優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2025年07月

日傘
最近ではみな日傘を携帯しています。私は手が塞がるのが嫌で日傘を持つ習慣がありませんでした。それに通勤でもして毎日外を歩かなければならないというなら別ですが、そういう生活でもありません。

時おり出かけていく時に一時的に日差しを遮るためだけなら、折り畳みの雨傘で十分じゃないかと思いました。折り畳みの雨傘というのは使うようであまり使いません。しっかり雨が降っていれば普通の傘を持って行きます。

日傘を購入すれば、それだけモノが増えます。たかが日傘と思いますが、その一本が乱雑の元。肥満の元はちょっとした一口です。そういうことに意識的にならない限り部屋の贅肉も減りません。
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酷暑
昨日、兵庫県丹波市で観測史上最高気温の41.2℃が記録されました。暑いことで有名な熊谷市を上回ったことになります。丹波市は兵庫県東部の山間地にある市で北に県境があり、京都府福知山市と接しています。

先日も北海道の帯広などで40℃近くが観測されました。酪農家の知人は牛が夏バテで大変だったとのこと。20世紀の頃の夏の帯広は冷涼で「スイスみたいな感じ」だったそうですから、様変わりです。
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夏つばめ
コシアカツバメの巣は壷を半分に割って取り付けたような形をしているため、外から雛が育っている様子は全く見えません。親が帰ってきてもツバメのように派手に身を乗り出して鳴いたりもしません。

最近急に飛んでいるコシアカツバメが増えたように感じます。巣の奥でひっそりと育っていた雛たちが巣立ったからなのでしょう。

ツバメは集団ねぐらをつくりそこで渡去までを過ごしますが、コシアカツバメは渡る直前まで巣で過ごします。あの小さな巣でどのように過ごすのかと思いますが、身を寄せ合っているのでしょう。
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蝉声
クマゼミが鳴き始めるのは午前6時頃なので、風はまだ北東から吹く陸風です。この時間帯の風は冷えていて、やや肌寒く感じられることもあるほどです。その中にじわじわと湧き上がっていくクマゼミの声。

その朝羽化した新米の成虫も加わるので今はどんどん数を増している時期です。この大合唱が頂点を迎えるのは9時ごろです。そしてしだいに日が高くなると声がおさまっていき、午前11時ごろには静けさが戻ります。
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夏の朝
快晴の夏の朝は気持ちがいいです。放射冷却で空気が冷えています。雲が全くなく真っ青に晴れ渡り、照り付ける太陽の光は、酷暑の始まりを告げています。体温を超え発熱状態の気温予想が出ています。

子どもの頃の夏休みといえば、朝にラジオ体操に行き、早めに宿題をしてそれからプールへ行ったり遊んだりしたものです。気温が体温を超えるなんて、子どもの頃にはありませんでした。この気温ではうかうか外で遊べませんね。
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扇風機
昼間は播磨灘から内陸へ向かって吹く海風、夜間は内陸から播磨灘に向かって吹く陸風が続きます。これらが部屋を通り抜けると涼しくて快適です。

しかし、朝8時ごろと夜8時ごろに風の向きが逆転する凪の時間帯が訪れます。凪は日本で作られた和製漢字です。凪は海陸風が入れ替わるときに一時的に風が止む現象です。播磨灘に面する姫路では夏の晴天時には顕著です。

考えてみれば、入り組んだ海岸線を持つ列島である日本でこそ凪は普通に見られますが、広大な大陸国家の中国で凪は馴染みのない現象です。
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涼し
周りに同じ高さの建物が無い部屋では窓を開ければ風がよく通ります。窓は東北方向と南西方向にあり、日差しと風通しをよく考えて建物が建てられたことがわかります。

姫路市のある学校では某有名建築家が建築を手がけ、東西方向に向けて建物が建てられました。おかげで風通しが悪く、居住環境はよくないそうです。有名建築家の「美学」で建てられた建築物というのはこういうものが珍しくありません。

建築物は鑑賞すればそれでいい現代美術ではない。美は住んで快適かということと両立して初めて意味を成します。
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蝉しぐれ
午前6時半前になるとクマゼミが一斉に鳴きだします。今日も暑くなるぞ〜、と言わんばかりの大合唱です。雄が鳴くのは求愛行動で、この時間帯に鳴くのは日差しや気温がそれに最適だからです。

クマゼミの成虫の寿命は1〜2週間ほどです。幼虫でいる期間は数年以上に及ぶので、鳴いている姿はクマゼミの生涯では最晩年といえます。必死で求愛し子孫を残し命を終わります。
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夏の風
地上5階の部屋は風がよく通ります。その風がベランダに干した洗濯物をくるくるとまわしているのが部屋から見えます。この小物をピンチではさむ洗濯物干には中心のハンガーとそれが動かないようにする補助ハンガーがついています。

一見便利そうですが、この補助ハンガーを使ったことはありません。これを使うと風の強さに負けてハンガーが壊れるように思えるからです。

ハンガーがくるくる回って風をいなしてくれるから洗濯物はそこにとどまり乾きます。「柳に雪折れ無し」で、突っ張るから壊れる。適当に受け流せば壊れることなく風の力を利用できます。
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磯鵯
20世紀にはあまり見なかったのに、21世紀以降身近でよく見るようになった野鳥のひとつがイソヒヨドリです。彼らは名前が示すように磯に暮らしていたのですが、生息地域を内陸に広げています。

もともとは自然の岩場に営巣していました。都市部に暮らすようになって、高い建物の隙間、ベランダの排気口の上、軒下などを人工の岩場に見立てて巣を作っているようです。

雄は鮮やかな体色で鳴き声も澄んで美しいです。身近なスズメやカラスと比べても人を恐れる度合いが低い感じで、人がいても窓辺に来ることがあります。
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