優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2025年11月

冬の夜
先日、「姫路城DANDELION」に行ってきました。日が短くなるこの時期、お城とその前の三の丸広場を使って光で城を彩るイベントです。去年までは「鏡花水月」という名前で数年行われてきました。今年は名前を変えて内容も変わっていました。

城はいつ出かけても美しいです。この夜は風も無く暖かく、外国人観光客の中にはハーフパンツの人もいました。
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石蕗の花
ツワブキは古典園芸植物のひとつです。江戸時代に日本で独自に発展した園芸文化の中で、観賞を目的として育種・改良され、維持されてきた植物を総称してこう呼びます。西洋の園芸が花の豪華さを追求するのに対し、東洋的な優雅さ、繊細さが尊ばれました。

四季の変化に富んだ日本列島で育まれた自然観が背景にあり、細やかな自然の移ろいに価値を見出す日本独自の美意識を背景とし、高度に洗練され明治以降も受け継がれてきました。

代表的なものには、草木としてはアサガオ、キク、シャクヤク、カキツバタなどがあり、樹木としてはウメ、サクラ、カエデ、ツツジ、ツバキなどがあります。園芸の域にとどまらず、芸道を感じさせる域に達するあたりが日本らしさです。
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冬の朝
今の時期、自宅の部屋から日の出は見えません。夏至の頃は北の山の稜線から日が昇り、部屋の奥深くまで朝日が差していました。今は日の出の位置がずっと南に寄っています。そして、正午ごろからすでに日差しは部屋に入り始め、日没まで入り続けます。
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十一月
今年は柿がなり年のようです。あちこちで柿をいただきます。柿は多く実をつける年とあまり実をつけない年を繰り返します。実を多くつけると木は消耗するので、翌年は休息する必要があるからと言われています。実の芽を抑える植物ホルモンが出るようです。

また、植えた年には関係なく、その地域一帯でなり年と不なり年が同調する現象が見られます。木同士がどこかでコミュニケーションをとっているようにも思えます。これはりんご、みかん、栗などでも見られる現象です。
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冬ぬくし
立冬からすでに三週間ですが暖かい日が続いています。ご近所の庭でサルビアインボルクラータが咲いています。シソ科アキギリ属の常緑の多年草で赤紫色の苞がある花を長期間咲かせます。最盛期は晩秋から初冬のころです。

ローズリーフセージという名でも知られています。花の咲き方は独特です。丸く膨らんでいるつぼみのような状態は苞で、筒状花が下から上に向かって咲き進み、先端にある苞は咲き進んでも球状を保ちます。
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冬の雲
姫路はまだ暖かです。昨日の午前7時ごろの室温は14℃あり、凩もまだ吹いていません。先日の冬の雷が特異な現象でしたが、あの日は姫路市の北部で雹が降ったといいます。

しかし、それ以降も特に寒さが厳しくなるということもなく、小春日和が続いています。周囲の山々は紅葉の盛りを終えて、しだいに枯れの色が強まってきています。この様子だと11月いっぱいはこういうお天気が続きそうです。
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冬紅葉
土手の上の道を散歩していると、傍らに赤く色づいた葉がぽつぽつと目につきました。蔓性の植物の葉のようですが、名前まではよくわかりません。俳句に親しんだおかげで植物の名前を調べる機会が増えました。それでもまだ知らないものは多くあります。
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木守柿
勤労感謝の日を含む三連休は穏やかな晴天でした。その天候を活かし近所で庭の柿をとりいれておられるのを見ました。あとには枝に一個残された柿。こうして残された柿を木守、木守柿と呼びます。

豊年を感謝して、来年の豊作を祈願する風習とも、冬の野鳥へのおすそ分けとも言われています。ユズなどでもおこなわれ、その場合は木守柚と言われ、いずれも冬の季語です。
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石蕗の花
お寺の庫裏の隣にツワブキが咲いていました。キク科ツワブキ属の常緑多年草でこの時期になると黄色い花を咲かせます。初冬を代表する花です。

日本では江戸時代に武士の精神修養として各地の大名が栽培を奨励しました。これがやがて町人の間にも広がり、数多くの園芸品種が作られていきました。花の少ない時期、庭園に彩りを添えてくれる貴重な存在です。
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冬青空
ご近所の住宅街の中にあるお寺の山門を入ってみました。400年以上前の室町時代から当地に開かれた浄土真宗の寺院です。

お寺へ一歩入るとそれなりの広さの庭があります。夏は本堂の前に住職が育てておられる蓮の鉢が並んでいましたが、今はそれも枯れています。
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