優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2024年10月

十月
交差点で停車したら、前にテスラが止まっていました。白いSUVタイプでした。テスラが走っているのを見たのは恐らく初めてです。日本の自動車市場で、外国車が占める割合は7.6%とわずかで、その中でもテスラはトップ10に入っていません。

外国勢では、ベンツ、BMWなどのドイツ勢が優勢です。また、テスラはEVのみを生産していますが、日本ではHVの人気が高くEVは普及していません。テスラは走っている車の1%にも満たないでしょう。10月の終わりに珍しいものを見られました。
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槍鶏頭
浄土真宗大谷派有明山真行寺の境内に槍鶏頭が咲いていました。嘉吉2年(1441)創立の歴史のあるお寺です。夏には鉢植えの蓮が多数咲いていたのを覚えています。庭に草花が多い寺院というのは、いいものです。
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貴船菊
貴船菊とは、シュウメイギクのことです。この花をあちこちで見かけます。白、ピンクのものがあるようです。古い時代に中国から入ってきた帰化植物で、京都洛北の貴船周辺に多く咲いていたことから貴船菊と呼ばれました。

菊とついてますが、キク科ではなくキンポウゲ科、アネモネの仲間です。もともとは菊の名の通り花弁が多かったのですが、園芸品種として改良され花弁が少ないものが最近は多く出回っているようです。
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コスモス
最近買って感動したのは、「セーラー万年筆ホワイトボードどこでもシート」です。ホワイトボードというと、板状のものを想像されるでしょう。これは紙状で食品ラップの大型みたいな段ボールケースに入って届きました。

そこから必要分だけ取り出して切って使うことができます。驚くのは壁などに静電気の力でぴたっと貼りつくことです。私は襖に貼り付けて使っています。襖が古びてきたので張り替えようかと考えていたので一石二鳥。ずれもしなければ落ちもしません。

シートには方眼が入っており、高さ80cm、20m巻き、汚れれば簡単に取り替えられます。この発想をした開発者に敬意を表します。普通のホワイトボードも持っていますが、それはマグネットで何かを貼りつけておくという使い方をすることが多いです。
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紅葉忌
10月30日は明治を代表する小説家・尾崎紅葉の命日です。代表作の『金色夜叉』で主人公・寛一の許嫁お宮は結婚を前に彼を捨てて富豪に嫁ぎます。「今月今夜のこの月を僕の涙で曇らせてみせる」という寛一のセリフは有名です。

恋愛とお金は古今東西のエンタティメントのテーマです。昔は金のために恋を捨てるなんてと思いましたが、今なら恋愛がそれほど素晴らしいものか、と思います。恋に盲目になるのも、金に目がくらむのも似たようなもので、双方とも煩悩です。

学生時代、スタンツで寛一役をやったことがあります。お宮の役をやった子は若くして亡くなってしまい、『金色夜叉』というとそのことを思い出します。
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晩秋
午後から雨になりました。その前の晩も夜遅くから雨がしっかり降ったようです。いったんあがって午前中は曇り空でした。雨になったので、さすがに昨夜は散歩に出ませんでした。

このところ、毎日夜の児童公園でジャングルジムや雲梯をした後、近所の大型店舗の駐車場脇の柵を平均台代わりに運動しています。平均台はバランス感覚と体幹を鍛える効果があります。足の裏の感覚が鈍くなっているので、難しいです。

柵はせいぜい20cmほどの高さなので、落ちてもけがをするようなことはありません。平地でも道路の白線の上を歩いたりもしますが、高さがあると異なる難しさがあります。
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小菊
ブラウザはGoogle Chromeを使っており、拡張機能の広告ブロックを入れています。今日偶然スマホにもこのアプリを入れられると知り、早速導入。つい先日までスマホ広告に対してこういう機能はなかったと思います。

私はかなり以前からPCのブラウザではこうした機能を使ってきました。広告が無ければ画面はすっきりします。YouTubeもこのお陰で広告なしで無料で見ています。時々YouTube側が広告ブロック遮断を試みますがすぐに広告ブロック側に回避されます。

結局いたちごっこなのです。広告を強制的に見せられる理由はない、と考えている人たちがいて彼らに強制的にそれを見せようとすると、反感を買うだけです。スマホの画面は小さい上に品の無い広告が多く辟易していましたが、これで問題解決です。
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秋草
私は抗magニューロパチー患者です。遺伝的疾患ではありませんが、世の中には珍しい疾患がたくさんあります。「なぜこれらの疾患は進化の過程で淘汰されなかったのか」とAIに尋ねてみると、「遺伝的多様性を確保するため」との答えでした。

同じ遺伝子の個体ばかりでは何かあった時に種が生き残れません。個人は種を維持するための将棋の駒のようなものです。一方、現代の遺伝学、進化学では「個人」はいろいろな遺伝子が同乗する乗り合いバスのようなものだとされています。

乗り物はさまざまなものがあった方がいい。そうすればより多くの場所まで遺伝子は到達できます。私たちの持つ遺伝子は「情報」であり、生命の写本のようなものです。個々の遺伝子は不死であり、組み合わされて新しい個体を形作るのです。
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秋曇
小学校の校庭にはそれ以外の遊具もいくつかありました。低鉄棒、高鉄棒、砂場、ブランコ、はん登棒、雲梯、滑り台、古タイヤ利用の跳び箱(跳びタイヤ?)などは私が子どもの頃も校庭にありました。

私の小学校時代になかったのは、トンネル型のジャングルジムで、これは面白いと思いました。低鉄棒の前に逆上がりを助けるためであろう蹴り上げるボードがありました。いろいろ考えるものです。
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小学校の校庭の隅に柿の木があり、それをもいでいる人を見かけたので、「甘柿ですか?」と尋ねました。「違うよ」との答えでした。残念、甘柿ならひとついただくところでしたが。いくつか採って帰られているのは、渋抜きをされるのでしょう。

渋抜きは渋味の原因であるタンニンを感じなくすることで、タンニンを抜くわけではありません。その方法にはアルコールを使うもの、炭酸ガスを使うものなどがあり、干柿にするのも方法のひとつです。40℃程度のお湯に一晩漬けておいてもいいようです。
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