春陽
大阪府と奈良県の境にある生駒山に登ってきました。出発は近鉄生駒線の元山上口駅からです。緑ヶ丘の住宅街の中を通り、千光寺を目指しました。鳴川山千光寺は役小角(えんのおづぬ)によって大峰山(山上ヶ岳)に先立って開かれました。

修験道の祖である役小角(えんのおづぬ)は、舒明天皇6年(634年)元日、出雲の国の高賀茂問賀介麿(まかげまろ)と賀茂役氏の娘の白専女(しらとうめ)の子として、大和国葛木上郡茅原の郷に生まれました。

ここは、小角が二上山、葛城山、友ヶ島、熊野へ向かうに先立って修行していたところです。そのため「元山上」と呼ばれています。駅の名前はこのお寺に由来していたのでした。母はここで修行を続けたため、女人禁制の山上ヶ岳に対し、女人山上として栄えました。境内には杖を手にした小角の像が並んでおり、法螺貝の音が響いていました。
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