彼らが餌とする虫たちの活動も活発なのでしょう。

ツバメの巣であれば、ヒナの様子は外からでもよくわかります。コシアカツバメの巣はトックリを半分に切ったような形で、入口が狭く中の様子はあまりわかりません。それでも時々巣の入口から顔をのぞかせているのを見ることがあります。
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ほととぎす
快晴の日が続きます。夜が明けるころに目が覚めるとホトトギスの声が聞こえました。ホトトギスは5月ごろ渡ってきて、托卵で繁殖し秋になると去っていきます。けたたましい、どこか切迫感を感じる鳴き方が日本人の想像力をかきたてました。

「ほととぎす鳴きつる方を眺むればただ有明の月ぞ残れる」は誰もがきいたことがある歌ですし、「鳴かぬなら殺してしまえ〜」などと、後世の人が信長、秀吉、家康らの性格を表現するのにホトトギスをたとえにあげたりしています。

「鳴かぬのは熱中症かほとととぎす」このところの殺気を感じる程の暑さはこういいたくなります。
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日曜の朝、近所の県道沿いに設けられている花壇を手入れしている人たちがありました。定期的に花の植え替えなどもされているようです。

月曜日が粗大ごみの日だったので、用意していたものをいろいろ捨てました。押し入れの下半分はほとんど空です。時間を置いて何度か整理するうちに「これも捨てよう」ということになります。視点が変わるからでしょう。
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花火
この週末は土日ともにどこか遠くで打ち上げ花火の音が響いていました。山があるため花火そのものは見えず音のみ聞こえてきます。夏の風物詩のひとつであり、夏休み中は週末ごとにあちこちで開かれているようです。

私自身はわざわざ花火を見に行くことはほとんどありませんでした。基本的に人混みが苦手なのでどっと人が集まるようなところは敬遠していました。それに昨今の殺人的な暑さ。家で寝ているのがいいです。
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夏の朝
午前5時前に目覚め活動開始です。夜明けは確実に遅くなっています。病気のせいか鎮痛剤の副作用か不明ですが、午後からは眠くなってしまうので午前中に集中して活動します。

最近は朝食を食べた後、電子ピアノで「バッハのインヴェンション」を1時間ばかり弾きます。これを弾いているときの集中した感覚がたまりません。その後、洗濯をしました。

近頃は掃除が趣味になっていて、トイレと浴室の掃除をし、掃除機をかけて拭き掃除もやりました。一通り仕事を終えてベランダから空を見上げると下弦の月が残っていました。
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空蝉
電車を降りて家に戻る道すがら、住宅地の庭の葉先に蝉の殻を見つけました。セミは午後6時〜9時ごろ羽化することが多く、以前ナイターでテニスをしていたころ、テニスコートの傍らで羽化を始める幼虫を何度か目にしました。

殻には幼虫時代の形がくっきりと残っており、目もよくわかります。背中がぱっくり割れており、何やら魂の抜け殻のような印象もあることから、古来詩歌にいろいろな形で詠まれてきました。
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