合歓の花
ここ数日、梅雨らしい空模様が続いています。雨が一日降り続くことはありませんが、晴れることもなく、どんよりとしていつ降りだしてもおかしくない感じです。

山でネムノキが咲き始めました。マメ科の落葉樹で、樹高は3〜10m。梅雨の後半から真夏にかけて咲きます。樹高が高いので、森に入ると花そのものはあまり目に入りませんが、独特の香りが漂い、咲いていることがわかります。

紅紫色の花のように見えるのは、雄しべが集まったものです。花冠やがくは黄緑色で目立ちません。ネムノキの名前の由来は、日が沈むと葉が垂れ下がって眠ったように見えるからです。これは葉の付け根にある葉枕という特殊な組織の働きによります。花は葉とは逆に夕方からいっせいに開いて丸一日は咲き続けます。
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