優嵐歳時記

俳句と季語。日本の自然と四季が生み出した美しい言葉を。

2026年02月

いぬふぐり
田の畔や野原の隅にオオイヌノフグリが咲いています。オオバコ科クワガタソウ属の越年草です。日本の風景ですっかりおなじみの花ですが、原産は西アジアかヨーロッパと言われ、明治初年ごろに入ってきました。

早春にコバルトブルーの小さな花を多数咲かせ、春の訪れを教えてくれる花です。寒い時期に花を咲かせられるのは、細胞内の糖濃度を高め、葉と茎に短い毛を生やして雪と霜から守っていることによります。
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春暁
自宅の側を流れる市川の東岸にある山にはカラスの集団ねぐらがあります。それゆえか、夜が明けてくるとまず最初に聞こえる野鳥の声はカラスです。この辺ではまだハシボソガラスの方が多いように思います。
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河津桜
近所の公園の隣で河津桜が咲き始めました。蕾が膨らんでいるように見え、木肌の様子からは桜なので、やけに早いなと思っていたら、河津桜だったのです。

河津桜はソメイヨシノなどの一般的な桜より一か月以上早く咲きます。姫路ではソメイヨシノの開花は三月末ごろです。ソメイヨシノより花の色が濃く、開花期間も一か月ほどあり、長く楽しめます。
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春きざす
寺院の山門の仁王像、神社の狛犬などは一対で立ち、一方が口を開いた阿(あ=開口)形、もう一方が口を閉じた吽(うん=閉口)形をしています。

阿吽とは、サンスクリット語の最初の音「阿」と最後の音「吽」が由来の仏教用語です。宇宙の始まりと終わり、万物の根源と帰着を象徴しています。
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二月早や
大歳神社の鎮守の森が、この前参拝にきたときとは少し変わっている印象でした。参道の石段脇に真新しい切株があり、拝殿の後ろの木々もやや透けた感じです。この森は増位山の国有林とつながっているのかもしれません。

増位山の自然歩道をよく歩いていたころも、定期的に木々が伐採されたり、倒木が切り分けられていたりするのを目にしました。手入れの人が入らないと森が荒れます。
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春色
二月の終わりが近づき春らしくなってきました。北国や雪国では本格的な春はまだ遠い感じかもしれませんが、穏やかな瀬戸内海沿岸部では空気が柔らかくなっています。春の気配が地に満ちる有様、春の景色を「春光」といいます。

同様の季語に「春色」「春望」「春景」といったものもあります。日差しはもうかなり前からすっかり春なので、気温がようやく追いついてきた感覚です。どの季節もまず光から始まり、それから体感温度へと変わっていきます。
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浅春
散歩の途中で大歳神社に詣でてきました。大歳神社は市川の中下流域に点々とあり、Googleマップ上だけで19社確認できました。ここの神社の神額は「大歳宮」とあります。欅づくりで周囲を龍の彫刻が囲んでいます。
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二月
散歩で国道をまたぐ陸橋を渡っていると、三歳と一歳くらいのお子さんを抱いた若い夫婦とすれ違いました。小学生の通学時以外に陸橋で人にあうのは珍しいことです。

この子たちは年間出生数七十万人から八十万人くらいのうちのひとりです。年間出生数が百万人をきってすでに十年です。昨年は六十五万人ほどでした。再生産母数の減少が続きますから、年間出生数が百万人に戻ることは当分無いでしょう。
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春浅し
増位山の裾にある古くからの集落に入っていくと、庭に立派なロウバイが咲いていました。山茶花や白梅も咲いていて、広い庭をていねいに手入れされているのがわかりました。散歩しながらこうした花を楽しませてもらえるのはありがたいことです。
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蒼帝
「蒼帝」は春を意味する季語です。春は五行思想で方角ならば東、色彩ならば青(蒼・緑)とされています。昨夜は雨と風が強く、生き物の眠りをさますように、蒼帝が激しいステップで踊っている感覚でした。
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