□◆□…優嵐歳時記(342)…□◆□

   明るさに驚く春のはじめかな  優嵐

「春初(はるはじめ)」または「初春(しょしゅん)」と
詠みます。「はつはる」と読むと新年の季語になってしまう
ところがちょっとややこしいですね。空気はまだ寒の名残を
とどめて冷たいのですが、日ざしの強さはすでに11月半ば
ころと同じです。

気温の変化は一般に光の変化から一ヶ月半ほどしてやって
きます。日本の二十四節季などの四季の分類は光を基準に
しているところがあります。寒さのきわまったところで
立春になるのです。しかし、間違いなく光は明るくそこに
「光の春」があります。

とはいえ、今日の姫路は先日の冷え込みとはうってかわって
気温があがり、どことなく春めいた感じの一日でした。こう
して寒い日と暖かい日を繰り返しながら少しずつ春は本格的
になっていくのですね。