優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2025年12月

大晦日
大晦日です。暖かく、新年になって寒に入らなければ本格的な寒さは来ないようです。過ごしやすいと言えば過ごしやすいです。21世紀になって、考えてみればもう四半世紀が終わったわけです。子どもの頃、21世紀などといえば遠い先という感じでしたが。
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小晦日
小晦日(こつごもり)は大晦日の前日のことです。新年は飛騨高山の温泉で迎えます。この新年は鳴子温泉でした。毎年どこかへ出かけて温泉につかってお正月を過ごします。こうしたところへ行くと新年を迎える雰囲気が豪華でいいです。
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流るる年
新年を迎えることは日本人にとって格別の意味があり、年末年始の季語には多くのものがあります。終わろうとする今年を表現する季語には「行く年」「流るる年」「年歩む」「去ぬる年」「年逝く」などがあります。

「行く年」「年歩む」「去ぬる年」からは一年がまるで人が歩み去るような、今日まで家にいた一年が「では、お邪魔しました」といって戸口から出ていくような感覚があります。「流るる年」からは歳月を流れとして捉える感覚が伝わってきます。
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山茶花
サザンカはツバキ科ツバキ属の日本固有の常緑樹です。童謡「たき火」で歌われ寒い時期に花を咲かせます。しかし、原種は寒さに強いわけではなく、北限は九州から四国です。

園芸品種として改良されたものは寒さに強く、花言葉は「ひたむきさ」「困難に打ち勝つ」などと寒さをものともせずにけなげに咲く姿からの連想と思われます。原種は白の一重咲ながら、園芸品種には八重咲、複色咲など多様なものがあります。
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行く年
YouTubeで『警視庁物語』のシリーズを見ています。モノクロスタンダードサイズの映画で、殺人事件を追う警視庁捜査一課の刑事たちを描いています。1956年から1964年までの作品で当時の東京の風物がそのまま映されています。

同じようにYouTubeでイギリスのサスペンス『刑事フォイル』(背景は1940年の戦時中のイギリス)、『警部ジョージ・ジェントリー』(背景は1965年前後のイギリス)なども見ています。

これらを見比べると、その時代にリアルで撮られた映画というのは違うと思わざるを得ません。時代の息遣いがそのまま画面に映されています。後にその時代を振り返って作られた作品がどれほど緻密でも写し取りようがないものはあるものです。
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年歩む
時間は人間の意識が生み出す錯覚だと言われます。自我があるから時間が流れているように「見える」。自我は感覚、記憶、思考、身体感覚の束です。これらが連なるため同一の私が存在しているように見えます。

時間も同じであり、過去(記憶)、現在(感覚が更新されていく点)、未来(予測)が連続していくために、時間が流れているという錯覚が生じます。

人間の意識は記憶を保持し、変化を検出し、予測をすることを常時行っています。そして検出するときに前後を比較し続けます。この比較処理が「時間の流れ」を生み出しているのです。
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水仙花
近所でスイセンが咲き始めています。ヒガンバナ科スイセン属の耐寒性多年草です。ニホンズイセンという名前ですが、スペイン、ポルトガルの地中海沿岸部とアフリカ北部原産で、中国南部経由で来日しました。

関東以西から九州の暖かな海岸線に自生しています。兵庫県でも淡路島の群生地は有名です。十二月〜二月ごろにかけて芳香のある花を咲かせます。
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門松立つ
暖かな年末の姫路です。先日一時的に風が強く雪花が舞った日がありましたが、それ以後は再び晴れて暖かい日中が続いています。この週末に周囲の店では門松が立ち、新年を迎える気分が盛り上がって来ました。
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年の暮
間もなく2025年が終わります。暦は人間が作ったもので自然にはそういう区切りがない、とわかっていても、「一年が終わる」というのはそれなりの思いを人の心にもたらします。一年を振り返って過ぎ去る速さに嘆息し、いろいろ思い返すのもいいものです。
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薬喰
江戸時代までは仏教思想の殺生忌避、神道の穢れの思想から肉食は一般的ではありませんでした。しかし、山間部では鹿、猪、熊などを薬と称して食べていました。滋養強壮、病後の回復によいということからこれを「薬喰(くすりぐい)」といいました。

また、鹿肉、猪肉、馬肉などと言うと殺生、血、仏教戒律ともろに衝突するため、鹿は紅葉、猪は牡丹、馬肉は桜と言われて売られました。特に冬季は身体が温まり血行をよくするという鹿の肉が好まれました。先日、鹿のもも肉をシチューに入れて食べました。
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